英会話レッスンを効果的に活用するためには、「質の高い復習」が欠かせません。
英会話レッスンは、スポーツに例えると「練習試合」のような位置づけです。日々のトレーニングの成果を試す場であり、自分の現在地を確認できる貴重な機会です。
スポーツでは、試合後に敗因を振り返って日々のトレーニングに反映させていきます。
英語学習もまったく同じです。レッスンで「うまく言えなかったこと」を振り返り、原因を分析することで、次回のレッスンでのパフォーマンス向上につなげることができます。
よって、イングリードでは英会話レッスン後に必ず復習を行っていただきます。
概念化とは、頭の中で言いたい内容を考えるプロセスのことです。
最終的には英語で考えて、英語で概念化できる状態を目指しますが、まだそのレベルに達していない場合、まずは日本語で概念化をすることになります。ポイントは、自分が表現できるレベルの簡単・シンプルな日本語で内容を思い浮かべることです。
概念化を鍛えることで、
✔️自分から積極的に発話する
英語力を高めるためには、インプット(読む・聞く)だけでなく、アウトプット(話す)も重要です。
自ら発話することで、これまで学んだ表現や文法が実際に使える知識として定着していきます。
完璧を目指す必要はありません。間違いを恐れず、「自分の言葉で伝えようとする姿勢」を大事にしましょう。
✔️英語にしにくいと感じたら、日本語の内容を見直す
うまく英語にできないと感じたときは、元の日本語の表現が複雑すぎる可能性があります。
抽象的な言い回しや日本語特有の言い回しなどは、英語にしづらく文章化の妨げになります。
まずは「自分は何を一番伝えたいのか?」「もっとシンプルに言えないか?」と立ち止まって考え、日本語の段階で思考を整理する癖をつけましょう。
✔️必ず復習をし、再挑戦すること
英会話レッスンは「できなかったこと」を見つける場でもあります。その気づきを活かして復習し、次回のレッスンで改めてチャレンジすることが、学習効果を最大化する鍵となります。
「わからなかった」「言えなかった」部分こそが伸びしろです。レッスン後の「復習→再挑戦」のサイクルを、学習習慣の一部にしていきましょう。
MMD研究所が実施した「オンライン英会話に関する利用実態調査」によると、オンライン英会話を1年以上継続している人はわずか6%で、9か月以上1年未満の継続者は3.6%しかいないことが明らかになりました。
つまり、オンライン英会話を始めても、9か月以上続けられる人は全体の9.6%にとどまり、多くの人が半年以内に辞めてしまっているのが現状です。
継続期間別の割合(MMD研究所「オンライン英会話に関する利用実態調査」より)
3ヶ月未満 | 25.6% |
3ヶ月以上6ヶ月未満 | 44.8% |
6ヶ月以上9ヶ月未満 | 20.0% |
9ヶ月以上1年未満 | 3.6% |
1年以上 | 6.0% |
このように継続が難しい背景には、基礎英語力がないまま英会話レッスンを始めてしまうケースや、レッスンの前後での準備や復習が不十分なことが挙げられます。
そこでイングリードでは、以下の3つの条件を満たしている方に、英会話レッスンの導入をお勧めしています。
これらの条件を満たした上で英会話レッスンに取り組むことで、学習効果を最大限に引き出し、継続率も高まります。
英会話サービス内で教材を選びます。教材によって、予習の内容は多少異なりますが、お勧めしているのが「レッスンで扱うトピックについて事前にアイディアを整理しておくこと」です。
たとえば、
・自分の経験や考えをあらかじめメモしておく
・予想される質問への答えを簡単に考えておく
といった準備をすることで、レッスン中に慌てずに対応できるようになります。
また、レッスン中に使えそうな語彙やフレーズを、箇条書きでまとめておくことも効果的です。
スムーズに発話できるようになり、自信を持って話すことにつながります。
※話す内容を一語一句準備しないようにしましょう。準備したことの発表会ではなく、その場で話したいことを話すのが一番の目的です。
英会話レッスンを受けます。
復習の質を高めるためにも、レッスンの録音をしておくことを推奨しています。後から自分の発話を聞き返すことで、改善点が明確になります。
復習には、30分程度の時間を確保しましょう。
復習のタイミングは、レッスン直後~翌日までがお勧めです。日を空けずに復習することで、記憶が定着しやすくなります。
復習には「英会話レッスン復習シート」を使用します。具体的な使い方については、下記をご参照ください。
レッスン中に録音した自分のスピーキングを聞き返しましょう。
文法のミスや不自然な表現がなかったかを確認します。
レッスン中に「うまく言えなかった部分」を、日本語で復習シートに記入します。
・「うまく言えなかった内容」:レッスン中に言いたかったけど言えなかったことを日本語で書き出します。
・「使った英語表現」:そのとき実際に使った英語表現を書きます。
次に、なぜうまく言えなかったのかを分析し、復習シートの「原因」欄に記入します。
原因は、大まかに以下の3つのいずれかに当てはまります:
▷「概念化」が原因の場合:「シンプル化」の記入も
日本語で考えた内容が複雑すぎてうまく言えなかった場合は、「シンプル化」欄に「同じ意味をよりシンプルな日本語で言い直した表現」を記入してください。
<英会話レッスン復習例>
辞書、文法書、AIツールなどを活用して、正しい英語表現を作成し、「英作」欄に記入します。
※同じトピックで2回目のレッスンを受けた際に、1回目の復習で作成した表現を使えた場合は、「2回目使用」にチェックを入れてください。繰り返し使うことで、定着がより深まります。
詳しくはコーチへ確認しましょう
適切な学習の負荷に調整するため、課題の範囲や学習時間・学習方法をコーチが変更する場合がございます。詳細はカウンセリング内でコーチよりご案内させていただきます。
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