資料は英語で何と言う?material・documentの使い分け
「資料」は英語で何と言うのか迷いやすい言葉です。material、document、handout、dataなどの候補がありますが、それぞれ使う場面が異なります。
日本語の「資料」は、会議で配る紙やメールで送る書類、数字をまとめた情報など、幅広いものを指します。そのため、英語では用途や内容に応じて適切な単語を選ぶ必要があります。
この記事では、資料を表す4つの英単語の違いを、意味と短い例文で解説します。
結論からお伝えすると、幅広い意味で資料を指すならmaterial、送付・提出する書類ならdocument、会議で配る資料ならhandout、数字や事実などのデータならdataです。
メールで資料を送る場合と、会議で資料を配る場合の例文も紹介するので、実際の場面に合わせて使ってみてください。
資料は英語でmaterialが目安、書類ならdocument
日本語の「資料」に対応する英単語は、1つに絞るのが難しいものです。英語では、資料の用途や相手にしてほしいことに応じて単語を使い分けるからです。
たとえば、内容を読んでもらうための資料なのか、書類として送付・提出するものなのか、会議で配るものなのか、数字をもとに判断してもらうための情報なのかによって、適切な単語は変わります。資料の目的を考えると、英語の使い分けがしやすくなります。
まずは、4つの英単語の使い分けを表で確認しましょう。それぞれの意味や具体的な使い方は、次の節で詳しく解説します。
| 英語 | 資料のイメージ | 例文 |
|---|---|---|
| material | 話や文章の元になる情報、説明のための資料 | We need more material for the presentation.(プレゼンのために、もっと資料が必要です) |
| document | 送る・提出する・保管する書類やファイル | I’ll put the document in the shared folder this afternoon.(午後にその書類を共有フォルダに入れておきます) |
| handout | 会議や授業で配る紙の資料 | I have a handout for everyone.(皆さんに配布資料があります) |
| data | 分析や判断に使う数字・事実の情報 | The data is ready for review.(データは確認できる状態です) |
どの単語を使うか迷ったら、まずmaterialを候補にするとよいでしょう。materialは、情報や説明のための資料を幅広く指すため、資料の形式が決まっていない場合にも使いやすい単語です。
一方、送付・提出する書類ならdocument、会議などで配る資料ならhandoutを使うと、何を指しているのかがより具体的に伝わります。
資料を表す4つの英語の使い分け
material、document、handout、dataの4語は、それぞれ指すものや使う場面が異なります。
次に、具体的な使い方と例文を確認しながら、どのような場面で使い分けるとよいのかを整理していきます。
materialは話や文章の元になる情報
materialは、文章や発表などの元になる情報や素材を指す言葉です。
文章を書くための情報やアイデアのほか、学習や仕事、商品紹介などに使う資料全般を表す場合にも使われます。
たとえば、次のように使います。
She is gathering material for the company newsletter.(彼女は社内報のための情報を集めています。)
つまり、materialは書類の形式にかかわらず、文章や発表などの元になる情報や素材を指し、プレゼンテーションのための情報や広告用の資料、読み物など、幅広いものを表すときに使えます。
- We are collecting material for the report.(報告書のための資料を集めています)
- The promotional material is ready.(宣伝用の資料はできています)
documentは送る・提出する書類やファイル
documentは、形のある書類やファイルを指す語です。
何かについての情報を与えたり、証拠や証明に使えたりする、公式な紙・本・電子ファイルを表します。
たとえば、次のように使います。
Please look over the attached document and send me your comments by Monday.(添付の書類に目を通して、月曜日までにご意見をお送りください)
documentを使用する場面は、公式な書類が中心ですが、コンピューター上で書かれて保存された文書も指します。
以下のようにも使えます。
The document is saved on my laptop, so I can email it to you now.(その書類はノートパソコンに保存してあるので、今すぐメールでお送りできます)
そのため、送付・提出したり、署名をもらったり、保管したりする書類には、documentが適しています。
契約書や報告書、申込書などの正式な書類だけでなく、メールで送るPDFやWordファイルを指す場合にも使えます。
一方、読み物や参考情報など、書類そのものよりも内容や情報を重視する場合は、documentよりmaterialのほうが自然なこともあります。
- Please send me the document by Friday.(金曜日までにその書類を送ってください)
- I have saved the document as a PDF.(その書類をPDFで保存しました)
handoutは会議や授業で配る紙
handoutは、会議や授業などで参加者に配るために用意した資料を指します。
特定のテーマに関する情報をまとめた文書で、紙の資料だけでなく、配布用に用意した資料全般を表すときにも使われます。
日本語でいう「配布資料」にあたる語で、会議、セミナー、授業のように、その場にいる人に紙や資料のデータを渡す場面で使います。
