「英語は必要」と言われても、仕事で日常的に使わない限り学習は止まりがちだ。電機メーカーで事業の経営企画に携わるHIROさんも、思い立ってはやめるの繰り返しだった。学生時代の留学経験はあっても、社会人になってからは英語が遠い存在になっていた。
転機はイギリス・ロンドンのビジネススクールへの短期派遣だった。語学留学ではなく英語でビジネスを学ぶ1週間で、準備期間は実質3か月しかない。そこで選んだのが、学習を設計し伴走してくれるオンライン英語コーチング「イングリード」だった。
受講後、Versantのスコアは15点の大幅なアップを記録した。この結果に自信を得た一方で、「まだまだ足りない」「もっと話せるようになりたい」という感覚も同時に残った。現地ロンドンで実際に感じた「英語が聞こえる」というリスニングの確かな変化、そして3か月かけて身につけた学習を続けるための型、その経験について話を伺った。

HIROです。44歳で、電機メーカーの本社部門に勤務しています。担当は事業の経営企画で、事業全体の方向性をどう描くか、ポートフォリオをどう組み替えるかといった戦略づくりが主な仕事です。会社は新卒から一筋で、同じ会社で20年ほど働いてきました。
生まれは佐賀県ですが、転勤等もあり各地を転々として今は横浜在住です。趣味はマラソンとゴルフ、サッカー観戦などスポーツ全般。仕事が立て込むほど体を動かして気持ちを切り替えたくなります。
英語は学生の頃にオーストラリアへ1年、カナダのバンクーバーへ1か月と語学留学を経験しました。その当時は積極的に学んでいたのですが、入社後は日常業務で使う場面がほとんどなく、海外出張も数年に一度程度、スピーキングは特に鍛える機会がないまま年月が過ぎました。

会社の推薦でイギリスのロンドンにあるビジネススクールへ短期派遣されることになったんです。期間は1週間ですが、語学留学ではなく英語でビジネスを学ぶ場。授業を聞くだけでなく、ディベートやグループワークもあります。「内容についていける英語力を身につけて、自信を持って渡英したい」それが一番でした。
私は入社以来スピーキングはほぼ使っていないので不安が大きい。リスニングも日常会話なら何とかできても、ビジネスの速い議論になると厳しい。一方で普段の業務では英語を使う機会が少なく、英語学習アプリや英会話スクールを試しては止まるの繰り返しで、継続できないことが根本課題でした。
ロンドン行きが決まったのは6月。イングリードの受講は7月下旬から3か月で、10月下旬に終了し、その翌週に現地へ向かいました。短期間でも学習の型を作り直し、聞く力と読む力を底上げしたい。将来的には社内外の会議で英語を避けずに参加・リードできる状態になりたい。役職が上がり仕事の幅が増えるほど海外との接点は増えるので、今のうちに土台を作っておきたいと思っていました。

英語コーチングを選んだ理由は、「続けられる仕組み」が欲しかったからです。英語は積み重ねが大事だと頭では分かっているのに、自分だけだとどうしても途切れる。ロンドンの短期派遣という期限と明確なゴールがある今なら、学習を生活に組み込めるかもしれない。そこで、学習計画を作ってもらい、日々の実行まで見てもらえるコーチングに興味を持ちました。
実はイングリード以外にも、オンライン英語コーチングや通学型のサービスを含めて面談を受けました。比較したときに不安だったのは、オンラインだけで本当に大丈夫かという点です。ただ各社の説明を聞くうちに、続けるための仕組みが大事だと感じました。
最終的にイングリードに決めた理由は価格です。英語コーチングは決して安くありませんが、だからこそ退路を絶って続けられる。各社のプログラム内容にそこまでの差は感じなかったものの、イングリードは無駄な固定費が少ない分、より現実的な金額でした。短期で結果を出したいタイミングに合っていたこともあり、「3か月やり切る」と決めて申し込みました。
一番良かったのは、成果が目に見える形で出たことです。受講前後でVersantを受けたのですが15点アップしたことは自分でも驚きましたし、コーチからも「3か月でここまで伸びるんですね」と言われて、素直にうれしかったです。また受講終了後にTOEICも受け直したところ、以前より50点上がりました。日々の積み重ねが数字で確認できたのは大きいですね。
英語力の向上を実感するのはなかなか難しく、3ヶ月間自分がやってきたことは間違っていなかったのか、自信を持って言うのは難しいですが、そんなときにテスト結果があると、「やってきた分はしっかり身についている」と実感することが出来ました。
結果が出た要因は、毎日のやることが具体的だったからだと思います。単語、瞬間英作文、リーディング、そしてシャドーイング、今日は何をどれだけやるかが明確なので迷わない。小さな達成を積み重ねて、次の週の面談で振り返る。オンライン英語コーチングでも、しっかりコツコツと続ければ成果は出ると実感しました。特に勉強時間が限られたり、しっかりと確保が出来ない人ほど、最初に型を作ることは重要だと思います。

