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【英語リーディング総論】精読から多読まで正しい順番で読解力を上げる方法


「単語も文法も積み上げてきたはずなのに、英文が長くなった途端に読むスピードが落ちてしまう..」

英語学習を進めるなかで、そんな手応えのなさを抱えている方は少なくありません。

精読、多読、音読と方法は数多くありますが、どれをどの順番で取り組むべきかは意外と情報がないのが現状です。

本記事では、英語が読めない原因の見極め方から、精読で始まり多読へつながる学習ステップ、語彙数や読解スピードの目安までを詳しく解説します。

英語のリーディング力とは何か

→導入文:リーディング力の中身と目指す到達点を定義し、原因分析への前提をそろえる

リーディング力を構成する3つの要素

英語のリーディング力は、ひとつの能力ではありません。語彙、文法(文構造の理解)、処理速度という3つの要素が組み合わさって成り立っているという構造になっています。

応用言語学では、英語力は音声知覚、語彙知識、文法処理、意味理解、処理速度といった複数の下位能力から成ると考えられています。読む力もこの考え方の延長線上にあるといえます。

つまり「読める」とは、単語の意味が分かることではありません。文の構造を捉えたうえで、一定の速度で意味を理解できる状態を指します。

理想は“返り読みせずに読める”状態

目指したい到達点は、英文を意味のかたまりごとに前から処理し、返り読みをせずに読み進められる状態です。

この読み方はチャンクリーディングと呼ばれ、読解スピードを上げるための前提になります。

速度の目安として意識したいのが、1分間に読める語数を示すWPMです。読解のWPMを160程度まで上げると、ネイティブスピーカーの発話の多くで意味理解が追い付くケースが多くなります。

数値の目標を持つことで、今の自分がどの段階にいるのかを判断しやすくなります。

リーディング力がリスニングやスピーキングにも影響する理由

読む力を鍛えることは、リーディングだけの話ではありません。

聞いた英語を瞬時に理解するには、知っている単語の意味をすぐに引き出せる状態、つまり受容語彙の自動化と、意味理解の速さが必要になるからです。

読解の処理速度が上がれば、音声として入ってきた英語を意味へ変換する速さにもつながります。

また、精読で文構造を確認しながら読み進めることは、文法理解そのものを深めることにもつながります。

4つの技能のバランスに悩んでいる方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

英語のリーディングが苦手なよくある3つの原因

英語が読めない状態には、必ず原因があります。ここでは原因を3つに分けて解説します。

語彙が足りず意味が取れない

もっとも基本的な原因が、語彙の不足です。知らない単語が多い英文は、どれだけ時間をかけて読んでも内容理解につながりにくいという特徴があります。

分からない単語は文脈から推測すればよいと言われることもありますが、推測が成り立つのは知っている語彙が十分にある場合に限られます。

イングリードでは、多読の題材を選ぶ際に、最低でも95%以上の語彙をカバーしている(知っている)ものを推奨しています。

読んでいて頻繁に意味が途切れる感覚があるなら、まず語彙の量を疑ってみることが必要です。

文法や文構造を正しく理解できていない

単語は分かるのに文全体の意味がつかめない場合、原因は文法や文構造の理解にあります。

主語と動詞の対応や、どの語句がどこを修飾しているのかを捉えられず、内容を組み立てられない状態です。

学習者がつまずきやすい単元としては、疑問文の作り方、現在完了、関係代名詞などが挙げられます。これらが曖昧なままだと、長文になるほど誤読が増える原因となることがあります。

スクリプトをゆっくり読んでも文の構成が分からない場合は、速度ではなく構造理解の課題だと判断できます。

処理速度が遅く返り読みしてしまう

語彙も文法も理解しているのに時間が足りないという方は、処理速度に課題があるといえます。

英文を日本語の語順に戻しながら訳すため、文の後ろから前へと視線が戻る返り読みが起きてしまうのです。

これは、意味のかたまりごとに前から処理する読み方が身についていないことが主な要因です。時間をかければ正確に読めるものの、試験や業務では間に合わないというタイプがこれにあたります。

