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海外駐在に必要な英語力とは? 駐在を目指す人、駐在が決まった人、駐在をしている人に必要な勉強法を解説


海外駐在といえば、今も昔も憧れのポジション。

海外に駐在すれば英語はペラペラになるし、外国人の同僚や部下とバリバリ仕事をして、日本の窮屈な働き方とはかけ離れた自由な環境で、仕事も私生活も順風満帆……。

このようなイメージを持っている人がほとんどだと思います。

しかし、現実はそう都合よくいきません。特に、必須のコミュニケーションツールである「英語」につまずいてしまい、せっかく駐在員になったのに本来の仕事のパフォーマンスを発揮できないことも多々あります。

そうならないように、この記事では「海外駐在員になるためにどのくらいの英語力が必要なのか?」 「どんな勉強方法が効果的なのか? 」など、海外駐在員としてのキャリアを成功させるために必要な英語力アップの方法について解説していきます。

将来は海外駐在員になりたいという人に限らず、会社から海外駐在員のオファーがあった、すでに駐在員として海外で生活している人に向けても、効果的な英語力アップの方法を紹介します。

これを読んで海外駐在員としてのキャリアを成功に導きましょう!

Contents

海外で駐在員として働くために必要な英語力

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海外で駐在員として働くために必要な英語力は職種によってさまざま。外資系クライアントを担当したり、オフィスに現地採用の外国人が多く在籍している場合、英語力は必須といえます。

反対に日系企業を担当する場合や、海外に住む日本人をターゲットにしたビジネスであれば、日本語でやり取りするため、そこまで英語を必要としないこともあります。

有名転職サイト「リクナビNEXT」に掲載されたデータによると、駐在員として海外に派遣された経験がある人のうち、派遣当時の英語力としてTOEIC800点以上を取得していた人が1/3を占めました。

やはり高い英語力を持っているほど、海外駐在員のチャンスがまわってくるのかもしれません。

ちなみに、英語を話す国や地域はたくさんありますが、特に英語を母国語とする北米においてはかなり高い英語力を必要とされます。

さらに、日本と異なり完全な実力主義であるため英語ができなければ仕事もできない、つまり戦力外として扱われることも。

その結果「TOEICで高スコアを獲得して海外赴任したが、現地に行ってみたらまったく仕事ができなかった」という声もよく挙がっています。

では海外で駐在員として働くためには、どのくらいの英語力が必要なのでしょうか? 地域別にみていきましょう。

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欧米豪などの英語圏で駐在をするには?

アメリカ、イギリス、オーストラリア、ヨーロッパ諸国で海外駐在員になる場合は、非常に高い英語力が求められます。

アメリカやオーストラリアは英語が母国語ですので当たり前ではありますが、ヨーロッパ諸国は第2言語としての英語力が非常に高いため、その中で仕事をするためにはやはり高い英語力が求められます。

最低でも、TOEIC860点以上の英語力が必要だと考えてください。

これは専門外の分野の話題に対して適切な表現ができたり、語彙や文法などを正確に使いこなし、流暢にコミュニケーションを取ることができるレベルです。

1年以上の交換留学や海外の大学に進学した経験があり、英語で話すことや議論することに慣れている人が適任と言えるでしょう。

また、海外では結論を重視する傾向があるため、言いたいことを明瞭で簡潔に表現ができるようになっておくことも重要です。

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アジアの英語圏で駐在をするには?

シンガポール、香港、マレーシア、インド、フィリピンなどで駐在員として働く場合は、TOEIC730点以上の英語力を目安にしましょう。

TOEIC730点は、どんな状況でも適切なコミュニケーションができる基礎を持っており、支障なく業務ができるレベル。英語の正確さと流暢さには個人差があるものの、意思疎通を妨げるほどではありません。

アジアの英語の特徴として、欧米に比べてシンプルな英語表現を使う傾向があります。第2言語として英語を習得しているため、あまり難しい表現は使われません。

とは言え、アジアの英語圏の人たちの英語力は日本人に比べると非常に高いので、アジアで駐在員になる場合もしっかりと英語力を鍛えておく必要があります。

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その他の非英語圏で駐在をするには?

