木津武士です。現在はプロラグビー選手として、日野レッドドルフィンズというチームに所属をしています。
実は小学1年生から中学3年生の間は相撲一筋でしたが、ラグビーにも興味があったわたしは中学生の頃ラグビー部にも所属し、大阪や近畿の大会で優勝を重ねました。
その後、ラグビーに集中することを決意し、高校3年時には全国制覇、大学3年時には全国大学選手権準優勝を成し遂げ、4年時にはベスト4まで勝ち進みました。
2009年、大学生の時に日本代表に選出され、その後、2011年にコベルコ神戸スティーラーズにプロ契約で加入しました。
プロとしての活動歴は今年で11年目を迎え、過去にはラグビー日本代表選手として、2015年のラグビーワールドカップ・南アメリカ戦に出場した経験もあります。
日本のチームであっても外国人選手の在籍人数が多いことや、海外遠征に行く機会が多いこと、海外での試合の際に審判とコミュニケーションを図るには英語が必須であることから英語の必要性は常に感じています。
通訳が練習や試合、遠征先にも同行するため英語が話せず困ることはありませんが、選手同士での簡単な会話にも通訳を介さなければならず、もどかしい思いをする場面がイングリード受講以前は多々ありました。
ラグビー選手として活動するうえでの英語の重要性は痛感していましたが、自分でなんとか外国人選手とコミュニケーションを図るのではなく、通訳を介してコミュニケーションを取るという楽な手段を取ってしまっていたことも事実です。
イングリード受講前は、外国人選手がフレンドリーに話しかけてくれた際に、相手が話していることは大まかに分かるが、うまく返すことができないため、話をうやむやにしてしまうということが何度かありました。
そのようなわたしの態度が、外国人選手に「タケシは外国人選手が苦手である」という誤解を与えていたことが通訳と談笑中に発覚しました。言葉の壁によるコミュニケーション不足でこのような誤解を招いてしまったということへの悔しさと同時に、英語が話せないという理由で外国人選手とのコミュニケーションを疎かにしてはいけないなという強い思いが芽生えました。
この経験がきっかけとなり、イングリードの受講を決意しましたが、学生時代から今までスポーツ一筋であったため、きちんと「勉強」というものに取り組んだことがなく「勉強のやり方が分からないわたしでも英語学習に取り組むことができるのだろうか」という不安はありました。
「英語学習というのは徹底的に基礎を構築するところからはじまるんだな」とイングリードを受講して感じました。
ラグビーの練習中やミーティングなどで英語を耳にする機会は多いので、「なんとなく知っている・聞いたことがある」単語はありましたし、今まではそのような感覚で覚えた単語を組み合わせて自己流で外国人選手や審判とコミュニケーションを取っていました。
イングリードで文法書や単語帳を使い「Be動詞」や英語構文の成り立ちを学んだことで、「英語の基礎・決まり」をしっかり理解することができ、その英語の決まりを意識した会話をすることができるようになりました。
3ヶ月のイングリードの受講で、英語力がほとんどない状態から英語の基礎を固めるという最初の大きな壁を乗り越えることができたように思います。
継続して学習に取り組むという習慣が無かったわたしにとっては、毎日英語学習に取り組む時間を捻出することに苦労しました。「コーチを悲しませたくない」「コーチに喜んでもらいたい」という気持ちをバネに、練習の昼休憩や、就寝前の時間を使い毎日継続した英語学習に取り組むことができました。
3ヶ月間、毎日欠かさずにコツコツと継続して英語学習に取り組むことができたという事実が自信にも繋がりました。
良かった点は、コーチがわたしの英語レベルや、苦手分野、学習ペースに合わせたカリキュラムを組んでくださった点です。
学習を進めるなかで、「早く教材を進めたい」という思いから完全に内容を理解をしないままとにかく進めようと思ったこともありました。その思いを正直にコーチに話した際、コーチは、「ゆっくりでもいいので、完全に内容が理解でき、知識として定着するまで教材を2周でも、3周でも復習をしていきましょう」とおっしゃってくださいました。
