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英語のリンキングを身につける4ステップ|ルール理解から聞き取りまで解説


「単語は知っているのに、ネイティブの会話になると急に聞き取れない」と悩んでいませんか?

TOEICで高いスコアを持っていても、実際の会議や動画では思うように聞き取れないという方は少なくありません。

その原因のひとつが、単語と単語の音がつながる「リンキング」です。

この記事では、リンキングの5つのパターンと例文、聞き取れない原因を押さえたうえで、ルール理解から聞き取りまでの4ステップを解説します。

英語のリンキングとは?

リンキングを身につけるには、まず意味と範囲を正しく押さえることが出発点になります。

はじめに、よく混同されるリエゾンとの関係とともに、リンキングについて解説します。

単語と単語の音がつながる現象

英語のリンキングとは、単語と単語の音がつながり、ひとつの単語のように発音される現象です。

日本語では「連結」とも呼ばれ、とくに子音で終わる単語のあとに母音で始まる単語が続くときに起こりやすいとされています。

たとえば「Can I」は「キャン・アイ」ではなく「キャナイ」、「join us」は「ジョイン・アス」ではなく「ジョイナス」のように聞こえます。

リンキングが起こるのは、英語が1語ずつ区切るよりも、音の流れやリズムを優先する言語だからです。

日本語はかなの一音ずつに母音が付くため区切りがはっきりしていますが、英語は単語の境目がなめらかにつながるといった特徴があります。

リエゾンとリンキングの違い

リンキングとよく混同されるのが「リエゾン」です。リエゾンは英語の音声変化全体を指す総称として使われることが多く、リンキングはそのなかの1種類にあたります。

音声変化には、リンキングのほかに、音が消える脱落、隣り合う音が混ざって別の音になる同化、tやdがラ行に近い音になるはじき音、機能語が弱く発音される弱形があり、音がつながるリンキングとは別の現象です。

そこでこの記事では、音と音がつながるリンキングに絞って、パターンと身につけ方を掘り下げていきます。

音声変化の全体像から確認したい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

リンキングが聞き取れない3つの原因

ネイティブの英語が聞き取れないのは、耳の良し悪しではなく、音のとらえ方に原因があると考えられます。

ここでは、代表的な3つの原因をご紹介します。

スペルで音を判断している

1つめの原因は、単語のつづりを見て音を判断していることです。リンキングは、つづりではなく実際の発音をもとに起こります。

たとえば「time and」は、つづりだけを見るとeとaの母音同士が並んでいるように見えます。

しかし実際の発音は/taɪm ænd/で、/m/という子音と/æ/という母音がつながり、「タイマンド」のように聞こえます。

つづりで判断するくせがあると、どこで音がつながるのかを予測できません。語末と語頭を「音」で見る視点を持つことが、リンキング習得の土台になります。

単語を1語ずつ区切って覚えている

2つめの原因は、単語を1語ずつ区切った音で覚えていることです。単語帳や教材で1語ずつの発音に慣れていると、頭のなかにはつながる前の音しか登録されていない状態になります。

たとえば「Hold on」を「ホールド・オン」で覚えていると、会話で「ホールドン」と発音されたときに、知っている2つの単語だと結びつけられません。

つまり、聞き取れない原因は単語を知らないことではなく、つながったあとの音を知らないことにあるといえます。

会話スピードで処理する練習が足りない

3つめの原因は、ルールを知っていても、会話のスピードで処理する練習が足りないことです。ネイティブの発話は速く、一文を聞きながら頭のなかでルールを当てはめている時間はありません。

リンキングを聞き取れるようにするには、ルールの知識に加えて、つながった音を耳と口で何度も再現するトレーニングが欠かせないため、知識を反射的に使える状態まで引き上げることが重要です。

英語のリンキング5パターンと例文

リンキングは、どの音とどの音が隣り合うかによって、つながり方が変わります。ここでは、代表的な5つのパターンを、それぞれのルールと例文とともに解説します。

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パターン起こる条件例
①子音+母音子音で終わる単語のあとに母音で始まる単語が続くCan I → キャナイ
②母音+母音(wが入る)ウ系の母音で終わる単語のあとに母音が続くGo away → ゴウワウェイ
③母音+母音(yが入る)イ系の母音で終わる単語のあとに母音が続くI am → アイヤム
④rで終わる単語+母音rで終わる単語のあとに母音で始まる単語が続くfar away → ファーラウェイ
⑤同じ子音の連続前の単語の最後と次の単語の最初が同じ子音になるbus stop → バスタップ