ビジネスにおいては英語が世界共通語といえますが、やはり国によっては英語よりも母国語を使うことが多いこともあります。

例を挙げるとインドネシアやベトナム、メキシコ、ブラジル、ロシアなどでは英語よりも母国語が使われるシチュエーションが多いようです。

業界にもよりますが、非英語圏に駐在することはそこまで多くないはずですし、そもそもどの国に駐在するかを予測して勉強することはできません。

そのため、まずは最低でもTOEIC600点レベルの英語力を身につけておき、駐在が決まったら派遣先の国の母国語を勉強するのがベストです。

英語に限らず一度言語を習得しておくと、また新たな言語を身につけるときに要領がつかめているため、比較的早く新たな語学を習得することができます。

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能動的な英語学習をしないと5年赴任しても話せないまま

残念ながら、未だに「海外に住めば英語がペラペラになる」という神話を信じている人がいます。

実際には、駐在員になっても能動的に英語学習をしなければいつまでたっても上達しません。なかには5年もアメリカで駐在員生活をしたのに英語ができないという人もいます。

語学を身につけることはそんなに簡単なことではない、ということを理解して前もって英語力を磨いておくことが大切です。

英語で支障なくコミュニケーションができることは現地社員やクライアントから信頼を獲得するための第一歩です。

海外に行けば話せるようになるという思い込みは捨てて、日本にいるうちから確実に英語力をアップさせていきましょう。

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駐在の英語は「日常会話」と「ビジネス」に分かれる?

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駐在員として海外で生活すると、使う英語は「日常」と「ビジネス」に分かれます。

日常会話は、生活をするうえで必要不可欠なものから趣味や週末の予定といったフランクな内容のものまで幅広くあります。

ビジネス英語では、日常会話に加えて専門的な内容やていねいな言い回しが多用されます。

意外にも日常会話でつまづく人は多い

日常会話というと「簡単な英語」というイメージがあるかもしれませんが、生活に必要な最低限のレベルであり話すシーンは多岐に渡ります。

同僚と雑談をしたり、部下の仕事の進捗を確認したり、レストランで追加注文をしたり、病院で医者に不調を訴えたり、エアコンの修理を業者に依頼したり。

これらすべて日常会話です。

TOEICで高得点をとっていたり英会話スクールに長年通ったりと、日本にいるうちからしっかりと英語学習をしていた人でも、いざ駐在生活をスタートすると日常会話でつまずく人は多いのです。

専門知識でビジネスシーンは乗り切れる?

ビジネスシーンは、日常会話に加えて専門知識やビジネス特有のていねいな言い回しが必要になってきます。

専門知識を網羅していれば、「今なんのトピックについて話しているのか? 」くらいは理解できるかもしれませんが、議論に参加することもできなければ、細かなニュアンスを伝えて業務の指示をだすこともできません。

また、外国人のマネジメントやクライアントとのやり取りでは言葉遣いも非常に重要です。明確に指示や意見を出せなければ業務に支障がでてしまい、最終的には周りからの信頼も失ってしまう可能性もあります。

海外駐在員としてしっかりと仕事の成果をだすためには、専門領域の英単語だけでなく、日常英会話とビジネス英会話を身につけて適切なコミュニケーションを取れるようになることが重要です。

