【キクタン】英単語を書いて覚えるのはもう古い! 音声知覚による脳科学に基づいた語彙トレでボキャブラリーを増やそう
英単語を覚える方法といえば、多くの人が学生時代から「書いて覚える」というやり方に慣れているはずです。
しかし最近では、英単語を「書いて覚える」よりも「聞いて覚える」というやり方のほうが、効率的にボキャブラリーを増やせるということが科学的に分かってきました。
そして、そのメソッドを取り入れた画期的な英単語帳がキクタンです。英語を学ぶならマストな教材といっていいほど人気の教材となり、さまざまなキクタンシリーズが発売されています。
この記事では、キクタンの特徴やキクタンを使った語彙トレーニングの方法などを具体的に紹介。ほかの単語帳にはないキクタンならではのメソッドも解説します。
「英単語を覚えるのに苦労している」「自分に合った英単語帳をみつけたい」という悩みも一気に解決していきます。
Contents
キクタンとは?
キクタンとは、英単語を聴いて覚えることにフォーカスした単語帳のこと。
効果的に語彙トレーニング(以下、語彙トレ)ができる教材として英語学習者から熱烈な支持を得ており、シリーズ累計450万部を突破するほど人気の教材となっています。
今ではさまざまなキクタンシリーズが発売されており、語彙トレ用の教材としてはマストな存在とも言えます。
さて、英語力を向上させるために語彙トレはとても重要です。
そんな語彙トレもひとむかし前までは「英単語は書いて覚える」が主流でした。それもそのはず、学生時代の英単語テストは99%が書きテストだったからです。
しかし近年、英語学習の効果的なやり方が科学的に証明されはじめてからは、「英単語は耳で聴いて覚える」というやり方が少しずつ浸透してきました。
赤ちゃんが大人の話す言葉を聞いてお喋りができるようになるのと同じ原理で、私たちが言語を習得するためには「聞く」というプロセスがとても重要なのです。
そしてそのメソッドを取り入れた画期的な単語帳が、キクタンです。キクタンを使って語彙トレに取り組めば、最短スピードでボキャブラリーを増やすことができます。
ということで、ここからキクタンについて詳しく解説していきます。
キクタンとは
キクタンは名前からも読み取れるように、英単語を聞いて覚える単語帳。
「英単語の音声を聞ける教材なんてほかにもあるよ」という声が聞こえてきそうですが、キクタンにはキクタンならではの工夫が詰まっています。
キクタンの特徴①/チャンツで楽しく語彙トレできる
キクタン最大の特徴といえば、チャンツ。
チャンツとは音楽に合わせて英単語を口ずさむことで記憶に定着させる学習メソッドのこと。リズムに乗って楽しく英単語を覚えられることから、子どもの英語教材に採用されることが多くあります。
チャンツ=子ども、といういイメージを持っている人もいるかもしれませんが、チャンツは年齢に関係なく効果的な語彙トレのひとつです。
リズムに乗って英単語を聞きこむので記憶に定着しやすく、さらに楽しく続けやすいといったメリットがあります。
淡々と英単語を覚えていくのが苦手な人でも、キクタンのチャンツを使って語彙トレに取り組めば、楽しく効率的にボキャブラリーを増やすことができるでしょう。
キクタンの特徴②/フレーズで英単語を覚えられる
キクタンは英単語だけでなく、その英単語を使ったフレーズやセンテンスもまとめて掲載しています。
もしも英単語を単体だけでしか学習できない場合、「この英単語はどんな場面で使うんだろう?」「この英単語の品詞はなんだっけ?」という疑問が生まれてしまいます。
そのため該当する英単語を使ったフレーズやセンテンスもまとめて学習することで、英単語を実際に使うことを想定した質の高い学習ができます。
これは語彙トレのレベルが高くなるほど重要です。専門的な英単語やトピックが限定される英単語は、覚えにくかったり使い方が分からないことが多くなるからです。
キクタンは、英単語の理解に加えて、その英単語を使ったフレーズやセンテンスまで学習することができるため、一石二鳥な英単語帳といえます。
キクタンの特徴③/学習スケジュールが立てやすい
英語力を伸ばすために、学習スケジュールを立てることはとても大切です。
キクタンは1日ごとに学習するページがチャプターとして決まっており、基本的に1日に16個の英単語を学習できるように作られています。
さらに付属の音声もチャプターごとに収録されているため、「今日はこのチャプターだけやる!」というのが一目瞭然で分かるようになっています。
ボキャブラリーを増やすためには、毎日コツコツ語彙トレを続けるのが一番。キクタンは学習スケジュールが立てやすくやり方に迷うことがないので、語彙トレに集中することができます。
キクタンの特徴
さてここからは、キクタンの特徴をより詳しく解説していきます。
音声知覚による脳科学に基づいた語彙トレ
キクタンは効率よく英単語を身につけるために、「聞いて覚える」→「読んで理解する」→