なお、カタカナはあくまで音をイメージするための目安です。実際の音は、音声を聞いて確認するようにしてください。

子音で終わる単語と母音で始まる単語の連結

もっとも基本的で、会話のなかで頻繁に起こるのがこのパターンです。

子音で終わる単語の最後の音が、次の単語の最初の母音と結びつき、ひとつの音節のように発音されます。

  • Can I have it?→キャナイ ハヴィッ?(それをもらえますか)
  • Keep in touch.→キーピン タッチ(連絡を取り合いましょう)
  • Come on in.→カモニン(どうぞ入ってください)
  • Take a look.→テイカ ルック(見てみてください)

このパターンを押さえるだけでも、日常会話で聞き取れる音は大きく増えます。まずは最優先で身につけたいパターンといえます。

母音同士の間にwやyが入る連結

母音で終わる単語のあとに母音で始まる単語が続くと、2つの音の間に軽い音が入り、なめらかにつながります。

入る音は、前の単語の最後の母音によって/w/と/y/に分かれます。

wが入るパターン

「ウ」や「オウ」のように、口を丸めて終わる母音のあとに母音が続くと、唇を丸めた形から次の母音へ移る途中で、自然にwの音が生まれるため、間に/w/の音が入ります。

  • Go away.→ゴウ(w)アウェイ(あっちへ行って)
  • Do it.→ドゥー(w)イット(やってみて)
  • two apples→トゥー(w)アップルズ(2つのりんご)

yが入るパターン

「イ」や「アイ」のように、口を横に引いて終わる母音のあとに母音が続くと、間に/y/の音が入ります。

  • I am ready.→アイ(y)アム レディ(準備ができています)
  • the end→ジ(y)エンド(終わり)
  • She is busy.→シー(y)イズ ビジー(彼女は忙しいです)

wやyは文字には書かれていないため、つづりだけを見ていると気づけません。そのため、音で判断する視点が、とくに求められるパターンです。

rで終わる単語と母音で始まる単語の連結

rで終わる単語のあとに母音で始まる単語が続くと、rの音が次の母音とつながります。

  • for a while→フォーラ ワイル(しばらくの間)
  • far away→ファーラウェイ(遠くに)
  • after all→アフタロール(結局)

アメリカ英語では語末のrを常に発音するため、子音+母音の連結と同じ感覚でつながります。

一方、イギリス英語では語末のrをふだんは発音しませんが、次に母音が続くときだけrの音が現れてつながるという特徴があります。

同じ子音が続く場合の連結

前の単語の最後と次の単語の最初が同じ子音になる場合、その子音を2回発音せず、1つ分をやや長めにしてつなげて発音します。

  • big game→ビッゲイム(大一番)
  • bus stop→バスタップ(バス停)
  • black cat→ブラッキャット(黒猫)

1回分の音が消えたように聞こえるため、脱落の一種として説明されることもあります。

「bus stop」が「バスストップ」ではなく「バスタップ」と聞こえても、2つの単語が並んでいると判断できるようにしておくことが大切です。

リンキングを身につける4ステップ

リンキングは、知識として覚えるだけでなく、耳と口で使える状態にしてはじめて聞き取りの力になります。

ここでは、ルール理解から聞き取りまで、実践する順番に沿って解説します。

ステップ1|ルールを音で理解する

最初のステップは、5つのパターンを「音」として理解することです。

英文を見るときは、単語の最後の音と次の単語の最初の音に注目し、どのパターンに当てはまるかを確認しましょう。

このとき、つづりではなく発音記号で確かめるのがポイントです。「time and」のように、つづりと実際の音がずれる例は少なくありません。

辞書で発音記号を確認し、音がつながる箇所にスクリプト上で印を付けておくと、次のステップで聞き比べるときの手がかりになります。

なお、カタカナの表記は、音のイメージをつかむための目安にとどめておきましょう。

ステップ2|例文で聞き比べる

2つめのステップは、1語ずつ区切った音と、つながった音を聞き比べることです。

辞書アプリなどで単語単体の音声を聞いたあと、同じ単語を含む例文の音声を聞き、どこで音が変わっているかを確かめてみましょう。

聞き比べの際は、まずスクリプトを見ずに聞き、聞き取れなかった箇所をメモしておきます。そのあとスクリプトで答え合わせをして、聞き取れなかった箇所が5つのパターンのどれに当たるかを分析します。

「どこで」「なぜ」聞き取れなかったのかを言葉にできるようになると、同じ音のつながりに次からは気づけるようになります。

ステップ3|音読とシンクロリーディングで再現する

3つめのステップは、つながった音を自分の口で再現することです。自分で発音できない音は、聞いたときにも認識しにくいと考えられます。

まずは音声を聞かずに、印を付けたスクリプトを見ながら、音をつなげて音読しましょう。次に、音声を流しながら同時に読むシンクロリーディングに取り組み、つながり方やリズムを音声に合わせていきます。