- I’ll give you a handout at the start of the meeting.(会議の冒頭で配布資料をお渡しします)
- The handout has the schedule on it.(配布資料にはスケジュールが載っています)
dataは判断に使う数字や事実
dataは、数字や事実などの情報を指す言葉です。
調査や分析を通じて集めた情報のほか、物事を判断したり、意思決定に役立てたりするための事実や数値を表すときに使われます。
また、売上の推移、アンケートの結果、実験の数値のように、読み手が見て判断するための材料はdataで言い表します。数字を整理して見せる書類や説明用の資料は、documentやmaterialと呼び分けると伝わりやすくなります。
- I’ll send you the sales data after lunch.(昼食後に売上のデータを送ります)
- We need more data to make a decision.(判断するにはもっとデータが必要です)
そのほかの資料を表す語はreference・source・information
material・document・handout・dataのほかにも、資料に関連する語としてreference・source・informationがあります。
それぞれの意味や使い方の違いを知っておくと、場面に合った単語を選びやすくなります。
referenceは、情報を確認したり、何かを調べたりするときに参照するものを指します。
たとえば、次のように使います。
The reference materials for the new system are on the shared drive.(新システムの参考資料は共有ドライブにあります。)
日本語の「参考資料」に近い表現は、reference materialsです。調べものや確認のために使う資料を指すときに適しています。
sourceは、情報を提供してくれる人・本・文書を指し、特に勉強や文章、ニュースのための情報を与えるものを表します。論文やレポートの「出典」「情報源」を表すときに合う語になります。
informationは、物事についての事実や詳しい内容を指す、数えない名詞です。資料そのものというより、資料に載っている中身を指すときに使います。
- I attached the reference materials for the project.(プロジェクトの参考資料を添付しました)
- Please check the source of this data.(このデータの出典を確認してください)
- For more information, please see the attached document.(詳しくは添付の資料をご覧ください)
場面別に使える資料の英語表現と例文
ここからは、実際の仕事で使う場面ごとに、短い例文を紹介します。
長い英文を丸ごと覚えるよりも、すぐに使える短い例文を1つずつ覚え、場面に合わせて単語を置き換えられるようにしておくと便利です。急に必要な場面でも、すぐに使うことができます。
メールで資料を送るとき
メールに資料を添える場面では、添付ファイルそのものを指すattachmentも使えます。attachmentは、メールで誰かに送る文書を表す語です。
- I have attached the document for tomorrow’s meeting.(明日の会議用の資料を添付しました)
- Please find attached the materials for the presentation.(プレゼン用の資料を添付します)
- Could you review the attached document before the meeting?(会議の前に、添付の資料を確認していただけますか)
- Please let me know if you have any questions about the data.(データについて質問があればお知らせください)
資料を送るメールの全体像は、次のようになります。
Subject: Document for Tomorrow's Meeting
Hi Sarah,
I have attached the document for tomorrow's meeting.
It includes the sales data for last month.
Could you review it before the meeting?
Best regards,
Yuki
日本語では、「明日の会議用の資料を添付しました。先月の売上データが入っています。会議の前にご確認いただけますか」という内容です。
添付する資料の種類に合わせて、documentをmaterialsなどに置き換えて使ってください。
会議で資料を配る・共有するとき
会議では、資料を配る、画面で見せる、事前に共有してもらうという3つの動作がよく出てきます。
- Let me hand out the materials.(資料を配りますね)
- I’ll share my screen to show the data.(画面を共有してデータをお見せします)
- Could you share the materials in advance?(事前に資料を共有していただけますか)
- Please turn to the second page of the handout.(配布資料の2ページ目をご覧ください)
対面で紙を配るならhand out、画面を使って見せるならshare my screenのように、動作の語と資料の語を組み合わせて覚えると、場面ごとの言い換えが楽になります。
会議中のやり取りの例としては、次のようになります。
- A: Did everyone receive the handout?(配布資料は全員に届きましたか)
- B: Yes, I have it. Could you explain the data on page two?(はい、受け取りました。2ページ目のデータを説明していただけますか)
