TOEIC 600

TOEIC600点で何ができる? 各パートの対策やおすすめの勉強方法を紹介


英語の試験として有名なのがTOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC)。

就職活動で英語力をアピールしたい学生から、キャリアアップのために英語力アップを目指す社会人まで毎年多くの人が受験しています。

TOEICの参考書などでよく目にする目標スコアに「TOEIC600」がありますが、TOEIC600点とは具体的に何ができるレベルなのでしょうか?

この記事では「TOEIC600点」にフォーカスし、TOEIC600点の英語力やTOEC600点に到達できない人の特徴について解説していきます。

また、TOEIC600点を達成するためにすべきことや、おすすめの学習方法についてもみていきましょう。

TOEIC600点の能力や就職市場での評価

TOEIC 600 市場価値

TOEIC600点では、どのくらい英語力が身に付いているのでしょうか。就職活動や会社でどのように評価されるのかもみていきましょう。

TOEIC600点のスコアをCEFRで見る

CEFRとは、ヨーロッパで作成された外国語学習者の習熟度レベルを示すガイドラインのことです。欧米では広く認知されており、語学力の指標のようなもの。

TOEIC 600 CEFR

出典:IIBCホームページ

TOEIC600点は、CEFRでいうとB1に相当します。つまり中級レベルに相当すると言えます。

さて、TOEIC600点のレベルについてもう少し詳しくみてみましょう。学生時代に馴染みのある「英検」、海外大学進学などの際に必要とされる「TOEFL」「IELTS」のスコアに換算してみました。

英検:準2級
IELTS:5.0
TOEFL:47

試験ごとに問われる能力が異なるため、上記のスコア換算がそのまま当てはまるわけではありませんので参考程度にとどめておきましょう。

TOEIC600点でできること

TOEICを主催する日本国際ビジネスコミュニケーション協会(以下、IIBC)のデータによると、2020年1月に開催されたTOEICの平均点は581.2点で、TOEIC600点以上取得したのは全体の46.8%という結果に。

つまり、TOEIC600点はTOEIC受験者全体の平均を上回るスコアであり、受験者の上位半分にはいるということです。

TOEIC600点は中級者の仲間入りをしたレベルと言えますが、どのようなことが英語でできるようになるのでしょうか。

  • 自分の意見や感情をシンプルに表現することができる
  • お願いしたいことを簡単な英文で依頼することができる
  • 海外旅行をひとりで楽しむことができる(緊急時を除く)
  • 馴染みのある製品のカタログやパンフレットを理解できる

簡単な意思疎通は問題なくできるレベルですが、ビジネスシーンではまだ不安が多く複雑な交渉や論理的な説明などはできません。

また、海外旅行でホテルや飲食店の利用はできますが、緊急時になるとひとりで対応することは困難と言えます。

上記のようにできることは限られてはいますが、少しずつ英語でできることが増えてくるレベルには到達しています。辞書を使いながら英語の本を読めるようになったり、映画の一部が聞き取れるようになったりと、英語が楽しいと感じる場面も多くなるはずです。

就職・転職市場での評価

TOEICは、英語力を測る試験として日本でもっとも認知されている試験であり、多くの企業が採用活動や昇級の条件に採用しています。

ビジネスシーンで使える英語力は、一般的にTOEIC600点以上といわれています。そのため、TOEIC600点は「英語力がある」と評価してもらうファーストステップとなります。

ただし、注意が必要な場合もあります。

近年はグローバル化が進み、さらに高いスコアが求められていることも事実です。外資系企業や英語を使う職種の場合はTOEIC600点でも評価されにくい傾向にあり、TOEIC700点〜800点以上のレベルを求めている企業も増えてきました。

