「シャドーイングが英語学習に良いと聞いたけど、どんな教材を使ってシャドーイングをすれば良いか分からない」
そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
確かにシャドーイングは良い勉強方法ですが、正しい方法で自分にあった教材を使わなければ、効果は半減します。
そこで本記事では、英語コーチングスクール「イングリード」がおすすめする、シャドーイングの参考書とアプリを紹介します。
良いシャドーイング教材を見つけて、英語習得を目指しましょう。
Contents
まず、シャドーイングについて簡単に説明します。シャドーイングがどんな勉強方法なのか分かる方は、スキップしていただいて構いません。
シャドーイングとは、流れる音声の後を追いかけるようにして、英語を発音する英語学習方法です。カエルの歌の合唱のようなイメージです。しかし音声がワンフレーズ流れた後に発音を行うのではなく、音声とほぼ同時(1〜2単語遅れる程度)に発音します。
シャドーイングは、英会話を習得したい方全員におすすめの学習方法です。
シャドーイングを行うには、英語の音源が必要です。音源の確保方法はいくつかあります。
まず参考書についているCDや音声ダウンロード特典です。文章が一文ずつに区切られているので初心者向けです。また英語学習アプリも、参考書と同様にシャドーイングに活用できます。参考書やアプリは、シャドーイングを行うことを前提として作られているものが多く、スピード調節機能や録音機能などの便利機能がついています。
次に映画やドラマ、YouTube動画など英語学習用ではなく単純にエンターテイメント用に作られたコンテンツです。シャドーイング用に作られたわけではないので、便利さは劣りますが、よりリアルな英語をシャドーイングできます。再生停止も全て手動で行わなければなりません。
ただし難易度は、参考書やアプリと比べると高いです。
参考書やアプリには、形式的な表現で実際には使わない表現も多数収録されているので、最終的には、映画やドラマなどをみながらシャドーイングができるようになりたいです。
音源を用意したら、あとはそれを再生し、その後に続くように英語を発音します。原則として声を出して行う学習方法ですが、声が出せない場所にいる場合は口パクや小声でも構いません。
また音声が速すぎて全くついていけない場合には、再生速度を調節して自分とって少し速いくらいのスピードでシャドーイングを行いましょう。
つまづいてうまく発音できない場所があれば、繰り返し音声を流してシャドーイングしてみてください。また知らない単語や表現があれば、その都度調べましょう。そして、自分の音声を録音して、客観的に自分の発音や話すスピードをチェックしてください。
シャドーイングは、耳と口を使った英語学習方法です。流れる音声を耳で聞いて、瞬時に口から発音します。これはつまり、音声を聞いて意味に変換する学習と言えます。
英会話が苦手な人は、聞いた音を理解するのに時間がかかります。聞いた音を理解するのに時間がかかるということは、自分が発言するときの文章を作るのにも時間がかかるということです。
シャドーイングを行うことで、音声と意味の結びつきが強くなり、聞いたことを瞬時に理解でき、言いたいことをすぐに言える英語力が身につきます。
またネイティブと同じスピードで話すことで、発話のスピードが上がりますし、発音も身につきます。
シャドーイングは良い勉強方法ですが、必ず効果が出るわけではありません。シャドーイングで最大限に効果を出すために気をつけるべきこと3つを紹介します。
まず最も大切なことは、正しい方法・正しい手順でシャドーイングを行うことです。英語学習でもそれ以外のことでも、型が決められているのにそれを守らない人がいます。
型を破ることができるのは、基本を完璧にマスターした上級者のみです。まずは基本に忠実に、正しい方法・手順で学習しましょう。面倒だからといって、勝手に手順を変更したりスキップしたりしてはいけません。
シャドーイングの正しい学習方法、手順を解説します。シャドーイングでは音声を発音したときに、うまく発音できなかった箇所が必ず出てきます。そこが、あなたがきちんと理解できていない場所です。
うまく発音できない場所、うまく理解できない場所があったら、繰り返し同じ場所をシャドーイングしましょう。早く先に進みたいからと、飛ばしてしまうのはNGです。
シャドーイングは、自分ができないところを洗い出し、繰り返し復習して次からはできるようにしてこそ意味があります。
シャドーイングで効果を出すためには、学習環境が大切です。シャドーイングに最適な学習環境とは、大きな声で発音できる環境です。
電車の中や職場など、発音できない場所では口パクや小声でも構わないと解説しました。もちろんそれでも効果はありますが、やはり大きな声で発音した方が効果は大きいです。