余裕があれば自分の声を録音し、お手本の音声と聞き比べてみましょう。つながっているつもりでも区切れている箇所に気づけるため、再現の精度が上がります。

ステップ4|シャドーイングで会話スピードに慣らす

最後のステップは、シャドーイングで会話のスピードに慣れることです。シャドーイングとは、英文を見ずに、聞こえてくる音声のすぐ後を追いかけて発声するトレーニングです。

リンキングを意識する場合は、印を付けた箇所の音を落とさずに再現できているかに注目します。うまくついていけない箇所があれば、ステップ3のシンクロリーディングに戻り、音と意味を確認し直しましょう。

また、音声が速すぎると感じる場合は、再生速度を少し落として始めるのも効果的です。毎日少しずつでも続けることで、ルールを考えなくても音のつながりを自然に処理できるようになっていきます。

シャドーイングの正しい進め方を詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

独学でリンキングを身につける限界

前述した4つのステップは独学でも取り組めますが、ひとりでは越えにくい壁があるのも事実です。

ここでは、独学でつまずきやすい3つのポイントをご紹介します。

自分の発音のずれに気づきにくい

1つめの限界は、自分の発音が正しく再現できているかを、自分では判断しにくいことです。

音をつなげているつもりでも、実際には区切られていたり、別の音になっていたりすることは珍しくありません。

録音して聞き比べる方法も有効ですが、どこがどう違うのかを正確に聞き分けるには、一定の音声知識が必要です。ずれに気づかないまま練習を続けると、誤った音が定着してしまう可能性があります。

このような理由から、第三者から具体的なフィードバックを受けられるかどうかが、上達のスピードを左右するポイントです。

聞き取れない原因がリンキング以外にあることもある

2つめの限界は、聞き取れない原因がリンキングだけとは限らないことです。

語彙や文法の理解、ほかの音声変化、英文を理解するスピードなど、複数の要因が重なっているケースも多くあります。

たとえば、英文を読むスピードが遅い人は、聞いた英語の意味を処理するスピードも追いつかず、結果として聞き取れないと感じやすくなります。

この場合、リンキングの練習だけを重ねても、思うような成果にはつながりにくいです。

自分の弱点がどこにあるのかを正しく見極めることが、効率よく伸ばすための前提になります。

毎日のトレーニングを続けにくい

3つめの限界は、トレーニングを継続することの難しさです。音のつながりに慣れるには、短期間の集中ではなく、毎日の積み重ねが必要になります。

一方で、仕事や家庭の予定に追われるなか、ひとりで練習量を確保し続けるのは簡単ではありません。成果がすぐに見えにくいトレーニングほど、途中で手が止まりやすくなります。

シャドーイングがうまくいかずに悩んでいる方は、以下の記事で原因と対策を解説していますので、あわせてご覧ください。

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イングリードでリンキングの壁を越えた受講生の体験談

スコアはあるのに実際の会話が聞き取れないという悩みは、多くの学習者に共通しています。

ここでは、イングリードを受講し、同様の壁を乗り越えた受講生の体験談をご紹介します。

TOEIC900点でも会議が聞き取れない…。米国公認会計士/USCPAのShoさんが選んだのはイングリードだった

受講生 Shoさん
  • 受講生: Shoさん
  • 開始時の英語力: 中上級者
  • 受講期間: 3ヶ月〜5ヶ月
  • 受講コース: オンライン英語コーチングコース
  • 担当コーチ: Yosuke

私は、米国公認会計士(USCPA)として国内大手の監査法人で監査業務を担当しています。

TOEIC900点を持ちながらも、リスニングだけがずっと弱点として残り、海外子会社の監査人との英語会議では相手の発言をうまく聞き取れず、議事録もままならないもどかしさを抱えていました。

そんなとき、会社の英語が得意な先輩が英語コーチングで3ヶ月集中して英語力を伸ばしたという話を聞き、自分も同じように期間を区切って一気にブレイクスルーを起こそうと決意。

妻が出産後に里帰りから戻ってくるまでの期間でしか、まとまった勉強時間は確保できないということもあり、受講待ちのないイングリードで学習を始めました。

受講の決め手は、受講待ちがないことはもちろん、始めの無料カウンセリングで感銘を受けたこともあります。

担当の方が、「TOEICの点数もあって読み書きはできるのに、会議では全然使いこなせていない」と的確に言い当ててくれたんです。自分が引っかかっていた苦労のポイントをそのまま分かってもらえた感覚があって、ここでちゃんと勉強すれば英語力が伸びるという手応えを持てました。