それを裏付けるように、IIBCが2013年に上場企業を対象に実施した調査によると、企業が採用時に中途社員に求める英語力は710点であることが分かっています。

こちらの調査は2013年と少し古いデータではありますが、グローバル化の波が加速している昨今は、より高いスコアが求められていると考えて間違いないでしょう。

もし、就職や転職でTOEICスコアを用いて英語力をアピールしたいと考えている場合は、企業が求めているスコアを必ず確認するようにしましょう。

基礎がある場合とない場合のLR比率

TOEICは「リスニング」と「リーディング」の2つのパートがあり、文法や英単語など基礎力がある人は、両パートでバランス良くスコアを取ることができます。

反対に基礎力が足りない人は、両パートのスコアのバランスが悪く、リーディングが伸び悩む傾向にあることが分かっています。

リスニングパートでスコアを稼いでTOEIC600点に到達していたとしても、リーディングパートのスコアが極端に低い場合は基礎知識が十分でないことを示しているので、のちにTOEIC700点以上を目指す場合にスコアが伸び悩む原因になります。

基礎力がある場合の例

リスニングパート 305点+リーディングパート 295点=TOEIC 600点

基礎力がない場合の例

リスニングパート 360点+リーディングパート 240点=TOEIC 600点

TOEIC600点の壁を破れない人の特徴

TOEIC 600 壁

「英語ができる人」と評価される最低ラインがTOEIC600です。勉強してもなかなかTOEIC600点に到達できない人はどのような特徴があるのでしょうか。

TOEIC600点の課題①/文法知識

高校レベルの文法をしっかりと理解できていません。中学レベルの文法も一部あいまいな箇所がある可能性があります。

TOEIC600点の課題②/単語知識

日常的に使うような基本的な単語は覚えているもの、高校レベルまたはビジネスシーンで使われるような英単語が不足しています。また、あいまいに意味を覚えていたり、思い出すのに時間がかかっている可能性があります。

TOEIC600点の課題③/発音知識

発音の知識が乏しく、英文全体を細部までしっかりと聞き取れていません。短い文章は聞き取れても長い文章になると聞き取りが困難になり、あいまいに解釈しています。

TOEIC600点の課題④/時間配分

TOEICのリーディングパートは、1問につき30秒〜1分で回答するスピードが求められます。TOEIC600点に到達できない人は、各問題に対する時間配分ができていなかったり、分からない問題で考え込んでしまったりして時間を無駄に消費している可能性があります。

TOEIC600点の壁を破るために必要なこと

TOEIC 600 必要

どうすればTOEIC600点に到達することができるのでしょうか。ここでは目標スコアに到達するための必要学習時間と、各パートの目標点数について解説します。

レベル別の必要学習時間

一般的にTOEIC600点を取得するのに必要とされている学習時間です。

もちろん個人差がありますが、高校卒業までしっかりと英語の勉強をしてきた人や、大学受験のために英語の勉強をしてきた人は、より短い時間でTOEIC600点に到達できる可能性があります。

TOEIC250点からTOEIC600点
1000~1400時間 / 1日3時間の学習で約400日

TOEIC400点からTOEIC600点
500〜600時間 / 1日3時間の学習で約180日

TOEIC500点からTOEIC600点
250〜300時間 / 1日3時間の学習で約90日

各パートの目標点数を算出する

ここではTOEIC600点を取得するための目安についてみていきましょう。

TOEIC600点の壁を突破するためには、リスニングパートで65〜70%以上、リーディングパートで50%以上の正解率が必要になると考えておきましょう。

リスニングパートはリーディングパートに比べて短期間でスコアアップすることができ、TOEIC受験者の多くはリスニングパートのほうが高めの傾向であるため、上記のような配分としています。

より詳細な目安を知るために、各パートで何問正解すればTOEIC600点に到達できるのかを以下にまとめてみました。

TOEIC公式テストを受験する前に、TOEIC公式問題集やTOEIC模擬試験などを解いてみて各パートで何問正解することができるのか是非チェックしてみてください。

パート①/TOEICリスニング(6問)
【写真描写問題】TOEIC600点の目安:5/6問正解

1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送されます。4つのうち、写真をもっとも的確に描写しているものを選びます。