また自宅でも、家族がいる場合には気を使ったり、恥ずかしさがあったりして大きな声で発音しづらいかもしれません。
まずは大きな声で発音できる環境を整えてください。次に必要なのが最適な教材を探すことです。同じ学習量でも、良い教材を使うかそうでない教材を使うかで効果は全く異なります。シャドーイングの教材に関しては、記事後半で紹介しています。
シャドーイングで効果を出すためには、日常生活でもシャドーイングを意識してください。つまり日常生活で聞こえてくる英語をシャドーイングしてみるということです。
日常生活では、街中での会話やテレビなど至る所で英語を耳にする機会があります。そんなときに、ただ何も考えずに聞き流すのではなく「何を言っているのかな?」と耳を傾けたり、口パクでも良いのでシャドーイングをしてみることが大切です。
特に日々働いている社会人にとって、英語学習をできる時間は限られています。日頃から英語に関するアンテナを貼っておくことで、日常生活すらも英語学習に役立てられます。
シャドーイングを学べる教材は、大きく3つあります。各教材の特徴やメリット・デメリットについて解説します。
シャドーイングを学ぶための最もメジャーな教材は、参考書です。シャドーイングのために作られた参考書も多数出版されていますし、単語帳や文法書を活用してシャドーイングを行うこともできます。
参考書は1冊1000円程度と、そんなに高くない価格で購入できます。また書籍ということもあり、間違った情報や表現が記載されている可能性は少ないです。種類やレベルも豊富です。
しかし参考書でのシャドーイングには、やや不便な点があります。なぜなら書籍なので音声は別途再生しなければならないからです。参考書に記載されている英文は、CDもしくはダウンロード用のURLから聞くことができます。
しかし今時CDプレーヤーを持っている方は少ないですし、CDを用意して再生するのは手間がかかります。しかし古い参考書だと、CDしか付属していないケースもあります。
ダウンロード用のURLの場合は、一度ダウンロードしてしまえば簡単に音声を再生できるので便利です。
アプリでもシャドーイングを学ぶことができます。英語学習に関するアプリは多数存在しており、参考書と同じように、中にはシャドーイングのために作られたアプリもあります。
アプリを使った英語学習の1番のメリットは、便利な点です。もちろんアプリによりますが、多くのアプリにはシャドーイングに役立つ様々な便利機能が搭載されています。いくつか例を挙げてみましょう。
まず速度調整機能です。シャドーイングをしていると、音声が速すぎて聞き取れなかったり、音声が遅すぎて簡単すぎたりすることがあります。自分に合わないスピードでシャドーイングをしても、効果は薄いです。速度を2倍にしたり0.5倍にすることで、最適な速度でシャドーイングができます。
次に録音機能です。録音機能では、自分の音声を自動で録音して、あとで聞くことができます。録音機能を使わなくても録音はできます。しかし録音開始ボタンを押したり停止したりするのは手動なので面倒ですよね。録音機能がついているアプリなら、これらを自動で行ってくれるので便利です。
アプリでのシャドーイング学習では、こういった便利機能を活用できます。
しかしアプリは開発すれば誰でも公開できてしまうので、質の差が大きいというデメリットがあります。しっかり選んでインストールしないと、貴重な時間が無駄になってしまいます。
ただし無料アプリなら、とりあえずインストールして試してみるのもありです。
映画やニュースなどの映像も、シャドーイングに適した教材です。参考書やアプリと比べると、より現実に近い表現をシャドーイングできます。口語的な表現が多いので、学んだ表現をそのまま日常英会話で使えますが、これまで習った文法などが使われていないこともあるので、英語中級者以上向けです。英語初心者は、映画やニュースのシャドーイングを行うのはなかなか難しいでしょう。
また映画やニュースは、参考書やアプリのように、シャドーイングを行うことを前提に作られているわけではありません。よって不便な点が多いです。例えば、再生停止は手動で行わなければなりませんし、録音機能もついていません。
映画やニュースのシャドーイングには、Netflixやアプリがおすすめです。Netflixの拡張機能を使えば、日本語と英語両方の字幕を表示させつつ、映画でシャドーイングができます。
またBBCが運営するニュースアプリを使えば、便利な機能を使いながらニュース番組をシャドーイングできます。
シャドーイングにおすすめの参考書とアプリを紹介します。
『ゼロからスタートシャドーイング』は、英語初心者、シャドーイング初心者向けの参考書です。全くシャドーイングをやったことがない方でもシャドーイングができるように作られています。
シャドーイングのやり方についても詳しく解説されています。また簡単な問題から難しい問題に徐々にレベルアップしていく様な構成になっています。
