英語を効率よく伸ばす方法、伸びない原因4つの見分け方と直し方 | イングリード

オンライン英語コーチングサービス

法人のお客様はこちらchevron_right

英語を効率よく伸ばす方法、伸びない原因4つの見分け方と直し方


英語を効率よく伸ばす方法を調べて、書かれていたことはすでに実行している。それでも伸びている実感が持てない。この記事はそんな状態にある方へ向けたものになっています。

このような状態のとき、多くの方は別の学習法を探しにいきがちです。ただ、それでは抱える量が増えるだけで、結局どれも中途半端になってしまいます。

同じだけ時間をかけても伸びる人と伸びない人がいるのは、やっていることが正しいかどうかより、どこで行き詰まっているかが違っていることが多いのです。

この記事では、学習での行き詰まりを4つの型に分けて、自分がどれに当たるかを見分ける手順を扱います。また、見分けたあとに直す順番も示します。

なお、直し方そのもの、つまり効率よく学習を進める原則や手順はここでは扱いません。学習で行き詰まっている箇所を特定することに集中します。

やることを増やす前に、行き詰まっている場所を1つに決める

結論から言えば、やることを増やす前に行き詰まっている場所を1つに特定して、そこだけを見直すのが先決です。

学習法を足す対応がうまくいきにくいのは、原因が特定されていないまま量が増えるからです。3つの教材を並行していて伸びないときに4つ目を足しても、1つあたりに使える時間が減るだけで、何が効果的かも分からなくなります。

逆に、行き詰まりが1か所に特定できれば、見直す対象がはっきりします。やることを増やさずに学習に変化を作れる可能性が出てきます。

以下では学習の行き詰まりを4つの型に分けます。

型の一覧を見て、まず自分がどれに近いかの見当をつけてみましょう。

伸びない原因は4つに分かれる

学習の行き詰まりは大きく4種類に分かれます。

型起きていること見分けの手がかり
型1 優先順位学習法と教材が増えすぎて、何を先にやるかが決まっていない並行しているものを全部挙げられない
型2 やり方のずれ同じ練習をしているが、意識すべき点がずれているその練習で何を意識するかを言えない
型3 受け入れ方自分のやり方を変えず、外からの指摘を取り入れていない直近1ヶ月でやり方を変えた場面がない
型4 順番やっている内容は合っているが、単語や表現の練習と話す練習の前後が定着に不利な並びになっている練習と発話の順番を意識していない

この4つは同時に直せません。見るのは1つに絞ってください。複数を同時に動かすと、あとで何が効いたのか判断できなくなります。

型の並びは、外から見えにくい順になっています。型1は書き出せばすぐ分かりますが、型4は意識していなければ問題として認識すらされません。

伸びないと感じているのに原因が思い当たらないという方は、番号の大きい型に該当している可能性があります。逆に、思い当たることが多すぎて絞れないという方は型1の可能性があります。

複数の型が当てはまるときはどうするか

複数該当は珍しくありません。その場合は、表の番号が小さい型から着手してください。

順番に意味があるのは、型のあいだに依存関係があるからです。優先順位が決まっていない状態でやり方を直そうとしても、どの練習を直すべきかが決まりません。受け入れ方の問題も、直す対象が決まってから初めて表に出ます。

型ごとの見分け方

見分け方には、事実で答えられる質問だけを使います。

「やる気があるか」のような問いは入れません。答えが日によって変わる項目を入れると、原因が特定できないままになります。

型1(優先順位)の見分け方

いま並行している教材と学習法を、すべて挙げられるでしょうか。挙げられたら、そのうち今週いちばん時間を使ったものを即答できるでしょうか。

どちらかで詰まるなら型1です。

数を挙げられないのは把握できていない状態で、いちばん時間を使ったものが答えられないのは重心が決まっていない状態です。

独学で伸び悩む方には、学習法や教材が多すぎて何を先にやるか決められていない、という状態がよく起こります。

この記事では、数を減らす前に、まず何が並んでいるかを書き出すところから始めます。

型2(やり方のずれ)の見分け方

直近1週間でやった練習を1つ選んでください。その練習で何を意識するかを、1文で言えるでしょうか。

言えないなら型2になります。

同じ練習をしていても、意識する点がずれていると効果が出にくくなります。たとえばシャドーイングなら、スクリプトの意味を取れているか、音源からどれくらい遅れて声に出しているか、といった見るべき点があります。ここがずれたまま自己流になるのが典型例です。すべての方に当てはまるという話ではありません。

