契約は英語でcontract?agreementとの違いと選び方 | イングリード

オンライン英語コーチングサービス

法人のお客様はこちらchevron_right

契約は英語でcontract?agreementとの違いと選び方


「契約」を英語で表すときは、基本的に contract を使います。一方、agreement は「合意」を広く表す語で、契約書の題名や日常的な約束にも使われます。そのため、どちらを使えばよいか迷うことも多い表現です。

この記事では、場面に応じた contract と agreement の使い分けをはじめ、契約を結ぶ・更新する・解約するときに使う動詞、契約書によく登場する英語表現、すぐに使える例文を紹介します。

取引先とのメールや会話で、適切な英語表現を選びたい方に役立つ内容になっています。

契約は英語でcontractが基本、agreementは合意寄りの語

迷ったときは、契約はcontractと言えば基本的に通じます。contract は、当事者間で結ばれる取り決めのうち、法的な拘束力があり、双方に義務が生じる合意を指す語です。

一方、agreement は contract よりも広い意味で「合意」を表す言葉です。

合意のすべてが契約に該当するわけではなく、米国法では、契約の成立に対価(consideration)などの要件が求められる場合があります。そのため、agreement という語が使われているだけでは、法的な強制力があるかどうかは判断できません。なお、契約の成立要件や法的な扱いは国や地域によって異なります。

実務では、Sales Agreement(売買契約書)のように、契約書の題名に agreement が使われることもあります。単語だけで判断せず、書面の内容を確認し、どのような法的義務が定められているかを把握することが大切です。

pactという語もありますが、pactは条約や協定のように、国家間や組織間の取り決めに使われる語とされています。取引先との契約ではcontractを使うのが基本です。

contractとagreementの使い分け早見表

契約にはさまざまな種類があります。ここでは、売買・雇用・業務委託を代表的な例として、contract と agreement の基本的な意味や、それぞれが使われる場面を表にまとめます。

語基本の意味向く場面例文
contract法的な強制力を持つ取り決め売買・雇用・業務委託など、正式に結ぶ取引We signed a contract with the supplier last week.(先週、仕入先と契約を結びました)
agreement当事者間で決めた合意条件に合意した事実を伝えるときThe two sides are in agreement on the delivery date.(双方が納期について合意しています)

agreementは、口頭での合意や、利用規約のような軽めの契約書にも使われます。

正式な取引はcontract、「合意した」という事実を伝えたいときはagreementと覚えておくと整理しやすくなります。

迷ったときの選び方3ステップ

contractとagreementのどちらを使うか迷ったら、次の順番で決めます。

  1. 正式な契約として、法的な義務が生じる取引なら、contractを選びます
  2. 条件について「合意した」という事実や、口頭・非公式な取り決め、話がまとまったことを伝えたいなら、agreementを選びます
  3. 相手から届いた書類やメールで使われている語に合わせるという方法もあります

3つ目は見落とされがちな点です。同じ書類を指していても、相手によってcontractとagreementの呼び方が違う場合があるからです。

contractは名詞と動詞で強く読む位置が変わる

発音にも注意が必要です。contractは、名詞のときは前の音節(CON-tract)、動詞のときは後ろの音節(con-TRACT)を強く読みます。

動詞のcontractには「契約する」のほかに「縮む」「病気にかかる」という意味もあります。聞き取るときは、前後の語から意味を判断してください。

「契約」が指す場面別に英語を選ぶ

日本語の「契約」は、取り決めそのもの、契約書という書類、契約の期間、雇用の形など、いくつもの意味で使われます。そのため、英語で言うときは、1語を機械的に当てはめるのではなく、何を指しているかで選びます。

場面ごとの言い方を、以下の表で整理します。

日本語で言いたいこと英語例文
契約(取り決めそのもの)contractWe have a contract with this client.(この顧客と契約があります)
契約書(書類)contract / agreement / contract documentPlease read the contract carefully before signing.(署名する前に、契約書をよく読んでください)
口頭の約束・基本的な合意agreementWe have a verbal agreement with them.(先方とは口頭で合意しています)
契約期間・一定期間の仕事期間をつけたcontractShe is on a one-year contract with the company.(彼女はその会社と1年契約で働いています)
雇用契約employment contractI read my employment contract again.(雇用契約書をもう一度読みました)

