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パターンプラクティスとは、ある基本文(キーセンテンス)の一部を入れ替えたり、時制や文の形(能動・受動など)を変えたりして、さまざまな文を作り出す「文章化トレーニング」です。
瞬間英作文と違い、パターンプラクティスは日本語を介さずに英語のみで練習する点が大きな特徴です。そのため、日本語の文章を作ることに脳のリソースを割く必要がないため、英語のまま文を組み立てることに集中でき、英語の回路を作ることができます。
パターンプラクティスでは、中学校レベルの英文を徹底的に繰り返し練習し、文法のルールを意識しなくても自然に使えるレベルまで引き上げていきます。

このトレーニングでは、まずは「ゆっくり時間をかければ正確に言える」状態を作り、そこから少しずつ「瞬時に言える状態」へ引き上げていきます。
まずは英文を見ながら練習します。音声はスロースピードとナチュラルスピードの2種類があります。最初は本を見ながらスロースピードで始め、慣れてきたらナチュラルスピードへ移行します。
英文を見てスムーズに言えるようになったら、次は音声だけの練習に進みましょう。「少しきつい」と感じる負荷で続けることが、確実な上達につながります。
ただ英文を口に出すだけでなく、情景を具体的に思い浮かべながら発話することが重要です。英語を「機械的に言うだけ」の状態では、学習効果が半減してしまいます。相手が誰なのか、どんな場面なのか、どんな気持ちで話しているのかを、実際に会話しているつもりで発話してみましょう。
これは、脳が「現実の出来事」と「想像の出来事」を区別できない仕組みを持っているためです。
情景をイメージしながら練習すると、脳はその英文を「実際の会話経験として」記憶します。その結果、実際に英語を使う場面でも、あたかも過去に何度もその表現を使ってきたかのように、自然に言葉が出るようになります。
パターンプラクティスを丸暗記の作業にしてしまうと、本来の効果が得られません。
大切なのは、複数の英文に共通する「型(パターン)」を意識しながら練習することです。この「型」がわかるようになると、同じパターンを使ってさまざまな文を自在に作れるようになります。
以下のいずれかの方法で教材をご準備ください。
・書籍/Kindle/abceedアプリ(appleandroid)
※Abceedでの教材購入方法について詳しくはこちら
・音源
abceedアプリから利用可能(無料)または 筑摩書房サイトから無料ダウンロード
まずは文法解説を読み、これから学習する文法の内容を確認しましょう。
理解があいまいな場合は、中学英文法を復習することをおすすめします。
一方で、すでに文法を学習していて理解できている場合は、このステップはスキップしていただいて構いません。
まずは英文を通して聞き、構文の流れをつかみましょう。
①音声に続いてキーセンテンスを2回リピートします。
※すべての英文に和訳がついていますが、和訳の読み上げは録音されていません。
(例)
【音声】Jackie is often in the library.
【あなた】Jackie is often in the library.(2回)
②次に、聞こえてくる単語やフレーズ・指示をもとに、文を変換します。
(例)
【音声】Jackie and Shelly
【あなた】Jackie and Shelly are often in the library.
③完成した文を音声に続いて、もう一度リピートします。
(例)
【音声】Jackie and Shelly are often in the library.
【あなた】Jackie and Shelly are often in the library.(2回)
上記の流れを複数の文にて繰り返します。
作った文が正しいかを確認し、わからない単語や文法をその場で調べましょう。
「なるほど、こう言うのか」と納得できるのが理想です。
必要に応じて、英文を3回ほど音読して口に馴染ませましょう。
英文を見ながらパターンプラクティスができるようになったら、次は音声だけで同じトレーニングを行いましょう。英文を見てしまうと、どうしても「読む練習」になりがちなので、音声だけを頼りに自分の力で英文を組み立てることが大切です。
最初はスロースピードで練習し、慣れてきたらナチュラルスピードに切り替えて繰り返し練習します。最終的には、ナチュラルスピードでも制限時間内にスムーズに答えられる状態を目指しましょう。
復習日は、基本的に音声のみで学習を進めていきます。
音声だけで取り組むことで、読む練習に依存せず、英語を英語のまま理解し、組み立てる力を定着させることができます。
・カウンセリングでパターンプラクティスのテストを行います。・英語音声(原文2回、指示語1回)を聞き、音声が止まったタイミングで正しい文を回答する形で進めます。・基本的には文字を見ずに音声だけで実施しますが、難しい場合は文字を見ながらテストを実施することもあります。・まずは正確に、徐々に余裕が出てきたらスピーディに英語を言えるよう、普段の学習から意識しましょう。
・「英語のハノン」の学習では、書籍の場合、Drillの音声に付されている「Track No.」を基準にウィークリースケジュールを設定し、テストを実施いたします。・教材の進め方は、「英語のハノン(初級)」においては、Unit 0ではなくUnit1からスタートします。

Q: パターンプラクティスでは「丸暗記は絶対ダメ」とは、どういう意味ですか?