説明文の多くがパターン化されています。TOEICの単語帳を使って頻出表現をコンプリートしておくことで容易に正解することができます。

パート②/TOEICリスニング(25問)
【応答問題】TOEIC600点の目安:18/25問正解

1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送されます。設問に対してもっともふさわしい答えを選びます。

ひねりのある問題が出題されることもありますが、whatやwhyなど疑問詞ではじまる文章はわりと正解しやすいと言えます。第一声の疑問詞を聞き逃さないことがポイント。

パート③/TOEICリスニング(39問)
【会話問題】TOEIC600点の目安:27/39問正解

2〜3人の人物による会話を聞いて問題用紙に印刷された設問と解答を読み、4つの答えの中からもっとも適当なものを選びます。1回の会話につき3つの質問があります。

会話がはじまる前に設問に目を通しておきましょう。いかに早く設問を先読みできるかで正解率が大きく変わります。

パート④/TOEICリスニング(30問)
【説明文問題】TOEIC600点の目安:21/30問正解

アナウンスやナレーションのようなトークが1度だけ放送されます。各トークを聞いて4つの答えの中からもっとも適当なものを選びます。パート③と同じように各トークには質問が3問ずつあります。

パート③と同様に先読みが重要。先読みが間に合わなかったり、回答に迷って長く考え込んでしまう場合は、思い切ってその問題を捨てて次の設問に集中する決断も大切です。

パート⑤/TOEICリーディング(30問)
【短文穴埋め問題】TOEIC600点の目安:18/30問正解

不完全な短い文章を完成させるために、4つの答えの中からもっとも適当なものを選び解答します。

品詞問題が20〜25%を占めています。品詞問題は単語の意味を知らなくても解けることが多いため、品詞問題は必ず正解できるように品詞への理解を深めておきましょう。

パート⑥/TOEICリーディング(16問)
【長文穴埋め問題】TOEIC600点の目安:10/16問正解

不完全な長い文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選びます。パート⑤は短文穴埋めだったのに対し、こちらは長文穴埋めになります。

長文の穴埋めであることから、文脈を理解したり、前後の文章を読まなければ解けない問題もあります。もし回答に時間がかかり過ぎてしまいパート⑦の回答時間を大幅に削ってしまうようであれば、思い切って捨てる決断も必要です。

パート⑦/TOEICリーディング(54問)
【1〜3つの長文の読解問題】TOEIC600点の目安:25/54問正解

短いものから長いものまでさまざまな文章があります。パート⑦の最初は1つの文章を読む問題ですが、進むにつれて2つ〜3つの文章になります。

TOEIC600点レベルですべての設問を読んで回答することは困難です。

Eメールや広告、チャットなどさまざまな形式の長文が出題されますが、不得意な問題はあらかじめスキップするよう決めておいたほうが、解ける問題に時間をまわすことができます。

TOEIC600点の壁を破るために必要な学習法

TOEIC 600 勉強法

英語を勉強しよう! と思って最初に考えることは「どうやって勉強するか」です。

TOEIC600点を突破するために必要な学習方法にはどのようなものがあるのでしょうか。最近ではさまざまな英語学習サービスが展開されており、学習方法も多様化しています。

英語学習支援サービス vs 独学

大学受験までしっかりと英語の勉強していた人、自分で計画を立てて物事を進めることが得意な人などは、独学でもTOEIC600点を目指すことが可能です。

まずはTOEIC公式問題集やTOEIC対策模試などを購入して、問題を解いてみましょう。どのパートが苦手か、文法や単語力で不足している知識はないかを確認し、TOEIC受験本番までに苦手なパートの対策をしましょう。

「独学でやるぞ!」と思ってみたけど独りでは集中力が続かない、勉強方法が合っているのか不安、仕事が忙しいのでなかなか勉強ができない、という人には便利な英語学習支援サービスがおすすめ。