Yosukeコーチはさまざまな選択肢のなかから、自分に合った教材を選んでくれましたが、なかでも力になったのが、コーチオリジナルの「OREO」トレーニングでした。

これは、コーチが作ってくれたスライドをもとに、毎日ひとつスピーチを録音して送るという瞬間英作文のトレーニングです。

もともとスピーキングに苦手意識はなかったんですが、どんな話題を振られてもパッと組み立てて話せるようになったのは、受講期間中ほぼ毎日このトレーニングを積み重ねたおかげです。

また、自分の弱点にYosukeコーチが徹底的に向き合ってくれたことも、大きな支えになりました。

多読・多聴でニュース記事を読むトレーニングをしていたのですが、なかなか読むスピードが上がらず苦戦していました。そこでコーチに相談すると、読むスピードが遅いことが、実はリスニングで聞き取れない原因にもなっていると指摘されて、腑に落ちる部分がありました。

意味を理解するスピードは一朝一夕では上がらないもので、地道に積み重ねるしかないと、Yosukeコーチは毎週励まし続けてくれました。「全然スピードが上がらないです」と伝えても、それが普通なんだと受け止めた上で、めげずに毎日頑張ろうと声をかけ続けてくれたのが心強かったです。

おかげで、ネイティブの音声を聞いても「なんとなく意味がわかる」という感覚を持てるようになり、Versantスコアも3ヶ月で32点から45点まで伸びました。

これからは、イングリードで伸ばした英語力を活かし、日々の英語会議でより質の高い議事録を書いたり、発言機会を増やし、会議そのものを回せるようになりたいと考えています。

また、Versantは32点から45点まで伸びましたが、まだ45点止まりなので、せっかくできた学習習慣を今後も続けて、もう一段上を目指していきたいです。

せっかく身についた習慣をここで終わらせてしまうのはもったいないと思っているので、仕事や育児で受講期間中の約2時間の確保が厳しくなっても、1時間程度は毎日続けていきたいと考えています。

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【FAQ】英語のリンキングに関するよくある質問

最後に、リンキングを学ぶうえでよくいただくご質問を、回答とともにご紹介します。

リンキングは話すときも意識したほうがよいですか?

意識できると、英語らしいリズムで話せるようになり、相手にも伝わりやすくなります。ただし、最初から話すときの発音まで完璧にしようとする必要はありません。

まずは聞き取りのためにパターンを理解し、音読やシャドーイングで再現する練習を重ねることをおすすめします。その過程で、話すときにも自然と音がつながるようになっていきます。

アメリカ英語とイギリス英語でリンキングに違いはありますか?

子音と母音の連結や、母音同士の間にwやyが入る連結など、基本的なパターンはどちらにも共通しています。

違いが出やすいのは、rで終わる単語の扱いです。アメリカ英語では語末のrを常に発音しますが、イギリス英語ではふだん発音しないrが、次に母音が続くときだけ現れてつながります。

リンキングはどのくらいで聞き取れるようになりますか?

聞き取れるようになるまでの期間は、現在の英語力や練習量によって個人差があります。

5つのパターンを理解したうえで、聞き比べやシャドーイングを数週間から数ヶ月ほど継続すると、聞き取れる音が少しずつ増えていく実感を得やすいといえます。

短期間で結果を求めすぎず、毎日の練習を積み重ねることが大切です。

カタカナでリンキングを覚えても問題ありませんか?

音のイメージをつかむための入口としては、カタカナも有効です。「Can I」を「キャナイ」と覚えるだけでも、音がつながる感覚はつかみやすくなります。

ただし、カタカナでは英語の音を正確に表しきれません。最終的には、実際の音声と発音記号で確認しながら覚えるようにしてください。

まとめ

英語のリンキングとは、単語と単語の音がつながり、ひとつの単語のように発音される現象です。

リンキングが聞き取れない原因は、スペルで音を判断していること、単語を1語ずつ区切って覚えていること、会話スピードで処理する練習が足りないことの3つです。

ルールを音で理解し、例文で聞き比べ、音読とシンクロリーディングで再現し、シャドーイングで会話スピードに慣らすという4ステップで、聞き取りの力に変えていきましょう。

とはいえ、独学でリンキングを身につけるには大きな壁があり、その壁を乗り越えられずに挫折してしまう方は少なくありません。

独学に限界を感じたら、専門家のサポートを受けるのもひとつの方法です。

自分の弱点を知り、最短で聞き取れる英語を増やしたい方は、イングリードの無料カウンセリングまでお気軽にご相談ください。

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