「使って定着させる」という学習プロセスを組んでいます。
これは脳科学に基づいた効果的な語彙トレのひとつで、むやみやたらに英単語を書いて覚えるよりもずっと効果があります。
キクタンなら、まずは耳で聞いて覚える、その後は目で見て、口で話して、実践で使って理解を深めていくという科学的に正しい方法で語彙トレに取り組むことができます。
TOEICをはじめとする試験対策にも対応
キクタンは、TOEICや大学入試などの試験対策に特化したシリーズがあり、それぞれの英語学習の目的に応じてチョイスすることができます。
TOEICスコアを上げたい、英会話力を上げたいという変化するニーズもまとめて対応できるため、目標ごとに適切な教材を見つける必要がありません。
大学入試もTOEICも英検も、キクタンシリーズだけでカバーできます。
英語以外にも、多言語の教材が販売されている
英語だけでなく、中国語や韓国語をはじめとする多様なシリーズを発売していることもキクタンの強みのひとつ。
「ほかの言語にもチャレンジしたい」という人にとってはとても便利です。
さらに、すべてのキクタンでチャンツが使われているので、さまざまな言語を楽しみながら学ぶことができます。
キクタンを購入する
キクタンの購入についてみていきましょう。
英語版キクタンの種類
キクタンはレパートリーが豊富で、紹介しきれないほどさまざまな種類があります。ここでは特に人気の高い「大学受験・一般」「TOEIC」の2つのシリーズを紹介します。
大学受験・一般向け
レベル | タイトル | 内容 |
入門 | 改訂版 キクタン 【Entry】 2000語レベル |
入試や日常生活で使える語彙の定番を集めた一冊。入試だけでなく社会人の語彙トレにも使えます。 |
初級 | 改訂第2版キクタン 【Basic】4000語レベル |
英語初級〜中堅私大レベルの英単語1200語(多義語80語)を掲載。 最新の入試問題を徹底調査して作られています。 |
中級 | 改訂第2版キクタン 【Advanced】6000語レベル |
Advancedレベルの1120語を厳選した一冊。難関大学向けなので、社会人にとっても少し難易度が高めです。 |
上級 | 改訂第2版キクタン 【Super】12000語レベル |
TOEIC、TOEFL、IELTSなど、最新の資格・検定試験を徹底調査した最高難易度のキクタン。 国際人として通用するための英単語1120語を厳選しています。 |
TOEIC
レベル | タイトル | 内容 |
入門 | キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE500 |
TOEICの最初の壁である500点突破に必要な英単語がまとまっています。 TOEICに毎回でてくる基本の英単語だけを効率的に学ぶことが可能。 |
初級 | キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE600 |
TOEIC600点以上を目指す人向けの一冊。 TOEIC公式問題集や他社出版のTOEIC教材を分析したうえで厳選した英単語を学習することができます。 |
中級 | キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE800 |
「英語できます」のアピールができる800点の壁を超えたい人向けの英単語帳です。 600点以降伸び悩んでいる、最速でTOEICスコアを伸ばしたい人におすすめ。 |
中〜上級 | キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE990 |
TOEIC満点を目指す人向けの単語帳。TOEIC専門のキクタンとしては最高レベルです。 |
TOEICのほかにも「英検」や「TOEFL」に特化したキクタンもあるので、自分の目的に応じて選んでみてください。
英語以外のキクタン
キクタンは英語学習だけにとどまりません。
中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語など第2言語として人気の言語はほぼすべてカバーしています。
将来、英語のほかにも第2言語を学んでみたいという人は、キクタンシリーズに統一して学習すれば単語帳を探す手間がなくなるので、スムーズにほかの言語も学ぶことができます。
キクタンの購入方法・価格
キクタンは全国の書店やショッピングサイトで簡単に購入することができます。
有名な教材なのでほとんどのお店で販売されており、1000円前半〜2000円前半くらいの価格で購入することができます。CD付のキクタンはもう少し高くなりますが、スマホがあれば音声をダウンロードできるので、CD付を購入する必要はありません。
Amazonや楽天のセールを狙って購入すれば安くなることもあるので、タイミングが合えば安い時にまとめて購入するのもおすすめです。
アプリ版のキクタンもおすすめ!