見分ける要点は、練習の名前を言えるかどうかより、その練習で何を見ているかを言えるかどうかにあります。

言えなかった場合の確かめ方も1つ挙げておきます。その練習を始めた当初、何のためにやると決めていたかを思い出してください。

当初の目的と今やっている中身がずれていれば、途中で自己流に偏ってしまったサインです。目的を思い出せない場合は、そもそも目的を決めずに始めた練習だと考えられます。

型3(受け入れ方)の見分け方

直近1ヶ月で、自分のやり方を外からの指摘や提案で変えた場面があったでしょうか。

1つも思い出せないなら型3の可能性があります。

オンライン英語コーチングのイングリードでは、成果が出にくい方に、提案された教材を使わず自己流を続ける、支援を使わず受け身になる、という共通点を見ています。逆に成果につながる方は、提案を柔軟に取り入れて継続できている方が多い傾向です。

なお、この型は外からの指摘そのものが手がかりになり、独学だと見分けにくい特徴があります。

型4(順番)の見分け方

単語や表現の練習と、実際に話す練習を同じ日にやっているでしょうか。やっているなら、どちらを先にしているでしょうか。

話す練習を先にしているなら型4です。

覚える前に出す形になっているため、出せない状態のまま時間を使うことになります。順番を決めずにその日ごとに変えている場合も型4に入ります。

単語や表現の練習を先に置けているなら、この型ではありません。

なお、単語練習と話す練習を別の日にやっている場合、あるいはどちらか一方しかやっていない場合は、この型では見ません。その場合は型1から順に確認してください。

同じ内容でも、練習と使う場面の並びによって残り方が変わることが分かってきています。

国内の複数大学が共同で行った研究の発表では、対話のタスクの前に単語練習を行うと語彙の記憶定着が高まり、その効果が1週間後まで持続したと報告されています(参考元1)。

ここで扱っているのは単語練習と対話タスクの前後関係に限った話です。学習全般の進め方にそのまま当てはめられるものではないので、まずは「単語や表現の練習を、話す練習の前に行ってみる」という範囲で試してみてください。

原因として疑わなくてよいこと

英語力が伸びない理由として挙げられがちですが、実際には原因になりにくいものがあります。それらは診断からは外してください。診断の目的は、次に手を動かす場所を決めることにあります。

まず年齢と職業です。どちらも自分では動かせないので、診断に入れても次の一手が出てきません。動かせるのは、先に触れた共通点のほう、つまり提案を取り入れて継続的に取り組めているかどうかです。

才能やセンスも項目には入れません。見分けられない項目を診断に入れると、そこで思考が止まって原因の特定に進みにくくなります。

この2つを外すと、残るのは直せる項目だけになります。

型ごとの直し方

どの型に当たるか決まったら、そこだけ直します。型ごとに、最初にやることは1つに決まっています。

型1(優先順位)は、並行しているものを書き出して、1つだけ残します。

残すのは、いちばん効きそうなものではなく、いま自分が毎日続けられているものです。効きそうなほうを残して続かなければ、優先順位を決めた意味がなくなります。残さなかったものは捨てるのではなく、次に選び直すまで止めておくだけです。

型2(やり方のずれ)は、いまやっている練習について、何を見るかを1つ決めて紙に書きます。

シャドーイングなら「音源からどれくらい遅れて声に出しているか」、音読なら「意味の区切りで切れているか」のように、その回に見る点を1つだけ決めます。練習を変える必要はありません。見る点を決めるだけで中身が変わります。

型3(受け入れ方)は、外からの指摘を1つ、今週の練習に入れます。

指摘をもらう場所がないなら、まずそこを作ります。自分で気づける範囲には限りがあるので、この型は独学のままだと止まりやすいところです。1つ入れて2週間続けられたら、次の1つへ進みます。一度に全部を取り入れようとすると、元のやり方に戻ります。