自分の課題がどの原因にあたるかを見極めることが、学習の順番を決める出発点になります。

英語のリーディング力を上げる正しい学習の順番

原因が分かったら、次はそれに対応する学習を正しい順序で積み上げていきます。ここでは、基礎固めから多読へとつながる4つのステップで解説していきます。

ステップ1:語彙と文法の基礎を固める

最初に取り組むべきは、語彙と文法の基礎です。

初級者の場合、基礎的なインプットから制限されたアウトプットへと進む順序で学習すると、成果につながりやすい傾向があります。

文法については、範囲をむやみに広げる必要はありません。日常会話であれば中学英文法でほとんどのことを表現できるため、まずは中学英文法を固めることが優先されます。

関係代名詞や分詞構文などの複雑な文法は、後回しでも構いません。

基礎の段階から学び直したい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

ステップ2:精読で文構造を正確に理解する

基礎知識が身についたら、次は精読です。精読とは、身につけた語彙や文法の知識を活用しながら英文を丁寧に読み、意味や構造を正しく理解するトレーニングを指します。

精読を飛ばして量を読んでも、読める英文のレベルは上がりません。主語と動詞を確認し、修飾関係を整理しながら1文ずつ読み解く作業を重ねることで、初めて構造を捉える力が定着します。

また、多くの文章を構造確認しながら読み進めることは、文法理解そのものを深めることにもつながります。文法書でのインプットと精読は、互いを補強し合う関係にあるといえます。

ステップ3:音読とシンクロリーディングで処理を自動化する

構造を理解できるようになったら、その処理を自動化する段階へ進みます。

精読のあとは、音読やシンクロリーディングといった比較的負荷の低いトレーニングに取り組み、徐々にシャドーイングへ移行していくのが効果的です。

シンクロリーディングとは、音声を聞きながらスクリプトを目で追い、音声とほぼ同時に発話するトレーニングです。文字と音、意味を同時に処理するため、英語を英語の語順のまま理解する速度が上がっていきます。

イングリードが推奨する5STEPシャドーイングでも、リスニング、内容理解、音読、シンクロリーディング、シャドーイングという順番で段階的に進めます。

各ステップで何を意識するかが明確になるため、自己流になりにくいという特徴があります。

シンクロリーディングとシャドーイングの違いを詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

ステップ4:チャンクリーディングと多読で速度を上げる

最後の段階が、読解スピードを伸ばすトレーニングです。速度を上げるためには、チャンクリーディングを身につけて、返り読みをせずに読み進めるスキルを確立する必要があります。

そのうえで、語彙力を増やしながら少しずつ題材のレベルを上げ、多読を繰り返していきます。ここで重要になるのが教材の難易度です。

多読では、たくさん読んでも負荷が高すぎない題材を選ぶ必要があります。具体的には、語彙を95%以上カバーしていて、なおかつチャンクリーディングで返り読みせずに読み進められるものが目安です。

多読の始め方は、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

目標別に押さえたい語彙数と学習時間の目安

学習の順番が決まったら、次に必要になるのが具体的な数値の基準です。ここでは目標別の語彙数と、1日の学習時間の目安をご紹介します。

目標別に必要な語彙数

必要な語彙数は、目指すレベルによって変わります。イングリードでは、目標別に次の水準を目安としてご案内しています。

目標語彙数の目安教材の目安
簡単な日常会話4,000語キクタンBasicレベル
ビジネス6,000語キクタンAdvancedレベル
TOEIC600点5,000語―
TOEIC800点8,000語―

ひとつの目標として意識したいのが、7,000語から8,000語程度の水準です。

ここまで語彙レベルを鍛えると、リーディングやリスニングのほとんどの場面で、単語に不自由さを感じるケースがかなり減るのを実感できます。

語彙を効率よく定着させる覚え方

語彙を増やすうえで最優先すべきは、単語に出会う回数を増やすことです。1回で完璧に覚えようとするのではなく、学習範囲をできるかぎり周回することが定着につながります。

そのうえで有効なのが、学習時間の分割です。朝晩の2回、朝昼晩の3回というように分けて実施することで、時間当たりの学習効果はさらに上げることができます。

加えて、睡眠前の記憶が定着しやすい時間帯を暗記に充てることもおすすめします。

教材としては、キクタンシリーズのように聴いて学習することに特化したものが選択肢になり、通勤時間などの隙間時間を使いたい方に適しているといえます。

1日の学習時間と学習内容の配分

成果が出た受講生の傾向を見ると、1日あたり1.5〜3時間程度の学習時間を確保している方は、短期的な成果につながりやすい傾向があります。

一定期間だけ集中するのではなく、継続できている方ほど成長につながっています。

内容の配分は、段階によって変えていきます。学習初期は語彙や文法などの基礎学習に加えて、精読やシャドーイングの割合を多めに設定し、英語を処理する力が高まるにつれてアウトプットの割合を増やしていく流れが基本です。