スマホで使えるアプリ版は、書籍よりも手軽に使えて価格も安いとったメリットがあります。
ボタンひとつですべてのコンテンツのダウンロードが可能で、CDの音源をスマホに取り組む手間もありません。
がっつり語彙トレするために書籍版キクタンを1冊、スキマ時間に語彙トレをさっとこなすためにアプリ版のキクタンを持っておくと完璧です。
イングリードが推奨するキクタンを使った語彙トレの方法
ここまで紹介してきたように、キクタンは英単語を学習するためには非常に優れた教材です。
とはいえ、使い方を間違えてしまっては宝の持ち腐れになってしまいます。
ここからは英語コーチングサービス「イングリード」がおすすめするキクタンを使った語彙トレの方法を紹介。語彙トレの効果を最大化するためにぜひ実践してみてください。
キクタンを使った語彙トレの事前準備
まずは自分のレベルに合ったキクタンを準備して、音声をいつでも流せる状態にしておきましょう。
音声を聞く前にキクタンにさっと目を通して、どのような英単語があるのかをチェックしておきましょう。
このとき目で見て英単語を覚える必要はありませんが、「今日の語彙トレの範囲はここ」と先に予習しておくことで、キクタンの音声を聞いたときに英単語の理解度が上がります。
実践①/キクタン音声を聞く
ではさっそく、キクタンの音声(チャンツ)を流して英単語を聞いてみましょう。
チャンツに合わせて英単語がテンポよく聞こえてくるはずです。まずは1つのチャプターを全体的にさっと1回聞いてみて全体像を掴みましょう。
その後、英単語ひとつずつを聞き込んでいきましょう。目安はひとつの英単語につき3〜5回は聞き込むこと。
英単語の意味と発音に意識を向けて、チャンツのテンポにのって語彙トレを楽しみましょう。
実践②/単語と文章を口頭リピートする
ここからは英単語を記憶に刷りこんでいきます。
先ほど聞き込んだ英単語をチャンツに合わせて声にだしてみてください。発音に注意しながら3〜5回くらいを目安に大きな声ではっきりと発声しましょう。
英単語が口に馴染んできたら、キクタンに掲載されているセンテンス(文章)も一緒に声にだす練習をします。こちらも同じく3〜5回は声にだしてみてください。
センテンスの場合は、イントネーションや強弱を意識すること、その文章を使う場面を頭でイメージしながら声にだすことが上達のポイントです。
実践③/単語の意味が理解できているかを確認
次に、英単語の意味を理解できているか確認していきましょう。
キクタンの英語のみの音声を聞いて、日本語の意味を理解できているかを確認します。
音声を聞いてもすぐに意味が思い浮かばなかったら、手早くキクタンを開いて単語の意味を確認しましょう。
1チャプターを3周繰り返して、覚えられていない英単語があれば印を付けておきましょう。発音が苦手な英単語や、なかなか覚えられない英単語があれば分かりやすくマーキングしておくと、復習のときに便利です。
ポイント/週に1度は振り返りをする必要がある!
基本的にキクタンは1日ごとに16個の英単語を学習するスタイルになっていますが、たった1回で16個の英単語を完璧に覚えるのには無理があります。
仮に16個すべて覚えたとしても、短期的に詰め込んだだけで時間が経つとほとんど忘れている可能性が高いです。
語彙トレで重要なのは、定期的に復習の時間をとって記憶を脳に定着させること。短期記憶から長期記憶に移行させるために、復習は絶対に取り組みましょう。
エビングハウスの忘却曲線とは?