とにかく教材を進めることに焦点を当てるのではなく、不明点や疑問点をわたしが完全に理解するまで教え続けてくださったコーチの姿勢に感心をしました。
例えば、ラグビーのコーチは、タックルが上手くできないという選手からの相談があれば、先に原因を突き止めた後、選手の状態を考慮したうえで、その苦手を克服するためのトレーニング方法を導きだしてくださいます。
英語コーチングは、コーチが初回カウンセリングで正確にわたしの英語の苦手分野を突き止めた後、わたしの現在の生活スタイルやスケジュールのなかで最大限に英語学習の効果を発揮できるように脳科学に基づいたカリキュラムを作成するという点で、アスリートを対象としたパーソナルトレーニングと同じ手法が採られていると感じました
自分に合った効果的な勉強法を教えてくださるだけではなく、わたしが「文法書の〇〇ページが全く分からずお手上げ状態です」とコーチに相談した際に、その直後のカウンセリングでわたしが理解出来るまで根気よく教えてくださいました。
オンライン英語コーチングは、苦手を克服することをゴールに設定し、コーチから適切なアドバイスや時には励ましをいただけるので、モチベーション高く英語学習を続けることが出来ました。
最初は、キクタンと中学英語の文法書を使い英語の基礎を固めるための学習をしていました。最後の1ヶ月は、瞬間英作文の教材を加えた3冊を使い学習を進めました。
わたしの所属するチームには外国人選手が多いため、練習の度に確認するタイムスケジュールも英語で書かれているんです(笑)。イングリード受講前は読むことができないと諦めていたスケジュールも、現在はなんとなく読めるようになってきました。
以前は、正直億劫に感じてしまっていた外国人選手との会話にも自分から積極的に参加することができるようになりました。この2点は、イングリードを受講する前と比べると大きな成長だと思います。
そうなんです(笑)。試合や遠征中の新幹線移動の際も、参考書を開き、イヤホンを着けて英語を学習しているわたしを見て、外国人選手の方から、「タケシ、英語を勉強しているのか?」と声をかけてきてくれることも多くなりました。
コミュニケーションを取ろうと努力しているわたしの姿を見て、外国人選手側もよりフレンドリーに話しかけてくれるようになりました。
イングリード受講前は外国人のチームメイトと簡単な話をしたりジョークを言い合ったりする際も通訳を介してコミュニケーションを取っていましたが、現在は自分で使える単語を探して一生懸命伝えようという前向きな姿勢に変わりました。
その甲斐あってか、以前より外国人選手との距離が近くなったように感じます。
わたしは、3ヶ月で英語力を劇的に向上させることよりも、楽しんで外国人選手とコミュニケーションを取れるようになるということがイングリード受講の目的であったため、目的は達成できたと言ってよいと思います。
大変満足しています。英語の基礎が全く無かったわたしが、文法書を読み、英文の構造を理解し、使えるという喜びを味わいました。
イングリードを受講しなければ、英語学習が楽しいという感覚を味わうことや、毎日継続して学習するという習慣を身につけること、何かを3ヶ月間継続できるという自信が生まれることも無かったでしょう。英語学習だけではなく、チームメイトとの関係にも良い影響を及ぼしてくれたイングリードには感謝をしています。
ラグビーに携わる限り、英語力を磨き続けることは必要ですし、今後ラグビー以外のことに携わる機会があるとしても、英語力があればわたしの大きな強みとなると思います。
また今後、セカンドキャリアとして、選手を指導する側の立場になる機会があれば、簡単な会話は通訳を介さずに意思疎通を図ることができるレベルには最低限持っていきたいと考えています。
この3ヶ月で得た、自分に合った勉強法や学習のペースをもとに、これからも英語学習を続けていきたいと思います。