英語は毎日何分の勉強が必要?目的と期間から逆算する早見表 | イングリード

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英語は毎日何分の勉強が必要?目的と期間から逆算する早見表


英語を毎日どれくらいの時間勉強すればよいのか、調べてみても、書かれていることがサイトによってばらばらで、はっきりした答えが見えてきません。

1日3時間と書かれている記事もあれば、まずは30分でよいと書かれている記事もあります。

答えがばらばらなのは、どちらかが間違っているからではありません。前提となる目的や期間が、そもそも書かれていないからです。

たとえば同じ1日40分の学習でも、日常会話レベルを2年かけて目指すのであれば十分な場合もありますし、1年後に会議で発言できるようになりたいのであれば、明らかに足りない時間になります。

この記事では、目的と期間から、1日にどれくらいの分数を勉強すればよいかを逆算する手順を紹介します。あわせて、逆算した時間が確保できないときに、学習内容の何を残して、何を減らせばよいかについても説明します。

英語の勉強に必要な1日の分数は、目的と期間で決まる

英語の勉強にかける時間を、先に決めてしまうのは順番が逆です。まず目的と期間を先に決めて、そこから必要な時間を割り出していきます。

勉強時間を先に決めてしまうと、その量が足りているのか、それとも多すぎるのかを判断するための基準がなくなってしまいます。

たとえば「1日3時間」という数字だけを見て、そんなに確保できないからと諦めてしまう方も多いですが、目的によっては、その3時間自体が必要以上に多い、という場合もあります。

この順番は、外部の解説でも同じです。英語教育を行うイギリスの公的機関のBritish Councilは、学習計画の立て方も学習者向けに公開しています。

同機関の解説では、1日何分という単一の勉強時間を示すのではなく、まず自分が現実的に確保できる時間を見積もり、そのうえで目標に応じて重点的に練習する内容を変えるという順序が示されています(参考元1)。

試験を控えているなら本番と同じ形式の問題を解く、英語でメールを書く仕事に就くなら書く力を伸ばす、という具合です。この記事も同じ順序で進めます。

目的を決める、目的別の学習総量を確認する、期間で割って分数で学習時間を出す、その分数が現実的かを確認する、足りないときに何を減らすかを決める、の5段階の決め方を用います。

目的別に必要な学習時間の総量を確認する

1日の分数を出すには、先にゴールまでの学習総量を押さえておく必要があります。

オンライン英語コーチングのイングリードでは、中学・高校の授業などでおよそ1,000時間を経験している社会人が、そこからさらに必要になる学習時間を、目的別の目安として示しています。

イングリードでは日常会話レベル、つまり旅行先でのやり取りや簡単な自己紹介、基本的な意思疎通ができる状態を目指す場合は、追加で約500〜1,000時間の学習時間を目安としています。

ビジネス会話レベル、つまり会議で発言したり自分の意見を主張したり交渉したりできる状態を目指す場合は、追加で約1,000〜1,500時間が目安の学習時間になります。

学習時間に幅があるのは、学校で学んだ基礎知識がどれくらい残っているかで学習のスタートが変わり、どこまでできれば目的を達成したと考えるかも人によって違うためです。誰にでも当てはまる必要量とは考えず、学習時間を逆算して計算する際の目安だと捉えてください。

イングリードでは、日常会話からビジネス会話まで、英語を話せると実感できるようになるまでの時間を、合計でおよそ2,000〜3,000時間という目安も持っています。これは、学校で学んだおよそ1,000時間も含めた数字で、日常会話とビジネス会話を分けずに、まとめて見た場合の時間です。

この記事では、逆算に使う数値として、日常会話レベルやビジネス会話レベルなど、目的別の目安のほうを使っていきます。

なお、この学習総量の目安は、1日の学習時間から、目標までの期間を求めるときにも使えます。

1日にどれくらい学習時間が取れるかが先に決まっていて、そこから何ヶ月かかるかを知りたい場合は、英語を話せるようになるまでの期間で扱っています。この記事では逆に、期間を決めてから1日の学習時間を分数で求めています。

