「承知しました」は英語で何と言う?場面別の言い換えと例文
英語でメールや会話に返事をするとき、「承知しました」に当たる一言をどう言えばいいのか、迷ってしまうことは少なくありません。
実際には、相手の話を理解したことを伝えたいのか、メールを受け取ったことを伝えたいのか、依頼を引き受けることを伝えたいのかによって、適した英語表現は変わります。
この記事では、「承知しました」を返答で伝えたい内容ごとに、使える表現とその使い分けを紹介します。
「承知しました」は英語で一つに決まらない
日本語の「承知」は、内容を知ること、依頼を受け入れること、許可することなど、使われる場面によって意味が変わります。
小学館の『プログレッシブ和英中辞典』を掲載するコトバンクの「承知」のページでも、これらに対応する英語表現が複数示されており、「承知しました」にはAll right.、Very well.、Certainly, sir.が挙げられています(参考元1)。
このことからも、1つの日本語に対して、英語も1つに決まっているわけではないと分かります。
そのため、英語では相手の発言に対して何を返すのかを先に考えるのが近道です。
内容を理解したならI understand.、情報を把握したならNoted.、会話で気軽に「分かった」と返すならGot it.、受領を知らせるならacknowledgeを含む文、依頼を受けるならCertainly.のように、返答で伝えたい内容から選ぶと、意図が相手に届きやすくなります。
承知しましたに近い英語表現の使い分け
まずは、よく使う表現を「何を伝えるか」で整理します。
相手との関係だけでなく、情報・依頼・意見のどれに返すかを確認しましょう。
| 伝えたいこと | 英語表現 | 向いている場面 | 例 |
|---|---|---|---|
| 内容を理解した | I understand. / Understood. | 説明や指示を受けたとき | Understood. I will review the document. |
| 情報や注意点を把握した | Noted. / Noted, thank you. | 日程変更や注意事項への短い返信 | Noted, thank you. I will update the schedule. |
| 気軽に「分かった」と返す | Got it. | 同僚との会話や社内チャット | Got it. I’ll send it by noon. |
| 受領を知らせる | acknowledge を含む文 | メールや連絡事項を受け取ったことを伝えるとき | This is to acknowledge receipt of your email. |
| 依頼を引き受ける | Certainly. | 相手から行動を求められたとき | Certainly. I will send it today. |
| 意見に同意する | I agree. | 提案や考えに賛成するとき | I agree with your suggestion. |
内容を理解したと伝える場合
I understand. は、説明や指示の内容を理解したと伝える基本的な表現です。
Oxford University Pressが提供する英語学習者向け辞書「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」では、understandを言葉や相手の発言の意味を知ることとして説明しています(参考元2)。
たとえば、締切や手順を説明された後なら、次のように返せます。
I understand. I will submit the report by Friday.
承知しました。金曜日までにレポートを提出します。
Understood. も、理解したという意味で使える短い返答です。
会話やチャットでは簡潔に返したい場面もあります。ただし、理解したことだけを伝える表現なので、対応する約束まで示したい場合は I will … を続けると意図が明確になります。
Understood. I will check the schedule first.
承知しました。まず予定を確認します。
I understand.は、説明内容を理解したことを明示する表現です。
難しい事情や方針の説明を受けたときにも使えますが、依頼を引き受けたことまでは表していません。
相手が対応を求めている場合は、I understand. I will revise the document today.のように次にすることを続けて伝えます。
Notedは情報や指示を把握したとき
Noted.は、日程、変更点、注意事項などを把握したことを短く伝える表現です。
Oxford Advanced Learner’s Dictionaryは、動詞のnoteを「気づく、注意を払う」という比較的フォーマルな語とし、ビジネス英語でよく使うと説明しています(参考元3)。
しかし、Noted.の1語だけで返答すると事務的に捉えられることがあるため、初対面の相手や丁寧さを伝えたいケースでは、感謝の言葉や次にすることまで添えましょう。
Noted, thank you. I will update the schedule accordingly.
承知しました。ありがとうございます。それに合わせて予定を更新します。
Noted.は、依頼を必ず行うと約束する表現ではありません。
依頼を行うことまで伝える場合は、I will …を続けるほうが明確に伝わります。
Got itは同僚との会話やチャットで使う
Got it.は「分かりました」「了解です」に近い、会話的な表現です。
Oxford Advanced Learner’s Dictionaryも、理解する意味のgetをinformalと説明しています(参考元4)。
気心の知れた同僚との会話や社内チャットには使いやすい一方、顧客へのメールや上席への返答ではくだけすぎて見える可能性があります。
Got it. I'll send the revised version by noon.
了解です。正午までに修正版を送ります。
フォーマルな場面であれば、Understood. I will send the revised version by noon.のように言い換えると、簡潔でありながら内容まで伝えられます。
メールの受領を伝える場合
資料や連絡を受け取ったことを明示したい場合には、acknowledgeを文中で使うことができます。
Oxford Advanced Learner’s Dictionaryでは、acknowledgeに、送られてきたものを受け取ったと相手へ伝えるフォーマルな使い方が示されており、acknowledge receiptの用例も掲載されています(参考元5)。
たとえば、受領を知らせる文は次の形です。
This is to acknowledge receipt of your email.