契約書を指すときは、contract、agreement、contract document などの表現が使われます。

contract は法的な拘束力を持つ契約を指すことが多く、agreement は合意そのものに焦点を当てた表現です。また、一定期間の雇用や契約を表す場合は、one-year contract(1年間の契約)のように使います。

口頭の約束にagreementを使っても、口頭で結んだものが契約にならないわけではありません。契約は書面がなくても成り立つ場合があり、雇用契約でも書面なしで成立する国があります。

どこまで成立するかは国や法域によって異なるため、英語で契約の話をするときは、何について合意したのかを言葉にして確認しておくと安心です。

オンライン英語コーチングのイングリードでは、学習の目的や英語を使う場面に応じて、必要な語彙や表現は異なると考えています。

契約に関する英語も、取引先とのメールなど、実際に使う場面を想定しながら必要な語彙や表現を身につけることが大切です。

契約を結ぶ・更新する・解約する、時系列で見る動詞フレーズ

契約に関する英語では、名詞よりも動詞の使い分けに迷うことがあります。

契約の開始前から終了までの流れに沿って、よく使われる動詞を紹介します。契約を更新するときの表現は複数あるため、詳しくは後の段落で解説します。

場面英語例文
条件を話し合うnegotiate a contractOur sales team is negotiating a contract with the new client.(営業チームは新しい顧客と契約を交渉しています)
契約を結ぶ(署名)sign a contractWe will sign the contract on Friday.(金曜日に契約書に署名します)
契約を結ぶ(正式に)enter into a contractThe two companies entered into a contract in March.(両社は3月に契約を結びました)
契約を結ぶ(内容を決める)make a contractWe made a contract with the freelancer that covers delivery and payment.(納品と支払いを定めた契約をフリーランスの方と作成しました)
契約を更新するrenew a contractOur team renewed the maintenance contract in April.(私たちのチームは4月に保守契約を更新しました)
契約を正式に終了するterminate a contractOur client terminated the contract after the trial period.(顧客はお試し期間の後に契約を終了しました)
契約違反breach of contractThe supplier is in breach of contract.(仕入先は契約に違反しています)

「契約を結ぶ」には、3つの言い方があります。

  • sign a contract:署名するという具体的な動作に焦点を当てます。「契約を結ぶ」の訳としてよく使われる言い方です。
  • enter into a contract:正式に契約関係に入るという意味合いが強く、法律的な場面でよく使われます。
  • make a contract:契約を作成し、その内容を決める場面で使われることが多い言い方です。

表の例文を並べると違いが見えます。

署名の予定を伝えるならWe will sign the contract on Friday.(金曜日に契約書に署名します)、契約関係に入った時期を述べるならThe two companies entered into a contract in March.(両社は3月に契約を結びました)のように、伝えたい内容に合う動詞を選びます。

契約を結ぶ前に条件を話し合うときは、negotiate a contract(契約を交渉する)という言い方があります。署名する前に契約条件を交渉する場面の表現になります。

契約の相手と対象をつなぐ前置詞

契約の話では、相手と対象を前置詞で書き分けられます。契約を結ぶ相手にはwith、契約の対象となる案件や取引にはforを使う形があります。

  • a contract with the supplier:仕入先との契約(相手を示す)
  • a contract for this project:このプロジェクトの契約(対象を示す)

相手と対象を一文に入れるなら、We have a contract with the supplier for this project.(このプロジェクトについて、仕入先と契約があります)のように、withの句とforの句を続けます。

メールの件名や本文で「誰との」「何の」契約かを明確にでき、取引先との認識のずれを減らせます。

更新と解約の言い方

「契約を継続する」と言いたいとき、renew the contractとextend the contractはどちらも使われます。

continueも使えますが、契約の話ではrenewかextendのほうがよいとされています。更新を申し出るときは、We would like to renew the contract for another year.(契約をあと1年更新したいと考えています)のように、for another yearで更新後の期間を添えられます。