効率的な復習のタイミングを見極めるなら、エビングハウスの忘却曲線を知っておくと良いでしょう。
エビングハウスの忘却曲線とは、時間の経過とともに人の記憶がどのように変化していくかを示した研究結果です。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/忘却曲線
縦軸は記憶量の割合、横軸は時間の経過を示しています。時間とともに記憶量が減少していくことが読み取れるはずです。
人の記憶は覚えた瞬間から「忘却」がはじまっており、1時間後には記憶の56%が失われ、1日後には74%を忘れるというもの。さらに時間が経過すると、1週間後には77%、1ヶ月後には79%の記憶が無くなってしまうのです。
つまり、人の記憶はもともと忘れやすくなっているため、定期的に復習をしなければせっかく覚えた英単語もどんどん忘れてしまうということ。
英単語を1回覚えたら終わりではなく、キクタンで覚えた英単語をしっかりと自分のものにするために最適なタイミングで復習することが重要です。
【補足】本来、グラフの縦軸は節約率(記憶の再生のしやすさ)を示したものです。直接的に記憶をどれだけ維持できているかを意味しているわけではありませんが、人の記憶は時間の経過と供に変化するということを分かりやすく示すために、上記の表現としました。
週に3回同じ単語を学ぶように学習スケジュールを組もう
復習を繰り返すことで英単語の情報は長期記憶へと移行し、実践で使える英語力を形成していきます。
忘れずに復習の時間を取り入れるためには、あらかじめ復習時間を確保した学習スケジュールを立てておくと良いでしょう。
おすすめの復習タイミングは、学習当日→翌日(復習)→1週間後(復習)の計3回。週に3回は同じ英単語に触れる時間をつくり、その後は1ヶ月後や3ヶ月後にいくつかのチャプターをまとめて復習するのがベストです。
書籍版以外のキクタンについて
スマホがタブレットが普及した今、英語の教材は紙の書籍に限らず、さまざまな種類が発売されています。
電子書籍版のキクタン
キクタンはとても有名な語彙トレの教材なので、電子書籍でも簡単に入手することができます。
電子書籍で販売中のキクタン
大手の電子書籍サービス「Kindle」「楽天kobo」を中心にほとんどのキクタンシリーズを購入することができます。
電子書籍は紙の書籍に比べて価格が安いというメリットもあるので、少しでも出費を抑えたい人にはぴったりかもしれません。
多くの電子書籍サービスで初回無料キャンペーンが実施されているので、まずはお試しで1ヶ月だけ電子書籍版のキクタンを使ってみる、というトライアルも可能です。
電子書籍版のキクタンを利用した学習法
電子書籍ならスマホやタブレットで手軽に語彙トレができるので、スキマ時間にさくっと学習するのに役立ちます。
長時間の学習には正直あまり向いていませんが、いつでもスマホを使って復習ができるという点ではとても便利です。
電子書籍版のキクタンを使用する際の注意点
電子書籍版のキクタンの場合、音声がセットになっていません。そのため別途、専用アプリで音声をダウンロードする必要があります。
電子書籍で音声を聞きながら語彙トレに取り組みたい時は、2つのアプリを使うという手間がかかるので注意が必要です。
アプリ版のキクタン
キクタン専用のアプリも販売されています。キクタンの良いところをすべて使いこなすなら、アプリ版のキクタンがおすすめ。
スマホアプリで販売中のキクタン
メインで販売されているアプリ版のキクタンは、「キクタン【All in One】」と「キクタン TOEIC【All in One】」の2つ。
「キクタン【All in One】」は、キクタン書籍版のBasic 4000 / Advanced 6000 / Super 12000がひとつにまとまったワンパッケージ型のアプリ。
3冊購入しなくてもこのアプリがあればキクタンBasic〜Superまでコンプリートできます。
そして、「キクタン TOEIC【All in One】」も同じように、キクタンTOEIC Test Score 600 / 800 / 990をひとつにまとめたアプリです。
こちらはTOEIC特化型のキクタンですので、TOEICスコアアップのために語彙トレを強化したい人には便利でお得なアプリになっています。
このほか、キクタン英会話シリーズでもアプリ版が販売されています。
こちらはワンパッケージ型ではなく、キクタン英会話 初級 / 基礎 / 発展 がそれぞれ独立して販売されています。
録音機能のあるキクレコも合わせてチェック!