メールを受領したことをお知らせします。
この文は、受け取った事実を知らせるためのものです。依頼への対応も伝える必要がある場合は、受領の文に続けて次に何をするかを書きます。
依頼を引き受ける、意見に同意する場合
相手の依頼を引き受けるなら Certainly. を使います。
コトバンクの和英辞典は「承知しました」の訳例としてCertainly, sir.を挙げています(参考元1)。また、Oxford Advanced Learner’s Dictionaryの依頼への返答を扱う用法解説でも、Certainly.はフォーマルな返答として示されています(参考元6)。
何かしらの対応が必要な依頼では、そのあとに何をするかを続けて伝えると、意図がはっきり伝わります。
Certainly. I will arrange the meeting room.
承知しました。会議室を手配します。
意見や提案に賛成するなら I agree. を使います。
Oxford Advanced Learner’s Dictionaryでは、agreeを相手と同じ意見を持つこと、または同じ意見だと伝えることとして説明しています(参考元7)。
I understand. は理解、I agree. は同意を示すため、相手の意見を理解しただけで賛成していない場合には分けて考えることが大切です。
I agree with your suggestion. Let's discuss the details tomorrow.
ご提案に賛成です。詳細は明日話しましょう。
メールと会話で使える返信例
同じ「承知しました」でも、相手から来た内容によってそれに続く文を変えると伝わりやすさが違います。
以下の例では、返答で何を伝えたいのかと、そのあとに何をするのかをあわせて確認してください。
資料を受け取ったメールへの返信
添付資料を受け取ったことを伝える場合は、何を受け取ったかと、いつ確認するかを分けて書くと、相手にも状況が伝わりやすくなります。
受け取ったことと確認が終わったことは別の話なので、まだ目を通していない段階で「確認済みです」と書かないよう注意しましょう。
Thank you for your email. I have received the attachment and will review it.
メールをありがとうございます。添付ファイルを受け取り、確認します。
締切のある依頼を受けたとき
期限までに対応する依頼には、Understood. や Certainly. の後に期限と行うことを記載します。
相手は「理解した」だけでなく、対応がいつまでに完了するかを知りたいことがあるためです。
Certainly. I will send the revised file by 3 p.m.
承知しました。午後3時までに修正版をお送りします。
同僚からの短い連絡への返信
短い連絡への返信でも、理解した内容が重要な場合は、必要に応じて次に行うことを記載します。
連絡の内容が判断しにくいときは、何を理解したのか、次に何をするのかを一文で示しましょう。
I understand. I will see you at the meeting.
承知しました。会議でお会いします。
会議で提案に賛成するとき
会議中に賛成を伝える場合は、I agree. を選びます。
資料を受け取ったことへの返事と混同せず、どの提案に賛成するのかを一言添えると会話が進めやすくなります。
I agree with the new timeline.
新しいスケジュールに賛成です。
直訳を避けて短く明確に返すポイント
「承知しました」という日本語が持つ丁寧な響きを、英語の凝った単語で表現しようとしなくても大丈夫です。
まず、相手の発言が情報の共有、資料の送付、依頼、意見のどれに当たるかを判断しましょう。そのうえで、理解・受領・対応・同意のうち必要な内容だけを伝えましょう。
返信で内容を理解したと伝えるなら、I understand.やUnderstood.が使えます。
内容を把握したという短い返信にはNoted.、同僚との気軽な会話にはGot it.も使えます。
理解したことに加えて、そのあとにどう動くかまで伝えたい場合は、次に行うことを一文添えて続けます。
資料を受け取ったこと、その内容を確認すること、依頼に対応することは、それぞれ別の話です。
資料をまだ確認していないなら I will review it.、依頼を引き受けたなら I will send it by Friday. のように、実際に自分がすることを具体的に書き添えましょう。
まとめ:伝えたい内容に合わせて表現を選ぼう
- 内容を理解したと伝えるなら、I understand.やUnderstood.と示すことができます。
- 情報や注意点を把握した短い返信にはNoted.、同僚との会話にはGot it.が使えます。
- メールや資料の受領を知らせるなら、acknowledge を含む文で受領した対象を明示できます。
- 依頼には対応予定を、意見には賛成・反対の意思を添えると、返答の目的が明確になります。
次に英語で返信するときは、相手の発言に対して自分が何を伝えたいのかを、まず考えてみてください。
日本語の「承知しました」をそのまま訳そうとするのではなく、理解・受領・対応・同意のうちどれを伝えたいのかに合わせて一文を選べば、短い返信でも意図がしっかり伝わります。
参考元
- コトバンク・小学館『プログレッシブ和英中辞典』「承知」
- Oxford Advanced Learner’s Dictionary「understand」
- Oxford Advanced Learner’s Dictionary「note」
- Oxford Advanced Learner’s Dictionary「get」
- Oxford Advanced Learner’s Dictionary「acknowledge」
- Oxford Advanced Learner’s Dictionary「certainly」
- Oxford Advanced Learner’s Dictionary「agree」