おすすめの英語学習支援サービス

短期集中で英語力を伸ばしたり、通勤や休憩のスキマ時間を利用して英語学習ができるサービスを利用してTOEIC600点を目指しましょう。

①英語コーチング

専任のコーチが生徒の英語学習をサポートしてくれるサービスです。個人に合わせた学習カリキュラムを作成し、課題のチェックや進捗確認、学習相談まで手厚くサポート。

コーチはもちろん英語学習指導のプロです。英語の効率的な学習方法はもちろん、英語学習の楽しさから大変なことまでさまざまなことを経験しています。

「英語力を身に着ける」という目標をすでに達成した英語学習の先輩(プロ)がコーチになってくれることほど心強いものはありません。

英語コーチングサービスは、通学タイプの「オフライン型」とLINEやZoomなどで完結する「オンライン型」の2種類があります。オフラインは対面でトレーナーと話ができ、オフラインはインターネット環境さえあればどこからでもコーチングを受けることができます。

自分で勉強してもなかなかTOEIC600点に到達できない人、より効率的に英語力をアップしたい人は、自分に合ったコーチングサービスを見つけてみてはいかがでしょうか。

②短期留学(フィリピン留学)

英語環境にどっぷりと身を置きたい人にはフィリピン留学という手段もあります。フィリピンは歴史的な背景から英語が広く浸透しており、世界でもっともビジネス英語能力の高い国に選ばれています。

最短で1週間から留学することができるため、有給やゴールデンウィークなどの長期休暇を利用して気軽に留学することが可能です。

さらにフィリピン留学の魅了は格安でマンツーマン授業を受けられること。価格は欧米留学の半分〜3分の1とも言われています。

TOEIC対策コースを提供している学校もあるので、英語環境に身をおきながら勉強したい人には向いているかもしれません。

③スマホアプリ

スマートフォン向けのアプリでもTOEIC対策ができることはご存知でしょうか?

スマホアプリのメリットはその手軽さ。通勤中やお昼休みの間、待ち合わせまでの時間などちょっと空いた時間を使ってTOEICの勉強をすることができます。

また、アプリではクイズ形式で英単語やリスニングの勉強ができるので、ゲーム感覚で楽しみながら英語を学べるというメリットもあります。

机に座って黙々と勉強することも良いけれど「たまには楽しく英語を学びたい」という人はスマホアプリで英語力を鍛えてみてはいかがでしょうか。

無料で配信されている英語学習アプリもあるので、まずは無料アプリでTOEICの勉強をしてみて、慣れてきたら豊富な学習コンテンツを配信している有料アプリに乗り換えるのもおすすめです。

まとめ:TOEIC600点を突破できない人の問題点と必要な英語学習

TOEIC 600

TOEIC600点を突破するためには、基本的な文法知識や単語力をしっかりと身に着け、問題を解くスピード感も養っておく必要があります。

TOEIC400点の人がTOEIC600点を目指す場合、一般的に500〜600時間の学習が必要といわれています。

とは言え、高校卒業または大学受験まできちんと英語の勉強をしてきた人であれば、忘れている英語の知識を思い出すだけで済むので、もっと早いスピードでTOEIC600点に到達することが十分可能です。

TOEIC600点は「英語ができる人」の仲間入りをした段階です。英語でできることがどんどん増えてくるようになり、これから英語学習が楽しく感じるステージにいると思ってください。

英語力をあげて国際的に活躍したい人、海外の人とコミュニケーションを取れるようになりたい人などは、まずTOEIC600点を目指して勉強してみてください。

英語ができることで少しずつ世界が変わって見えてくるはずです。

短期間で効率的に学習したい人、独学ではなかなか成果が出せない人は「英語コーチング」や「アプリ」などの英語学習支援サービスを使って英語力を底上げすることもおすすめです。


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