解約には、cancelとterminateがあります。cancel(名詞はcancellation)は契約や予約の取り消し、terminate(名詞はtermination)はより正式な契約の終了や労働契約の解約に使われることが多いとされています。

契約そのものを終了するなら、terminateが基本の語になります。cancelは「取り消す」、terminateは「終了させる」と覚えると、場面に合わせて選びやすくなります。契約書に解約の手続きが定められている場合は、その書面の書き方に従ってください。

契約書でよく見る英語を押さえる

契約書そのものを読む必要がなくても、メールの添付や署名の場面で見かける語があります。

以下の表で、契約書でよく使われる語を整理しました。

語意味
clause条項
party契約の当事者
terms条項、条件
shall〜しなければならない(義務)
may〜してよい(権利・裁量)
must〜しなければならない(近年の契約書で義務を表す語)
notwithstanding〜にかかわらず(他の条項より優先する)
including but not limited to〜を含むがこれに限られない(例示で範囲を限定しない)
force majeure不可抗力

clauseは条項です。termsも契約書では条項と訳されますが、日常の会話では条件の意味でも使われ、例文のpayment termsは条件の意味です。shallは、日常会話の「〜するだろう」と混同しやすい語です。契約書では義務を表しますが、義務・推奨・未来のどれにも読める曖昧さがあるため、最近は同じ意味をmustで書く例も増えています。

契約書の構成も、見かけたときに位置が分かるよう一覧にしておきます。

構成英語書かれていること
表題Title契約の種類(Sales Agreementなど)
頭書Preamble当事者、契約日、設立準拠法(会社が設立された国の法律)など
前文Recitals / Whereas契約の背景や目的。前文自体には原則として法的拘束力はない
定義条項Definitions契約で使う重要な語の意味
準拠法Governing Lawどの国の法律を適用するか

契約内容や法的な解釈については、法務担当者や弁護士などの専門家に確認してください。この記事では、契約に関する英語表現の意味を整理して解説します。

取引先へのメール・会話で使える例文

ここまで紹介した表現を、メールや会話で使える形にまとめます。日付や期間は、実際の状況に合わせて置き換えてください。

場面例文日本語の意味
契約書を送るPlease find the attached contract for your review.ご確認いただくため、契約書を添付します。
署名を依頼するCould you sign the contract and send it back to us?契約書にご署名のうえ、ご返送いただけますか。
条件に合意したと伝えるWe have agreed on the payment terms.支払い条件について合意しました。
契約の開始時期を尋ねるWhen does the contract start?契約はいつから始まりますか。
契約済みかを確認するHave you signed the contract yet?契約書にはもうご署名いただけましたか。
更新の意思を伝えるWe would like to renew the contract for another year.契約をあと1年更新したいと考えています。
契約の終了を伝えるWe would like to terminate the contract at the end of this month.今月末で契約を終了したいと考えています。

メールでは、依頼にCould youやWe would likeを使うと、丁寧で角の立たない言い方になることが多いです。会話でも同じ形を使えます。

契約の終了など、相手への影響が大きい内容は、メールを送る前に電話や面談で一言伝えておくと、誤解を防ぎやすくなります。

また、契約を結んだあとは、請求書のやり取りが続くことが多くなります。契約後の請求書の言い方については、請求書は英語でinvoice?billとの違い・使い分け・例文を解説で確認してください。

まとめ:契約は意味と場面で語を選ぶ

契約を英語で言うときのポイントは、次の3つです。

  • 契約の基本の訳はcontractで、agreementは合意を広く表す語であること
  • 取り決め、契約書、期間、雇用など、何を指しているかで語を選ぶこと
  • 結ぶ、更新、解約などの動詞は、契約の流れに沿って選ぶこと

まずは、次に取引先へ送るメールで使う動詞を1つ選び、例文に当てはめてみましょう。

参考

関連記事

2027年英語学習応援キャンペーン 入会金無料