- A: Sure. This chart shows the results of the customer survey.(はい。このグラフは顧客アンケートの結果を示しています)
資料を準備する・集めるとき
資料を作る、探す、集めるといった準備の場面でも、動作に合わせて語を選びます。
- I’m preparing the materials for the presentation.(プレゼンの資料を準備しています)
- I’m collecting material for the training session.(研修のための資料を集めています)
- Could you send me the data from last quarter?(前の四半期のデータを送っていただけますか)
- I’ll update the document and send it again.(その資料を更新して、もう一度送ります)
「資料を集める」のように内容の元になる情報を探す場面はmaterial、できあがった書類を直して送る場面はdocumentと、作業の段階で語が変わります。
複数の資料をまとめて言いたいときは、materialsの形も使えます。
資料を受け取ったとき・修正を頼むとき
資料を受け取ったときは、受け取ったことと次に何をするかを短く伝えます。
- Thank you for sending the document.(資料をお送りいただきありがとうございます)
- I’ll go through the materials and get back to you.(資料に目を通して、折り返しご連絡します)
- Could you update the data in the second table?(2つ目の表のデータを更新していただけますか)
- There is a small mistake in the document. Could you check it again?(資料に小さな誤りがあります。もう一度確認していただけますか)
修正を頼むときは、「2ページ目の表」「先月分のデータ」のように、資料の語と場所をセットで伝えるとミスコミュニケーションが起きにくくなります。
資料の英語で迷いやすい3つのポイント
資料を英語で表す際に迷いやすいポイントを、単語の性質に関する2点と、使い分けに関する1点の計3つに分けて解説します。
資料の語が数えられるかどうか
documentは数えられる名詞なので、a documentやdocumentsのように使います。一方、情報や資料を意味するmaterialは、一般的に数えられない名詞として扱います。ただし、使われる場面によっては数えられる名詞になることもあります。
迷うときは、a materialのように冠詞を付ける形を避けて、some material、the material、this materialのように使うと安全です。複数形のmaterialsも、reference materialsのような表現で使われます。
dataは、一般的な英語では数えられない名詞として扱われ、単数形の動詞とともに使われることが多いです。
一方、技術的な文章では複数名詞として扱われる場合もあります。使い方は文書の慣例によって異なるため、職場や相手が使っている表現に合わせるとよいでしょう。
handoutが持つ別の意味
handoutには、配布資料という意味のほかに、困っている人に無償で与える食べ物やお金という意味もあります。この場合、文脈によっては否定的なニュアンスを持つことがあります。
資料の意味で使うときは、handout for the meetingやhandout on the scheduleのように、会議や内容を添えると、誤解を防ぎやすくなります。
数字の入った書類はdocumentかdataか
売上の数字をまとめたファイルを送る場合、何を指しているかによって使う単語が変わります。
ファイルや書類そのものを指すならdocument、ファイルに記載された数字や事実を指すならdataを使います。
たとえば、I sent you the document. It includes last month’s sales data.(書類をお送りしました。先月の売上データが入っています)のように、1つのメールの中で両方を使い分けることもできます。
相手に確認してほしいのが書類全体なのか、数字の部分だけなのかを意識すると、どちらの語も選びやすくなります。
会議や商談の前に資料の英語を準備しておく
資料を表す英語は、単語の意味を覚えるだけでなく、場面ごとによく使う表現を決めておくと、迷わず使いやすくなります。
オンライン英語コーチングのイングリードでは、英語での会議に対応できるようになった受講生の事例を紹介しています。実際に参加する会議の議題や資料を事前に確認し、必要な語彙や想定される質問、自分が伝えたい内容を準備しておく方法です。
資料を英語でどう表現するかも、事前に決めておくとよいでしょう。会議中に適切な単語が思い浮かばず、言葉に詰まる場面を減らせます。
準備の進め方は、次の3ステップが目安です。
- 会議や商談で扱う資料の種類(送る書類か、配る紙か、数字か)を決めます
- 送付や配布の場面で使う一文を、例文から2、3文選びます
- 数字を説明する場面で使う一文を、1文だけ用意します
スライド形式の資料を英語で作る場合は、構成やデザイン、使えるフレーズを英語パワポの作り方と使える英語フレーズでまとめて確認できます。
まとめ:資料は相手に何をしてもらうかで英語を選ぼう
- 資料を表す4つの英語は、元になる情報、送る書類、配る紙、数字という指す面の違いで選び分けます。
- メールで送る場面、会議で配る場面、準備する場面ごとに、1文ずつ使える形を持っておくと迷いません。
- 数えるか数えないか、handoutの別の意味に気をつけると、誤解を避けられます。
資料を表す英語は、単語を暗記するだけでなく、相手に何をしてほしいのかを考えて選ぶと、自然に使い分けられます。
まずは次に送るメールで、添付する資料に合った英文を1つ選び、実際に使ってみましょう。
参考