キクタンレコーディング(キクレコ)も、日々の語彙トレに利用したいアプリのひとつ。
キクタンBasic 4000 / Advanced 6000 / Super 12000のチャンツを聞いて、自分の発音をレコーディングできる機能が付いています。
レコーディングをすることで客観的に自分の発音を評価することができるので、弱点を見つけるのにとても役立つはずです。
キクタンBasic 4000 / Advanced 6000 / Super 12000のチャンツを聞いて、レコーディング機能まで付いているのに、なんと利用は無料。英語学習者なら真っ先にダウンロードしておくべきでしょう。
アプリ版のキクタンを利用した学習法
アプリ版のキクタンならではの機能として、発音練習モードがあります。
キクレコと同じように音声認識機能を使用して自分の音声を録音し、正しく発音できているか客観的にチェックすることができます。
発音は英語力向上に欠かせないスキルのひとつ。せっかくアプリ版のキクタンを利用するなら、語彙トレと同時進行で発音スキルの強化にも取り組んでみてはいかがでしょうか。
アプリ版のキクタンを使用する際の注意点
例文(センテンス)の音声をダウンロードするには、アプリ内で追加購入が必要です。
アプリ内のコンテンツを隅々まで使いたいという人は、アプリ版キクタンの購入後にさらに費用がかかってしまうので事前に価格をチェックしておきましょう。
オーディオブック版のキクタン
キクタンは、「聞く本」として人気急上昇中のオーディオブックでも配信されています。
オーディオブックで配信中のキクタン
audiobookやAudibleなどのオーディオブックサービスを中心に、ほとんどのキクタンシリーズを聞くことが可能。
聞き放題のプランに加入すれば月額980円などの固定額で、さまざまな種類のキクタンを聞くことができます。
さらに音楽ストリーミングサービスのApple MusicやSpotifyなどでも、数は多くありませんがキクタンの音声を一部聞くことができます。
オーディオブックを利用した学習法
オーディオブックは聞き放題サービスがメインになるので、定額でさまざまなレベルや種類のキクタンを使いたい人にとっては、とてもお得になります。
ただし、完全に耳だけで学習することになるので、意味を理解できない単語が出てきた場合は調べる手間がかかってしまいます。
過去に覚えた英単語の復習をメインに、さまざまな音声を幅広く聞いて耳を慣らすという使い方が向いているでしょう。
オーディオブックを使用する際の注意点
オーディオブックは音声のみの配信サービスなので、文字情報がまったくありません。
日本語訳や解説も見ながら学習したい人にとっては、オーディオブック一択で学習するのは難しいと言えるでしょう。
関連書籍のユメタンとは?
「夢を叶える英単語」というコンセプトのユメタンは、大学受験を控えた高校生向けの英単語帳。徹底した反復練習で大学入試に必要な英単語を身につけられる内容になっています。
キクタンと同じく人気シリーズのため、高校基礎レベルの新ユメタン0からスーパーハイレベルの新ユメタン3まで幅広く展開しています。
書籍だけでなく、キクタンのように専用アプリやオーディオブック、電子書籍からも利用することが可能。
キクタンと名前が似ていますが、学習メソッドはまったくの別物です。キクタンと間違えて購入しないように注意しましょう。
キクタンはこんなヒトに向いている
ここまでキクタンの特徴や学習方法など解説してきましたが、実はキクタンには向いている人と向いていない人がいます。
キクタンが向いているヒト
チャンツを使って楽しく語彙トレに取り組みたい人は、キクタンが向いています。チャンツを使って語彙トレに励めば、テンポよく英単語が頭に浮かぶようになるでしょう。
さらに、キクタンは1日ごとに学習スケジュールが決まっているため、毎日コツコツと計画的に語彙トレに取り組める人ならぴったりです。
チャンツを使って楽しく語彙トレができる、計画的に語彙トレに取り組める人なら、絶対にキクタンがおすすめです。
キクタンが向いていないヒト
こちらはキクタンが向いている人の”真逆”になります。チャンツを使った語彙トレが苦手な人はキクタンに向いていません。
「チャンツのリズムやメロディーが気になってしまい肝心の英単語が頭にはいってこない」「チャンツを使っているせいで英単語のアクセントが掴みにくい」という人は、ほかの英単語帳にシフトしたほうが良いかもしれません。