駐在員でも日本語ばかりを話す仕事がある

海外に駐在していれば必然的に英語環境かといえば、そうとも言えません。

駐在員で海外に住んでいても、クライアントが現地の日系企業や日本人向けのサービスの場合は、日本語でコミュニケーションを取ることが多くなります。

また現地スタッフがいない部署では、基本的に日本語が使われることが多いようです。

部分的には簡単な英語を使うことはあっても、ほとんどが日本語で支障なく業務が進むのであれば、現地で英語力の伸ばすことはあまり期待できないでしょう。

外資の顧客対応をする場合は一気にレベルが上がる

外資系クライアントを担当する場合は、もちろん英語で取引が行われるため、営業もプレゼンも契約もすべて英語で対応します。

特に営業職の場合は、話術も必要になってくるので非常に高い英語力が求められます。

駐在先で外資系クライアントを対応することが多ければ多いほど、英語力は加速度的に伸びていくはずです。

現在、海外で駐在している人が抱えている問題

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駐在員として海外で働くことが目標の人にとっては、すでに駐在員生活をはじめている人が羨ましく感じてしまうかもしれませんが、現役駐在員の人も現地でさまざまな問題を抱えているようです。

実践で使えるビジネス英語に苦戦

「英会話教室に長年通って英語を話すことに自信がついた」「TOEICでビジネスシーンに必要な英語表現は身につけた」と満を持して駐在員生活をスタートさせた人でも、なかなかビジネスの実戦では想定通りにならないことが多いようです。

同僚となかなか打ち解けられない、部下に指示をしても思ったように行動してもらえない、クライアントとの交渉がスムーズに進まない、といった英語が通じないことへの悩みはよく聞かれます。

日本では英語ができるほうだと思っていたのに駐在員になってから英語に自信が持てなくなった人は、実戦で使えるビジネス英語が身についていなかったことが原因です。

日本にいる英語の先生たちは、日本人の発音に慣れていたり、分かりやすい表現をして会話が弾むようにしてくれています。それが悪いということではなく、英語を習得するためには通る道なのですが、やはりグローバル環境のビジネスにおいてはまだまだレベルが低かったということです。

このように日本では英語ができると思っていたのに、駐在員になってビジネス英語に苦戦するひとが多いというのは現実です。

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多国籍な環境でのコミュニケーションが取れない

日本では営業成績1位だったのに駐在員になってからは思うように契約が結べない、外国人の部下に仕事を依頼したのに期限までに対応してくれないなど、多国籍な環境でコミュニケーションが思うように取れずに悩んでしまうひとは多いようです。

部下やクライアントと円滑なコミュニケーションが取れないことから仕事が滞ってしまったり、周囲から信頼されているような雰囲気もなく気持ちが滅入ってしまうことも。

せっかく駐在員として海外生活をスタートさせても、グローバルな環境に馴染めずにコミュニケーションに苦労することは駐在員の悩みのひとつになっています。

ハイコンテクストとローコンテクストについて

コミュニケーション環境を説明するのに役立つ概念として、ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化という区別の仕方があります。コンテクストとはコミュニケーションの基盤である言語・価値観・体験・ロジック・嗜好性などのことです。

つまりハイコンテクスト文化とは、言語・価値観・嗜好性などコンテクストの共有性が高い文化のことで、伝えるスキルが無くても相手の意図を察することで通じ合える環境のこと。簡単にいうと、言語が堪能でなくてもなんとなくコミュニケーションが取れてしまうのです。

特に日本は、ハイコンテクスト文化の国です。言葉で明確な説明をせずに「空気を読む」「相手の気持ちを察する」ということがコミュニケーションの方法として馴染んでいます。

それは長いあいだ日本が日本人だけで豊かな国を築き、他国と文化や価値観などが入り交じることなく生きてきたことが大きく影響しているでしょう。コンテクストの共有性が高いため、言葉で多くを説明しなくても、社会は成り立ってきました。

しかし、グローバル社会は真逆で、究極のローコンテクスト社会と言えます。経験・知識・価値観・人生観・倫理観・宗教・歴史などすべてが異なるため、必然的に言語による情報伝達がとても重要になります。

日本とグローバル環境のコンテクストの違いを理解していないと、日本でうまくいったコミュニケーション方法をそのまま引用してしまい、現地の同僚や部下となかなか良好なコミュニケーションを築くことができないという障害が起きてしまいます。

これはどちらが悪いとか正しいということではなく、そもそもコミュニケーション環境の背景が異なることが原因です。グローバル社会は究極のローコンテクスト環境であり、その中で上手く仕事をしていくためには、言語による情報のやり取りが最重要なのです。