資格スコアが目的の場合

資格のスコアを目標にしている場合、ここで示した学習の総量はそのまま当てはまりません。

上の目安は会話でどこまでできるかを基準にしたものです。スコアは出題形式への慣れも点数に影響するため、目標スコアと現在のスコアの差から逆算するのとは別の枠組みになります。

この記事では扱いませんので、目的がスコアの方は、学習総量よりもスコアとの差を考えて学習時間を計算しましょう。

総量を期間で割って1日の分数を出す

必要な学習総量が決まったら、達成したい期間の日数で割ります。追加で必要な総時間を期間の日数で割れば、1日あたりの分数が出ます。

目的と期間の組み合わせで見ると次のようになります。1年を365日、1年半を548日、2年を730日として計算し、5分単位に丸めています。

目的1年で目指す1年半で目指す2年で目指す
日常会話レベル約80〜165分約55〜110分約40〜80分
ビジネス会話レベル約165〜245分約110〜165分約80〜125分

この表は、先に挙げた目的別の追加学習時間、つまり日常会話レベル約500〜1,000時間とビジネス会話レベル約1,000〜1,500時間を、それぞれの日数で割った1日の学習時間です。

表を読むときのポイントは、この幅のどちら側に設定するかです。しかし、幅のどこを選べばよいかは、自分では判断しにくいところだと思います。自分がどちらに近いか判断がつかない場合は、時間が多いほう(上限側)で計画を組んでおくと、あとから計画が崩れにくくなります。

自身が想定している学習時間が表と違う場合は、同じように割り算をして計算し直してください。目指す合計時間そのものは変わらないので、期間を延ばせば延ばすほど、1日あたりに必要な時間は少なくなります。

何を1分として数えるか

逆算した分数と自分の実際の学習量を比べるには、何を1分として数えるかを先に決めておく必要があります。

机に向かって単語を覚える15分と、移動中に音声を聞き流している15分は、同じ15分でも中身がまったく違います。この2つを合算してよいかどうかに、決まった答えはありませんが、もし合算するのであれば、自分の中でその基準をあらかじめ決めて、変えないようにしてください。

ある日は聞き流しの時間も含めて数え、別の日は含めない、というように数え方がぶれてしまうと、記録と計画のどちらがずれてしまったのか分からなくなってしまいます。

出た分数が現実的かを確認する

逆算して1日の学習時間が出たら、次はその計画が現実的かどうかを確認してください。計算上の数字が出ることと、その量を毎日実際に続けられることとは、まったく別の話になります。

イングリードでは、成果につながった受講生の多くが、1日あたり1.5〜3時間、分に直すとおよそ90〜180分の学習時間を確保していたため、この幅を参考値として使っています。

一定の期間だけ集中的に取り組むよりも、無理なく継続して学習できている方のほうが、成果につながりやすい傾向があります。この時間を確保すれば必ず成果が出る、という意味ではなく、あくまで実際に成果が出た方々の学習量の目安として参考にしてください。

前述した表の値をこの参考値と突き合わせると、3つのパターンに分かれます。

ビジネス会話レベルを1年で目指す場合、必要な学習時間は1日あたり約165〜245分となり、先ほどの参考値の上限である180分を超える幅になります。この上限側の時間で計画を組むと、実際に成果が出た受講生の学習量よりも、さらに多くの学習時間を費やすことになります。

ビジネス会話レベルを1年半で目指す場合の約110〜165分は、参考値の90〜180分の範囲に収まります。この組み合わせは、実際に成果が出た方の学習量に近い量です。

日常会話レベルの場合、目指す期間によって、必要な1日の学習時間は変わってきます。1年で目指す場合(約80〜165分)と、1年半で目指す場合(約55〜110分)は、幅の上側が参考値の下限である90分を超えます。

一方、2年かけて目指す場合(約40〜80分)は、どの数値も90分を下回ります。参考値の下限である90分に届かない学習量であっても、目的を日常会話に絞るのであれば、計画として十分成り立つということです。

参考値の上限を超えてしまった場合、無理に1日の学習時間を増やして解決しようとしないでください。

調整できる方法は、目標までの期間を延ばすか、目指すレベルを下げるかの2つしかありません。

1年でビジネス会話レベルを目指すという計画が、確保できる時間と合わないのであれば、期間を1年半に延ばすか、まずは日常会話レベルを目指すかのどちらかを選ぶことになります。