シャドーイングを参考書で学ぶ時は、音読用の参考書やリスニング用の参考書を活用してシャドーイングを行うことが多いです。しかし本書は最初からシャドーイングのためだけに作られているので、使いやすいです。
1,540円
『決定版英語シャドーイング超入門』は、リスニングと英会話を同時に伸ばす参考書です。シャドーイング様に作られた参考書なので、シャドーイングがしやすいです。
内容は「初めまして」から始まるので、英語初心者でも安心です。付属のCDを使うことでシャドーイングができます。
1,848円
『音読で攻略TOEIC L&Rテストでる文80』は、音読をしながらTOEIC対策ができる教材です。全80の例文が収録されており、これらの例文を音読することでTOEICのリスニングとリーディング両方を学習できます。
本書はシャドーイングではなく、音読を想定して作られた参考書ですが、シャドーイングも問題なく行えます。
TOEICは、目指すスコアによって取るべき対策が全く異なりますが、本書はTOEIC450〜700点レベルの方が対象です。つまりTOEIC初級・中級者向けです。
TOEICのスコアアップを目指したい方
TOEIC初級・中級の方
1,760円
『シャドーイングで学ぶTOEIC TEST860突破ボキャブラリー』は、シャドーイングをしながらTOEIC対策ができる参考書です。また目標点数は860点と、難易度も高めに作られています。
シャドーイングをしながらTOEIC対策ができる参考書で、ここまで高いところにレベルを設定している参考書はほとんどありません。
2,310円
『速読英単語』は、Z会が出版する単語帳で、数ある単語帳の中でも1位2位を争うほど有名な単語帳です。学校の教科書として使われることも多いです。
「単語帳なのにシャドーイングなんてできるの?」と考える方も多いのではないでしょうか。本書は一般的な単語帳とは仕様が異なります。速読用の英文に、新しく登場する単語が含まれており、各単語に解説がついています。また単語のみならず文法に関する解説もあります。
この長文の音声を使ってシャドーイングを行います。長文なので他のシャドーイング教材よりも一回あたりのシャドーイング量が長いです。
速読用の英文は、1ページ丸々埋まる量なので、かなり多いです。単語の意味は分かっても長文は読めない、長文を読もうとすると疲れてしまうという方も多いのではないでしょうか。しかし本書なら長文読解能力も同時に身につきます。
1,100円
『音読パッケージ』は、名前の通り、英語学習の中でも音読に焦点を当てて作られた教材です。音読とシャドーイングは共通点が多く、似ているので、シャドーイング用の教材としてそのまま使うことができます。
リピーティングやディクテーションなど、あらゆる英語学習方法に応用できるので、一冊持っておくと便利です。
音読用の英文は、中学レベルの簡単な単語や表現が多いです。よって英語初心者にもおすすめのシャドーイング教材です。一方で英語がある程度分かる方にとっては、退屈に感じるかもしれません。
1,870円
『ハイパートレーニング』は、大学入試の長文対策のための参考書です。著者は東進ハイスクールの安河内先生です。1日1題ずつ解いて、12日間で終わる構成になっているので、短期間で集中的に学べます。
2020年に出版された参考書で、共通テストレベルの英文を早く正確に読める様になることを目的に作られた参考書です。
シャドーイングのために作られた参考書ではありませんが、長文の音声を使えばシャドーイングができます。
ま大学入試向けの参考書ということもあり、解説は他の参考書よりも詳しく書かれています。
1,485円
『究極の英語リスニング』は、リスニングに特化した参考書です。できるだけ少ない語彙力で多くの英語を聞き取ることを目的に作られています。具体的には1,000単語でできるだけ多くの英語を聞き取ります。
本書はに収録されている音声は、スピードを数段階調節できるので、シャドーイングに適しています。また英語初心者でも速度をゆっくりにすれば安心してシャドーイングができます。
登場する単語が1000語であることと、スピードを調整できることから、これから英語学習を始めたい方がシャドーイングをするときに最初に購入するべき1冊です。
1,263円
『NHKラジオ基礎英語1』は、NHKで放送されている基礎英語を書籍にしたものです。放送だと一度しか聞けませんし、解説もゆっくり見ることができません。基礎英語の内容をじっくり学びたい方にはおすすめです。
基礎英語という名前の通りかなり基礎的なところから学習できます。またCDもついているので、シャドーイングにも活用できます。
英語を基礎から学びたい方
NHKの基礎英語を見ていた方
1,752円
『English Journal』は、海外の著名人のインタビューや世界のニュースなど様々な情報を収録している雑誌です。参考書ではありませんが、参考書に書かれている表現よりもよりリアルな表現が学べます。