駐在に同伴する妻や子供が英語に馴染めない

既婚者の場合、駐在に同伴する家族にも海外の生活が待っています。英語が堪能だったり海外生活に慣れてれいる人であれば、問題なく海外生活に馴染めるかもしれませんが、そのような人をパートナーに持つ人ばかりではないでしょう。

英語ができないのに急に海外で生活することになり、言葉が通じない閉鎖的な環境でストレスに感じる人も多いようです。子供も学校に馴染めなかったり、英語ができないので授業についていけないといった問題も出てきます。

また、現地の日本人コミュニティーも村社会化されていることが多く、日本人同士のコミュニケーションの中でストレスを抱える人も少なくないようです。

家族が駐在先に馴染めない生活が続くと、妻と子供だけ先に日本に帰国したり、離婚するケースもあるようです。それほど家族への負担も大きいというのが、海外駐在のリアルな悩みです。

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ビザや子供の学校に関する書類が読めない

ビザの手続きや、現地の銀行口座の開設、子供の学校に関する書類が読めずに申請や手続きに苦労することがあります。

どれも重要な書類なので間違いなくスムーズに手続きをしたいところですが、英語力が十分でなければなかなか思うようには進まないようです。

ここで苦労していては駐在員として働く以前に海外で生活もできないのですが、このような書類の手続きから手こずってしまう人もいます。

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現在、海外で駐在している人におすすめの勉強法

英語 駐在 勉強法

すでに海外で駐在していて英語の壁に悩んでいる人でも、現地で英語力を伸ばすことは可能です。

ここでは駐在している人におすすめの勉強法を紹介します。

駐在員におすすめの勉強法①/シャドーイング

シャドーイングとは聞こえてきた英語の音声をそのまま口にだすトレーニングです。聞いた音をそのまま発音するので、何と言っているのかしっかりと聞き取り、しっかりと発音することがポイント。

これはリスニング力を鍛えたり、会話の自然なイントネーションを鍛えるのに最適なトレーニングです。何度も繰り返すことで英語のフレーズを自然と覚えていくので、スピーキング力の向上にも役立ちます。

まずは相手が言っていることを理解しなければコミュニケーションはうまくいかないので、シャドーイングでリスニング力に磨きをかけ、長く続けていくことでスピーキング力も鍛えていきましょう。

駐在員におすすめの勉強法②/瞬間英作文

英文をスピーディーに声に出していくトレーニングです。

英語で会話している時、何と言えばいいのか分からず言葉が詰まってしまった経験はありませんか? その悩みを解決してくれるのが瞬間英作文です。

シチュエーションに合わせてたくさんの英文を瞬時に作るトレーニングをします。瞬間英作文のテキストを使って練習してもいいですし、日常的に「こんなときは何と言うんだろう?」と考えて文章を作る練習をすることで、会話に必要なフレーズを徐々に身につけることができます。

ポイントは瞬時に英作文すること。正しい英文はもちろんですが、多少間違えていても問題ありません。瞬発力を鍛えることで、テンポよく言葉のチャッチボールができるようになるための練習をしていきましょう。

駐在員の家族におすすめの勉強法/オンライン英会話

駐在員の家族におすすめの勉強法がオンライン英会話です。英語を話せるようになるためには、やはり人と話すトレーニングは必須。

オンライン英会話なら、対面式の英会話よりかなり費用を抑えて英会話のレッスンができますし、さまざまな国の講師がいるので時差を気にすること無くいつでも受講することができます。もちろん子育てとの両立も可能です。

マンツーマンで英会話のレッスンが受講できることも大きなメリットです。駐在先にも通学型の英会話スクールがあるはずですが、その多くはグループレッスンが開講されているはずです。