時間の確保が難しい場合は、無理のない範囲から習慣化することが重要です。デイリースケジュールを作成して学習時間を固定し、隙間時間を徹底的に活用してみてください。

忙しい社会人向けの取り組み方は、こちらの記事でも紹介していますので、あわせてご覧ください。

リーディング学習で伸び悩む人に共通する3つの落とし穴

正しい順番を知っていても、思うように伸びないことがあります。ここでは学習が停滞しているときに見直したいポイントを、3つご紹介します。

レベルに合わない教材を選んでいる

もっとも多いのが、教材の難易度が合っていないケースです。難しすぎる題材では負荷が高くなりすぎるため、多読の効果が出にくくなります。

判断の基準は2つあります。

  • 語彙を95%以上カバーできているか
  • 返り読みをせずに読み進められるか

この2点を満たさない教材は、いったん下のレベルに戻したほうが結果的に早く伸びます。

なお、教材選びでは難易度だけでなく興味も判断材料になります。多少学習効率が下がっても、本人が興味を持ちやすい内容のほうが継続につながることが少なくありません。

精読を飛ばして量だけこなしている

読む量を増やせば読めるようになると考えて、精読を省いてしまうケースもあります。

しかし、文構造を理解しないまま英文を読み続けても、読める英文のレベルは上がりにくいという構造になっています。

量をこなしているのに手応えがない場合は、前述した精読、音読とシンクロリーディング、多読という順序に立ち返って、自分がどの段階を飛ばしているかを確認してみてください。

自分の課題と取り組み方を正しく判断できていない

3つ目は、そもそも自分の課題を特定できていないケースです。独学の方の多くは、学習法や教材が多すぎて、何に手を付ければよいのか分からなくなります。

さらに、同じトレーニングであっても、何を意識して取り組むかによって学習の質や得られる効果は大きく変わります。

独学では、こうしたポイントを正しく意識できているかを自分で判断することが難しく、取り組み方が自己流になったり、意識するポイントがずれたりすることがあります。

スコアが頭打ちになる方の場合、明確な苦手分野があるにもかかわらず、学習者自身がそのことに気づいていないケースも多く見られます。

課題の特定と取り組み方の確認には、第三者の視点が有効です。

独学でのリーディング学習に限界を感じたら英語コーチングのイングリード

自分の課題を正確につかみ、正しい取り組み方を維持することは独学では難しい部分です。

ここでは、診断から学習設計、効果測定までを伴走するイングリードの英語コーチングをご紹介します。

英語力を診断して優先すべき学習を明確にする

イングリードでは、レベルだけで学習内容を一律に決めることはしません。

語彙、文法、発音、音声知覚など、学習者一人ひとりの課題を診断したうえで、学習の順序や内容を調整することを前提としています。

最初に目標を具体化し、現在の英語力と課題を分析したうえで、必要な教材とトレーニングを選定。コーチングを利用することで、その方が最も優先して実施すべき学習が明確になります。

読解が伸びない原因が語彙にあるのか、構造理解にあるのか、処理速度にあるのかを切り分けられるため、遠回りを減らすことが可能です。

トレーニングの取り組み方までフィードバックを受けられる

イングリードの英語コーチングでは、何をやるかだけでなく、どう取り組むかまで確認します。

同じトレーニングでも意識するポイントによって効果が変わるため、取り組み方が自己流になることを防ぐことが可能です。

たとえばシャドーイングであれば、スクリプトの内容を十分に理解したうえで取り組むことや、音源から1〜2語ほど遅れて発話することが大切になります。

こうしたポイントを正しく実行できているかを、コーチが確認します。また、週1回程度の振り返りを通して効果測定を行い、必要に応じて学習内容を調整していきます。

定期的なテストで成長を可視化できる

学習の成果は、感覚だけでは判断できません。

そこでイングリードでは、3か月に1回を目安にVERSANT、CASEC、TOEICなどの外部テストを実施しています。

外部テストで確認するのは、総合スコアだけではありません。各技能のサブスコアに加えて、受験者本人がどのように感じたかも必ず確認し、どの能力に課題があるのかを細かく分析します。

日々の成長量はわずかであるため、学習者自身では気づきにくいものです。イングリードでは、コーチが具体的な根拠やデータを提示して気づきを促し、長期的な継続を支えます。

学習の進め方に迷っている方は、まずはイングリードの無料カウンセリングで現在の英語力をご確認ください。

英語力診断テストの結果をもとに、学習の優先順位、目標達成までの学習プランをご提案させていただきます。

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イングリードでリーディング力を伸ばした受講生の体験談

実際にシンクロリーディングを取り入れて、リーディングとリスニングの両方を底上げした受講生の声をご紹介します。

TOEIC IPテストで310点アップ!当初は空欄を「勘」で埋めていたのが「明確な根拠のある答え」を埋めていくことに変わっていきました。

受講生 SAKIさん画像挿入箇所:SAKIさんの写真
(推奨 800×600px)
  • 受講生:SAKIさん
  • 開始時の英語力:中級
  • 受講期間:3ヶ月〜5ヶ月
  • 受講コース:TOEICコース
  • 担当コーチ:Mai