インタビューはアメリカ人のみならず、イギリスやインドなど様々な国の人をインタビューしているので、様々なアクセントを学べます。
CDも付いているのでシャドーイングもできます。
1,540円
『ハリウッドスターの英語』は、ハリウッド俳優のインタビューを収録した参考書です。ハリウッドスターの演技ではなく、インタビューなので、より実践的な英会話を学べます。日常英会話を学ぶのに適しています。
また登場するハリウッドスターの中には、レオナルド・ディカプリオなど誰もが知っている俳優もいます。知っている俳優や好きな俳優のインタビューで英語が学べるので、楽しいですよ。
音声をダウンロードして再生すればシャドーイングもできます。しかし英語ネイティブのインタビューなので、参考書によくあるナレーターが読み上げる英文よりは難易度が高いです。英語中級者以上向けです。
1,980円
シャドーイング教材を選ぶ時のポイントは、大きく2つあります。
シャドーイングの教材を選ぶときは、自分のレベルに合っている教材を選びましょう。シャドーイングの教材には、英語初心者向けのものから英語上級者向けのものまで様々なものがあります。
例えば英語初心者が英語上級者向けの教材でシャドーイングを行っても、全く理解できません。むしろ自信を失って、英語学習を挫折してしまうでしょう。
また英語上級者が英語初心者向けの教材でシャドーイングを行っても、学べることは何もありません。ただただ時間を浪費してしまいます。
シャドーイングの教材には、どのくらいのレベルの方向けに作られているのか記載されています。英語初心者向け・TOEIC〇〇点向け・ビジネス英語中級者向けなどの記載を確認して、自分にぴったりのシャドーイング教材を選びましょう。
シャドーイングの教材を選ぶときは、自分が興味がある教材を選びましょう。なぜなら興味がある教材を選ばなければ、学習のモチベーションが続かないからです。
シャドーイングの教材は、本記事でも紹介したようにたくさんあります。レベルや内容などは様々で、あなたにぴったりの教材もいくつかあるはずです。しかし自分に合っていることが分かっても、なんとなく気に入らない教材の場合は購入すべきではありません。
自分にあっていて興味が持てる教材があれば一番いいですが、そうでなければ、自分が興味がある教材を選びましょう。
英語学習で一番大切なのは、学習を継続することです。学習を継続するためには、どうすれば自分のやる気やモチベーションを保ちつつ英語学習ができるかを考えましょう。
英語学習には最適な学習方法がシャドーイングです。しかし実は、シャドーイングにもいくつかやり方があります。その中でも最も効果的なのが5ステップシャドーイングです。
5ステップ・シャドーイングとは、シャドーイングを行う際に5つのステップを挟むことで、より効果的にシャドーイングを行える学習方法です。5ステップ・シャドーイングで大切な5つのステップは以下の通りです。
No. | ステップ | 目的 |
1 | リスニング | 音声内容の主旨を理解すること |
2 | 英文チェック | 英文の内容を完全に理解すること |
3 | 音読 | 英語をスムーズに口から発声すること |
4 | シンクロ・リーディング | 正しい英語の発声(発音・抑揚・アクセント・リズム)を練習すること |
5 | シャドーイング | 英文を見ないで音声と同じようなスピード・発音で発声すること |
これらのステップを挟むことでより効果的にシャドーイングを行えます。
通常のシャドーイングでも効果はありますが、やはり本気で英語を習得したいのであればこの5ステップ・シャドーイングを導入すべきです。
一度のシャドーイングで、音や意味を理解して、それを発音することは簡単なことではありません。そこでこれらを5つのステップに分解して1つずつ学習すべきです。
5ステップ・シャドーイングを学ぶなら英語コーチングスクールのイングリードがおすすめです。英語コーチングスクールの多くは、シャドーイングをカリキュラムに取り入れています。しかし5ステップ・シャドーイングの様な学習方法を取り入れている英語コーチングスクールはイングリードだけです。
英語コーチングスクールでは、英会話レッスンに加えて、自宅学習にサポートが受けられます。また英語コーチングスクールは料金が高額なイメージがあるかもしれませんが、イングリードは完全オンラインなので、料金も安く抑えられています。
シャドーイングは英語学習に最適な学習方法です。もしまだ英語学習にシャドーイングを導入していない方がいれば、ぜひ今日から導入してみましょう。
シャドーイングの際は、本記事で紹介した教材を活用してみてください。
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