英語学習初心者だとグループレッスンの輪になかなか入ることができませんし、そもそも英語を話す時間がマンツーマンレッスンに比べて圧倒的に少なくなってしまいます。

英語学習初心者の家族が駐在先で英会話を勉強するのであれば、まずはオンライン英会話からはじめてみましょう。

海外での駐在が決まった人が抱えている問題

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一般的に、海外への駐在が決まり渡航するまでの期間は1~3ヶ月と言われています。

ずっと海外駐在員になりたかった人も、いざ駐在が決定するとさまざまな悩みがでてくるようです。

駐在のチャンスは思ってもみないタイミングでくる

駐在の希望を出していた、出していなかったに関わらず、駐在のチャンスは突然きます。

企業が駐在員を選ぶ条件として英語力はもちろんのこと、ほかには「好奇心が強い」「チャレンジ精神がある」など海外への適応力やグローバル環境で実績を残すための積極性を見抜いて、海外駐在員として抜擢しているようです。

英語ができればOKというわけではなく、グローバル環境下で駐在員として実績を残せるかどうか、ポテンシャルをみて選んでいるということです。

「やっとチャンスがきた!」というひともいれば、「どうして自分に?」と戸惑う人もいるでしょう。駐在のチャンスは思ってもみないタイミングで来る、とあらかじめ心の準備をしておいたほうがいいかもしれません。

駐在の準備は英語学習だけではない!

駐在員に選ばれ海外生活がスタートするまで、一般的には1~3ヶ月しか準備期間がありません。そのような状況で何の準備をしますか?

もちろん英語力に磨きをかけることも必要ですが、異文化への理解を深めることも忘れずに。

海外に駐在すれば、国も言語も宗教も価値観も異なる国の人と超グローバルな環境で仕事をします。そこでは日本の当たり前は通用しません。

駐在先の国の歴史、文化、宗教、国民性などをしっかりと理解することは、良好なコミュニケーションを取ることに繋がります。

また駐在先では日本の文化に興味を持たれることも多々あります。日本人なのにそんなことも知らないの? とならないように、渡航前から日本の歴史や文化をしっかりと勉強しておくことも大切です。

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海外での駐在が決まった人におすすめの勉強法

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念願の駐在員に抜擢されたら、海外生活スタートまでは残りわずか。残された時間で最大限英語力を伸ばすために、おすすめの勉強法を紹介します。

駐在が決まった人におすすめの勉強法①/対面式の英会話

駐在が決まったのであれば、英語講師と対面の英会話レッスンがおすすめ。

英会話といえば「オンライン英会話」が浸透していますが、駐在先でクライアントや同僚と対面でやり取りすることを考えると、より実戦に近い形式で英語のレッスンを受けるべきです。

対面式で英語のレッスンをすることで、英会話だけでなくグローバル環境下での適切な話し方や、振る舞い方の練習にもなります。

駐在が決まったらすぐに対面式の英会話に申し込んで、より実戦に近い形式で英会話スキルを磨きましょう。

駐在が決まった人におすすめの勉強法②/語彙の強化

英語の基礎である文法や発音を習得したら、あとは語彙力の強化をしましょう。英語中級者と上級者を分けるのは語彙の量であり、語彙力を強化することで英語力は飛躍的に伸びます。

特にイディオム(慣用句)を習得することがポイント。イディオムとは2つ以上の簡単な単語をつなぎ合わせて、新たな意味になる言いまわしのこと。

難易度の高い英単語をたくさん覚えるよりも、イディオムの量を増やすことで表現のバリエーションも広がり英会話スキルが格段にアップします。

あとは、ていねいな言い方を身につけることも重要。英語には敬語がないと言われることもありますが、ていねいな言い方は存在しますし、ビジネスにおいてはとても重要です。

ここが欠けていると「無礼な人だな」という印象を持たれて、せっかく駐在員になったにも関わらず、駐在先のクライアントや部下から信頼を失ってしまう可能性があります。

駐在先でも英語で円滑にコミュニケーションが取れるように、渡航前から語彙力を強化していきましょう。

駐在が決まった人におすすめの勉強法③/英語コーチング

「渡航までの残り3ヶ月で英語力を上げたいけど、業務の引き継ぎや役所の手続きに時間をとられていて英語学習に集中できない」と悩みを抱える人は結構多いはず。

そんな時は、英語学習のプロに頼ってみるのがおすすめ。 英語コーチングは専任のコーチがあなたに合った英語学習カリキュラムを作成し、進捗確認から学習相談まで、あなたの英語学習を徹底的にサポートしてくれます。