また、自分のペースでゆっくり学習したい人にとっては、あらかじめ決まっているキクタンの学習スケジュールが面倒に感じてしまう可能性もあります。
テキストや音声もチャプターごとに区切られているので、学習スケジュールが固定されていて使いにくいと思う人には、キクタンは向いていない可能性があります。
キクタンとセットで取り入れたい英語学習
ここからは、イングリードがおすすめしたい英語学習方法を紹介。
英語力アップのためには、バランスよくスキルを伸ばすことが重要。キクタンと一緒にほかの学習にも取り組んで、総合的に英語力を磨いていきましょう。
5ステップ・シャドーイング
シャドーイングとは、聞き取った英語をそのまま声にだすトレーニングのこと。有名な学習方法なので、一度は耳にしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
シャドーイングは、英語を聞き取る・理解する・声にだすというフローを自動化させ、英語の情報処理能力を飛躍的にアップさせる効果があるため、リスニング力を鍛えるのに最適です。
特にイングリードが開発した5ステップ・シャドーイングなら、誰でも正しいシャドーイングのやり方を身につけ、シャドーイングの効果を最大化させることができます。
キクタンを使った語彙トレで英単語の知識を増やしたら、シャドーイングでリスニングの実践力を磨いてみてはいかがでしょうか。
ディクテーション(ディクトレ)
聞き取った英語を書き起こすトレーニングのことを、ディクテーションといいます。
ディクテーションは、英語を細部まで聞き取って一言一句書き起こすため、英語を聞き取るスキル(集中力)が鍛えられリスニング力の向上に役立ちます。
シャドーイングとディクテーションはどちらもリスニング力の向上に効果がありますが、
ディクテーションはより細かいところまで聞き取るスキルを鍛えてくれる、という点が特徴的です。
ディクテーションのやり方として、イングリードでは「ディクトレ」というディクテーション専用の無料アプリを使ったやり方をおすすめしています。
アプリならスマホがあればいつでもどこでもディクテーションに取り組むことができ、移動時間やスキマ時間でもリスニング力を鍛えることが可能。
キクタンのアプリ版と合わせて使えば、移動や休憩のスキマ時間を使って効果的に英語学習に取り組むことができるでしょう。
瞬間英作文
瞬間英作文とは、日本語の文章や表現を1秒〜2秒以内ですばやく英語化するトレーニングのこと。スピーキング力を磨くために最適な方法です。
多くの日本人は読み書き中心の英語教育を受けてきたため、英語の知識はあってもそれをなかなか文章として口にだせないという弱点があります。
それを打開するのが瞬間英作文。頭のなかで日本語をすばやく英語化する練習を積むことで、言いたいことを英語で言えるようになります。
最終的には瞬間英作文できるセンテンスを大量に増やし、話せるトピックの内容や表現を広げることで、海外でも自信を持ってコミュニケーションができるレベルに到達できます。
キクタンで英単語の知識を増やしながら、瞬間英作文でスピーキング力を同時に伸ばしていくことで、表現力を飛躍的にアップさせることができるでしょう。
オンライン英会話
キクタンで英単語の知識を増やしたら、覚えた英単語を英会話のなかで使ってみましょう。
覚えた英単語は使うことでより記憶に定着しやすくなりますし、英会話に取り入れるほど英単語を使いこなすスキルも身につきます。
そしてイングリードがおすすめするのは、オンライン英会話。場所や時間を問わずに英会話クラスを受講することがすることができ、1回のレッスン料も格安なので気軽に取り組むことができます。
「今日のクラスではこの英単語を絶対に使う」というルールを決めておくと、どんな会話をすればいいのか自然とトピックを絞り込むことができるのでおすすめです。
まとめ:語彙トレは英語の基本なだけに効率的に取り組もう
当たり前ですが「語彙」というのは言語の基本。語彙トレを疎かにしてしまうと、必ずどこかで英語力が伸び悩んでしまいます。
さらに語彙は、文法や発音ルールのように一定の知識を身につければ良いわけではなく、英単語のスペル・品詞・発音・意味などたくさんの情報を大量に覚える必要があります。
だからこそ、日々の語彙トレは効率的かつ効果的に取り組みたいもの。キクタンを使って語彙トレに励めば、あなたの英語力はどんどんアップするはずです。
「英単語を楽しく覚えたい」「実践で使える英単語を身につけたい」という人は、キクタンを使った語彙トレにぜひ取り組んでみてください。