私は、もともと英語に対して苦手意識があったのですが、「転職に活かすためにTOEICの点数を上げたい」と思い、英語コーチングサービスを探すなかで、イングリードを見つけました。

最初、無料カウンセリングを受けたのですが、カウンセリング前は「どんな感じなのかな?」と不安がありました。

でも、カウンセリング後はその不安も解消され、自分にぴったりだと思い、「このサービスに挑戦してみよう」と受講を決意しました。

受講当初の私のTOEICスコアはIP470点。最終目標の800点には遠く及ばない点数でしたが、まずはレベルをMAXまで上げることを目標に、受講をスタートさせました。

受講が始まり、自分の英語力に合わせた教材がどんどん送られてきて、正直戸惑うこともありました。でも、実際にこなしてみると、「意外と無理ではないかも?」といった感じで。今では、量もコーチングも最適だったと思っています。

担当していただいたMaiコーチは、体調を崩しがちな私のプライベート面にも寄り添ってくださり、本当に助けていただきました。

週に1回のカウンセリングでも、いろいろな学習のやり方の相談にのっていただいたり、学習の工夫をしていただいたりと、感謝しかありません。

3ヶ月間コーチングを受講した結果、TOEICスコアは470点→780点までアップ!この結果を通じて、英語力が本当に向上したんだと実感できただけでなく、英語のさまざまな問題を解くことが本当に楽になりました。

最初は「転職のため」と学習を始めましたが、学習をするうちに視野が広がり、いまでは「留学したいな」と思い始めています。

これからはもっと学習の幅を広げて、「実際に問題なく英語を話せるようになりたい」「色々なことにチャレンジしたい」という新たな目標に向かって、英語学習を継続したいです。

SAKIさんの体験談をもっと見てみる

英語のリーディングに関するよくある質問(FAQ)

最後に、英語リーディングの学習でよくいただくご質問にお答えします。

英語リーディングはどのくらいの期間で伸びますか?

3ヶ月を目安に、習慣化とトレーニングによる成長を感じられるようになります。

それ以降になると、より日常的で実践的な場面において、英語力が上がってきたと感じられるようになることが多いです。

スコアの面では、1日3時間の学習を3か月継続することで、400点から600点への200点アップ、600点から700点への100点アップは、ほとんどのケースで達成できています。

習得期間の全体像を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

精読と多読はどちらから始めるべきですか?

精読から始めることをおすすめします。

まず語彙と文法の基礎を身につけ、その知識を使って英文を精読し、意味や構造を正しく理解する段階を経ることが前提になります。

そのうえで音読やシンクロリーディングへ進み、処理が自動化されてきた段階で多読へ移行します。

多読は、語彙を95%以上カバーできる題材を選べる状態になってから取り入れると効果的です。

リーディングを鍛えるとリスニングも伸びますか?

一定の相乗効果が期待できます。読解のWPMを160程度まで上げることで、ネイティブの発話の多くで意味理解が追い付くケースが多くなるためです。

ただし、音を単語として認識する力である音声知覚は、読むだけでは鍛えられません。

シャドーイングやシンクロリーディングなど、音声を使ったトレーニングを別途取り入れる必要があります。

TOEICのリーディング対策では何から始めればよいですか?

Part5を中心に学習を進めることをおすすめします。TOEIC全体で文法の重要性が高いため、まず文法の基礎を固めることが優先されます。

文法が固まってきた段階で、Part7の長文学習を開始します。問題数が少ないPart6や、時間がかかるPart7の複数文書問題は後回しで構いません。

まとめ

英語のリーディング力は、語彙、文法、処理速度という3つの要素で決まります。読めない原因がどこにあるのかを見極めることが、学習を組み立てる出発点です。

そのうえで、語彙と文法の基礎固め、精読、音読とシンクロリーディング、チャンクリーディングと多読という順番で積み上げていきます。

目標別の語彙数や、読解WPM160という目安を持ちながら、自分の課題に合わせて学習内容を調整していきましょう。

自分の課題の見極めや学習の進め方に迷う場合は、専門家の視点を取り入れることも選択肢のひとつです。

イングリードでは、英語力診断テスト付きの無料カウンセリングを実施しています。

自分の現在地を把握し、効率よく英語のリーディング力を高めたいとお考えの方は、まずはお気軽にイングリードの無料カウンセリングをご利用ください。

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