もう一つの価値は、継続できる習慣が身についたことです。平日の勉強時間は1.5時間から2時間が精一杯でした。その分、土日に3時間から4時間ほどまとめて取り返す形でした。自分だけなら言い訳してこのルーティンは崩れていたと思いますが、「今週はここまでやる」と決まっているので、逃げ道が少なかったと思います。
教材やメニューも段階的に変わり、慣れてきた頃に次のレベルへ進めるのが良かったです。一番きつかったのはシャドーイング。仕事から帰って深夜、眠い目をこすりながら録音・提出する日もありました。ただ、しんどいほど英語力は伸びる!と自己暗示をかけながら、毎週コーチに背中を押してもらい続けることが出来ました。個人的にNHKのビジネス英会話を毎日続けたのも、習慣化に効いたと思います。
ロンドンのビジネススクールでは、映画を見て議論するような講座もありました。完璧ではないですが、意外とついていける場面もありました。帰国にあたり空港に向かう車内のラジオが「なんとなく聞こえる」と感じた瞬間もあり、リスニングの変化を実感しました。スピーキングはもっと鍛えたい課題として残りましたが、英語学習を再開する足場ができたのが何よりです。
残念だった点を挙げるなら、スピーキングにもっと比重を置きたかったことです。ロンドンの短期派遣を見据えると、議論で自分の意見を出す力が欲しい。けれど3か月という限られた期間で、聞く、読む、基礎語彙を整えながら話すまで一気に伸ばすのは、コーチからのアドバイスを聞いても現実的に難しいと感じました。結果として、シャドーイングや瞬間英作文のスキルは積み上がった一方、話す感覚はもう少し時間が必要だと思いました。
もう一つは、学習が軌道に乗るまでの1か月が大変だったこと。生活の中に英語時間を入れるには、やる時間を先に確保しないと崩れます。コーチからLINEで「調子はどうですか」と連絡が来るのですが、少しだけプレッシャーも感じていました(笑)。ただ、あの圧があったからこそ自分をごまかせなかったのも事実です。
今振り返ると、地道に積み重ねる大切さを改めて思い出させてもらえたのは大きいです。大胆にカリキュラムを変えたい気持ちもありましたが、基礎を固めないまま焦っても伸びない。英語コーチングの役割は、雰囲気ではなく合理的・論理的に軌道修正してくれることだと理解できました。不満というより、次の学習計画を立てるための学びとして受け止めています。

目標は英語で議論・リードできるところまで持っていくことです。ロンドンのビジネススクールで痛感したのは、つけ焼き刃の英語では通用しないという現実でした。分かったつもりでも、意見を組み立てて返す瞬発力が足りない。同時に「もっとディベートできるようになりたい」という意欲も湧きました。
今はまだ仕事で英語を使う機会が多いわけではありません。でも事業がグローバルに広がる中で、役職が上がれば必ず英語を活用する場面は増えるはずです。会議で受け身にならず、議論を引っ張れる英語力があれば、仕事そのものをもっと楽しめる。そこを長期目標に置いています。その第一歩として、英語学習を生活に戻せたこと自体が今回の成果だと思います。
正直、私は1人だと継続が苦手です。でもイングリードのような英語コーチングに相応の金額をずっと払い続けるのは現実的ではないので、3か月で身についた学習の型を土台に、自走の期間と外部の力を借りる期間をうまく組み合わせたい。シャドーイングや瞬間英作文など、やるべきことは見えました。次はその型を崩さず、スピーキングの比率を増やしていきます。迷っている人には、まず短期間で型を作る選択肢としてオンライン英語コーチングを検討してみてほしいです。