コーチと二人三脚で、英語力アップの最短コースを進むことができるので、駐在員生活がスタートするまで時間がないという人にはベストな選択でしょう。

他の英語学習支援サービスに比べると料金は少し高額ですが、会社によっては家族を含めた英語学習の補助を会社から受けられる可能性もあるので、一度確認をしてみましょう。

駐在員になって「もっと英語の勉強しておけばよかった」と後悔しても時間は戻りません。駐在員として好調なスタートが切れるように、英語コーチングを利用して英語力を飛躍的にアップさせましょう。

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これから駐在を目指す人が取り組むべきこと

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これから駐在を目指す人は、まず駐在のチャンスを掴むための材料を揃えておく必要があります。

貴重なチャンスを逃さないためにもしっかりと準備していきましょう。

日系企業ならTOEICのスコアはアピール材料になる

日系企業であれば、社員の英語力の評価にTOEICを利用することが多いので、TOEICでハイスコアを取得していれば良いアピール材料になります。

日系企業で海外駐在員を目指すのであれば、最低でもTOEIC730点以上を取得しておくことで海外でも基本的な業務は英語で支障なくこなせると評価してもらえるはずです。

ただし日系でもグローバル展開が盛んな企業であれば、かなり高いレベルが求められるのでTOEIC860点以上を目安としましょう。

企業によっては、海外駐在員になるための条件としてTOEICスコアを明示しているところもあります。自分の会社はTOEICで何点とれば駐在員の条件を満たすのか、人事やマネージャーに確認してみましょう。

TOEICスコアは単なる英語力の指標であり、アピール材料でしかありません。TOEICでハイスコアを取っているのに「英語を流暢に話せない」「英語の資料が理解できない」というレベルでは意味がありません。

いつ駐在員のチャンスが巡ってきてもいいように、駐在員として必要な英語力を総合的に鍛えておくことが大切です。

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英語コーチングや英会話を利用していることを周囲に話す

「海外で駐在員として働きたい」「グローバルに働きたい」という意気込みを示すため、英語学習に積極的であることを周囲にアピールしておくことも有効です。

まずは、英語コーチングや英会話を受講していることを、休憩時間や飲み会のときに話してみるといいかもしれません。

周りから「英語ができるひと」というイメージを持ってもらうことで、チャンスがあれば駐在員として候補に挙げてもらったり、推薦してもらえる可能性がアップします。

上司にはしつこいくらいに駐在希望のアピールを

リソース配置の決定権を持っている上司には、しっかりと駐在希望のアピールをしましょう。

どの企業でも年に数回ある業績評価の面談が良いタイミングです。そして駐在希望のアピールと共に、TOEICスコアや英語コーチングを利用していることを伝えることで、より説得力が増すでしょう。

海外駐在員へのチャンスは突然訪れるもの。1度や2度で諦めずに根気よく駐在希望のアピールを続けていきましょう。

も・ち・ろ・ん、仕事のスキルアップは必要!

「英語力があれば駐在員になれる」「グローバル環境で働くことができる」と思っている人がいますが、英語力だけでは務まりません。

駐在員になるためには、仕事ができることが大前提です。日本で実績を残し、優秀な人材と評価してもらうことで、駐在員のチャンスは巡ってきます。

海外で働きたいから、と英語力の向上ばかりに意識を奪われては本末転倒です。まずは目的をしっかりと見直して仕事のスキルを着実に身につけていきましょう。

これから駐在を目指す人におすすめの勉強法

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「将来的には駐在員として海外で働いてみたい」という人は、今のうちに英語力を底上げしておきましょう。