A:「丸暗記は絶対ダメ」とは、英文を一字一句、呪文のように覚えることを避けるという意味です。こちらは、型(フレーム)やフレーズを繰り返し練習して、自然に身につける(結果的に覚える)ことを禁止するものではありません。むしろ、”in terms of”(~の観点から)」のようなフレーズは、単語の塊として覚えておくと便利です。
避けるべきは、文全体を丸ごと覚えてしまうことです。例えば “It is not ideal in terms of cost.” をそのまま暗記してしまうと、主語や時制を変えられず、応用が効かなくなります。パーツ(知識)は覚えつつ、それを自由に組み立てられる「使える力」を鍛えるのがパターンプラクティスです。
Q: パターンプラクティスを行う最大のメリットは何ですか?
A:文法操作の「自動化」です。これにより、会話の内容そのものに集中できるようになります。私たちの脳が一度に処理できる容量(ワーキングメモリ)には限りがあります。自動化できていない状態では、「主語が三人称だからsをつけて…」と文法の組み立てに脳の容量を使ってしまい、肝心の「何を話すか」に頭が回りません。自動化された状態では、文法やフレーズが反射的に口から出てくるため、脳のリソースを相手との対話やことば選びなどに使うことができます。さらに、文の構造を「塊」として脳に保存するため、リスニング時にも「あ、この形だ」と瞬時に理解できるようになり、副次的にリスニング力の向上にもつながります。
Q: パターンプラクティスと「瞬間英作文」は何が違いますか?
A:パターンプラクティスは、日本語を介さずに、英語の語順や文法回路を直接鍛えられる点が特徴です。瞬間英作文では、次のような問題が起きることがあります:
・日本語の文に引きずられて、英語にしにくい
・話すときに、常に日本語に頼ってしまう
・長い文になると、語順が分からなくなる
パターンプラクティスは「翻訳」ではなく、「英語を英語として組み立てる回路」を集中して鍛えるトレーニングです。
Q: パターンプラクティスだけで英語は話せるようになりますか?
A:いいえ。パターンプラクティスは基礎トレーニングです。文法を正しく、瞬時に使える力を鍛えますが、これだけでは十分ではありません。基礎学習の後は、より実践的な応用練習が必要です。例えば:
・トピックに沿って自分の意見を話す
・画像やグラフを見て説明・描写する
こうした応用練習を重ねることで、初めて実践的な英会話力が身につきます。
Q: なぜパターンプラクティスでは、復習が必要なのですか?
A:「考えながら文を作る」から「自然に文が口から出る」状態にするには、一定の反復が不可欠です。スポーツでフォームを固めるのと同じで、何度も繰り返すことで意識せずにできるようになります(=自動化)。パターンプラクティスは音声中心の学習なので、常に文字を見て覚えてしまう状態にはなりにくく、逆に反復することで発話の自動化が進みやすいと言われています。
※例外として、指示語を聞いた瞬間にすぐ答えが作れてしまう場合は「暗記に近い」と判断し、復習を減らすこともあります。
Q: 「英語のハノン」では、文をシャッフルして順番通りでなく学習できますか?
A:いいえ、書籍・アプリ共にシャッフル機能はありません。ただし、「英語のハノン」は文の構造を段階的に身につける設計のため、シャッフルできなくても学習効果に大きな影響はありません。一方で、順番通りに進める分、文を丸暗記してしまわないよう、意味や文法を意識しながら発話することを心がけましょう。
Q:「英語のハノン」を使ってパターンプラクティスを続けると、どんな成長が感じられますか?
A:最終的には、「基本的な内容なら、自分の言いたいことを瞬時に文として作れるレベル」を目指します。
ステップは3段階です:
詳しくはコーチへ確認しましょう
適切な学習の負荷に調整するため、課題の範囲や学習時間・学習方法をコーチが変更する場合がございます。詳細はカウンセリング内でコーチよりご案内させていただきます。
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