型4(順番)は、単語や表現の練習を先、話す練習を後に固定します。

順番を入れ替えるだけで、覚えた言い方を使う機会がその日のうちに作れます。同じ日にできないなら、前日に覚えて翌日に話す形でもかまいません。大事なのは、覚える前に出す形をやめることです。

4つとも、直すのは1つだけです。次の節で、直したあとにどう確かめるかを決めます。

見分けたあとに確かめる順番

型が決まったら、1つだけ直して2週間そのままにしてください。

同時に複数を直さないのは、何が効いたのか分からなくなるからです。2つ直して変化が出たとき、どちらが効いたのかを後から切り分けることはできません。次に詰まったときの判断材料としても残りません。

2週間置くのは、変化が出るまでに時間がかかりやすいためです。数日で判断すると、効いているものを効いていないと取り違えるおそれがあります。

2週間後に手応えがなければ、2つの可能性を分けて考えます。直した内容が合っていなかったのか、そもそも型の見立てが違っていたのかです。

後者の場合は、番号の小さい型へ戻って見分けをやり直します。

手応えの見方も決めておくと判断が楽になります。スコアのような数値は使いません。直した箇所に関係する実感を1つ選んでおいてください。

  • 型1なら、今週どれに時間を使ったか即答できるか
  • 型2なら、練習中に見る点が決まっているか
  • 型3なら、この2週間でやり方を変えた場面を1つ挙げられるか
  • 型4なら、単語練習を先に置けているか

直したことが実行できているかを見る形にすると、2週間で分かります。

英語力そのものの変化を基準にすると、2週間では判断しにくく、確かめる材料になりません。

ここで扱ったのは、見分けた型に対する最初の一手です。学習の原則そのもの(基礎の固め方、反復の間隔、インプットとアウトプットの比率)は効率の良い英語の勉強法で扱っています。

よくある質問

4つの型のどれにも当てはまりません

その前に、学習時間そのものが足りていない可能性を確認します。

確かめ方は簡単で、直近2週間で実際に学習した時間を合計し、自分が想定していた量と比べるだけです。想定を大きく下回るなら、型より量の側を先に確認してください。時間の作り方はここでは扱わないので、ここでは確認方法だけ示します。

型を直したのに変化がありません

直した内容が合っていなかった場合と、型の見立てが違っていた場合を分けてください。

見分け方としては、直した内容を実行できていたかを先に確認します。実行できていたのに変化がないなら、型の見立てが違っていた可能性が高いので、番号の小さい型へ戻ります。実行できていなかったなら、内容ではなく実行できる形にする方が先です。

診断は何回もやり直すものですか

型は学習が進むと変わることがあります。段階が上がると詰まる場所も移るため、一度決めたら終わりというものではありません。

やり直すタイミングは、手応えが落ちたと感じたときです。定期的に見直す必要はありません。

独学のままでも見分けられますか

型1、型2、型4は自分で見分けられます。

並行しているものを書き出す、練習の意識点を言葉にする、練習と発話の順番を確認する、のいずれも自分だけで完結します。

型3は独学だと見分けにくいところがあります。外からの指摘に対してどう反応したかが材料になるため、指摘を受ける機会がないと判断材料が出てきません。

まとめ:直す場所を1つに決めてから動く

  • 学習法を足す前に、詰まっている場所を1つに特定します
  • 型は4つで、複数該当するときは番号の小さいものから着手します
  • 1つ直したら2週間そのままにして、変化を見てから次の判断をします

まず4つの型のうち、自分がどれに近いかを1つだけ選んでみてください。

選べた時点で、次に手を動かす場所は決まります。

自分では見分けにくい場合や、型が複数あって絞れない場合もあります。現在の学習内容を一度整理して詰まりの位置を確かめたい方は、イングリードの無料カウンセリングで、オーダーメイドの学習プランをご提案しています。

参考

(参考元1) 東北大学「単語練習のタイミングに関する研究の発表」(2026年9月確認)

関連記事