語学の習得にはどうしても時間がかかります。早めに英語学習をスタートさせ、ビジネスでも通用する英語力を身につけておきましょう。

駐在を目指す人におすすめの勉強法①/基礎のやりなおし

何事も基礎は非常に重要です。久しぶりに英語学習をする場合は、中学レベルの文法や単語からやり直してみましょう。

中学英語と聞いて簡単なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、中学英語には超重要な基礎が詰まっていますし、英会話の8割は中学英語レベルの知識でできると言われているほど重要な文法や単語を学ぶことができます。

特に、文法はしっかりと理解できるまで学習しましょう。文法が身についていなければ、細かなニュアンスを伝えることができず、ビジネスで英語を使うレベルまで到達できません。

駐在員への道のりは、まずは英語の基礎を固めるところからスタートしましょう。

駐在を目指す人におすすめの勉強法②/英語ニュースの多読

英文の多読は、英語力向上に非常に有効です。英文の多読を続けることで長文読解力が鍛えられ、語彙力も自然と増やすことができます。

特に英語のニュースはトレンド性があり内容そのものに関心を持って読み続けることができます。さらに、駐在員になってからもニュースは市場の動向や駐在する国の情勢を知るうえで重要な情報源になります。

まずは簡単な自分のレベルにあったニュースサイトや新聞を選んで、読む習慣をつけていきましょう。

駐在を目指す人におすすめの勉強法③/TOEIC対策

駐在員を目指す人は、英語力を測るためにも是非TOEICを受験してみてください。

TOEICは出題される問題の傾向がある程度決まっているため、必ず対策をしてから受験することをおすすめします。最低でも、TOEICの過去問や問題集を1回解いてみて、出題形式や問題の傾向を把握しておきましょう。

TOEICの内容を理解しておくだけでリラックスして試験を解くことができますし、いちいち問題の解き方を理解する必要もなく解答時間を有効に使うことができます。

TOEICは対策次第でスコアに50〜100点の差がでるとも言われています。せっかく受験料を払って受けるので、できるだけ高いスコアをとるためにも、事前のTOEIC対策はしっかりとしましょう。

社会人のTOEIC対策をレベル別で解説! 効率的に対策をして、今度こそ壁を越えよう

まとめ:英語はツール! 知識や技術、日本人力でカバーしよう

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海外の駐在員になるのは簡単なことではありません。仕事の業績や英語力に加えて、チャレンジ精神、積極性などポテンシャルも必要になります。

駐在員として海外で働くことができれば、毎日が刺激の連続で、人生において貴重な経験になることは間違いありません。今までの当たり前が通用しなくなり、人生の経験値は何倍もアップすることでしょう。

「駐在員になって海外で働きたいけど、いまは英語力に自信がない」という人も諦める必要はありません。

仕事を続けながら英語を習得するのは非常に大変なことで、はじめから順調に英語力を伸ばせる人はほとんどいません。

そのような人でも確実に英語力を伸ばし、海外駐在員への目標を近づけてくれるのが英語コーチングです。英語コーチングは、英語学習初心者〜上級者まで幅広く対応でき、生徒ひとりひとりに合ったカリキュラムにより、最短コースで英語力を身につけることができます。

英語学習に数年費やしてもなかなか上達を実感できなかった人でも、英語コーチングを利用すればたった数ヶ月で英語力が飛躍的に伸びることを体験できるでしょう。

さらにオンラインの英語コーチングなら世界中どこからでも受講できるので、すでに駐在員として海外生活をスタートしている人でも、残りの駐在生活を有意義なものにするために英語コーチングは非常に有効な選択です。

最後に、英語はあくまでもコミュニケーションのツールです。つまり、グローバル環境で仕事をしていくために英語は当たり前のスキルとみなされています。

駐在先で実績を残すためには英語力をベースに、あとは専門知識や日本の高い技術力、ていねいな仕事、責任感、おもてなしの精神で、あなたにしかできないパフォーマンスを発揮していきましょう。

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