確保できる分数が足りないときに何を減らすか

確保できる時間が、逆算して出た学習時間に届かないときは、すべての項目を少しずつ減らそうとするのは避けてください。それをしてしまうと、結局どれも中途半端になってしまい、どこまで進んだのかも分からなくなってしまいます。

減らし方を決めるには、学習の段階を見ます。学習の初期は単語や文法の基礎に加えて、シャドーイング、つまり音声を追いかけて声に出す練習と、精読、つまり1文ずつ正確に読み取る練習の割合を多めに置きます。

基礎が定着して英語を処理する力が高まるにつれて、決まった文型を繰り返し口に出すパターンプラクティスや、スピーチ、英会話レッスンといったアウトプットの割合を徐々に増やす形へ移していきます。

この学習段階の考え方をそのまま優先順位に使います。

自分の段階残すもの後ろへ回すもの
基礎が定着する前語彙と文法の基礎学習、シャドーイング、精読会話レッスンなどアウトプット中心の練習
基礎が定着した後アウトプット中心の練習基礎学習に充てる比重

この表は、段階に応じた基礎学習とアウトプットの比重の移し方を整理したものです。

すべての項目を半分ずつ減らさないほうがよい理由は、学習の段階によって、必要な練習の中身が違うからです。基礎がまだ身についていない段階でアウトプットの時間ばかり確保しても、アウトプットするための材料そのものが足りていません。

反対に、基礎が身についたあとも基礎学習だけを続けていては、実際に使える状態には近づいていきません。減らすときは、今の自分がいる段階にとって必要な練習を、優先して残すようにしてください。

なお、限られた時間に何をどう当てはめるかという具体的な学習法は、隙間時間を使った英語の勉強法で扱っています。この記事では、残すものと減らすものを決めるところまでを扱っています。

よくある質問

隙間時間の細切れ学習も同じ1分として数えていいですか

隙間時間の学習を合算するかどうかは自分で決めてかまいません。ただし、その数え方は、比較する参考値の側にもそろえる必要があります。

この記事で示した90〜180分という参考値は、学習として確保した時間の目安です。ここに聞き流しの時間まで含めた合計を並べてしまうと、実際よりも学習が足りているように感じてしまいます。

逆算して出した下限の時間と、自分の実績を照らし合わせるときは、両方を同じ数え方にそろえたうえで比べてください。机に向かっている時間だけで数えるのであれば、参考値と比べるときも、机に向かっている時間だけで比較しましょう。

目的がまだ決まっていない場合はどうやって分数を決めますか

目的が決まるまでは、学習時間を固定しないでください。逆算すための目安の学習総量が決まっていないため、学習時間に根拠がありません。

目的が決まらない場合は、どの目的にも共通して必要になる基礎学習から始めてください。語彙と文法の基礎は、日常会話でもビジネス会話でも土台になります。目的が決まった時点で学習総量が決まり、そこから学習時間を分数単位で計算し直すことができます。

まとめ:1日の学習時間は目的と期間から決める

  • 1日の学習時間は一律に決まりません。目的と期間を先に決めて、必要な学習総量をその期間で割って求めます
  • 逆算した学習時間は、実際に成果が出た方の学習量の目安と比較して、その計画が現実的に成り立つかを確認します
  • 学習時間が足りないときは全体を薄く削らず、今の段階で必要な練習を残して、それ以外は後に回します

まず目的を1つ選び、達成したい期間を決めてください。そのうえで本文の表で自分の下限分数を確認すれば、いま確保できている時間で足りるのかどうかが判断できます。

逆算して出た学習時間が確保できないときに、何を残して何を後に回すかは目的によって変わります。イングリードでは、目的別の目安をもとに一人ずつ学習量と中身を組み立てています。自分の使える時間で計画が成立するか確かめたい方は、無料カウンセリングをご利用ください。

参考

(参考元1) British Council「学習計画の立て方に関する解説」(英語)(2026年9月確認)

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