【保存版】電話の英語対応で使える定番フレーズと会話例まとめ
英語の電話対応は、対面の会話以上に苦手意識を持つ方が多い場面です。表情やジェスチャーが使えず、相手の声だけを頼りにやり取りを進めなければならないため、「何を言われたか聞き取れない」「とっさに言葉が出てこない」と焦ってしまいがちです。
しかし、電話で使われる表現は実はパターンが決まっています。受けるとき、かけるとき、取り次ぐとき、それぞれの場面で「型」となるフレーズを覚えておけば、落ち着いて対応できるようになります。
この記事では、英語の電話対応で使える定番フレーズをシーン別に整理し、そのまま使える例文と会話例を紹介します。聞き取れないときの対処法や、よくある疑問への回答もまとめているので、ビジネスでも日常でも役立つはずです。
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英語の電話対応の基本の流れとマナー
英語の電話対応に苦手意識があるのは、決して英語力だけの問題ではありません。電話には、対面のコミュニケーションにはない難しさがあるからです。まずは、その難しさの正体と、対応の全体像を押さえておきましょう。
電話では、相手の表情や口の動き、身振り手振りといった視覚情報が一切使えません。聞き取りに迷ったときに「もう一度言ってほしい」とジェスチャーで伝えることもできず、すべてを音声だけで判断する必要があります。これが、対面では話せる人でも電話になると詰まってしまう大きな理由です。
ビジネスの電話対応は、おおまかに次のような流れで進みます。電話を受ける場合は「名乗る → 相手と用件を確認する → 対応する(取り次ぐ・伝言を受けるなど)→ 締めの挨拶をする」という順序です。かける場合も「名乗る → 取り次ぎを依頼する → 用件を伝える → 締める」という流れになります。この大枠を頭に入れておくと、それぞれの段階で必要なフレーズが整理しやすくなります。
なお、英語の電話対応はビジネス英語全体の一場面でもあります。電話と並んでよく使われるメールの表現については、ビジネス英語メールの書き方や、ビジネス英語の習得方法もあわせて参考にしてください。
電話対応で押さえたい3つの基本マナー
英語の電話で信頼感を与えるために、最低限押さえておきたいマナーが3つあります。
1つ目は、第一声で会社名や自分の名前をはっきり名乗ることです。日本語と同じように、誰が出ているのかが相手にすぐ伝わると安心感が生まれます。
2つ目は、相手の名前や用件を確認することです。聞き取れないまま話を進めず、必要なら遠慮なく確認しましょう。
3つ目は、保留や取り次ぎの前に必ず一言添えることです。無言で保留にすると相手は不安になるため、「少々お待ちください」にあたる表現を忘れずに使います。
日本語の電話対応との違い
日本語の電話対応で多用する「お世話になっております」や「もしもし」は、英語にそのまま直訳できる表現がありません。無理に訳そうとせず、英語では別の決まり文句に置き換えるのが自然です。
たとえば第一声では、日本語の「もしもし」にあたるものとして、ビジネスでは会社名と自分の名前を名乗るのが一般的です。形式的な挨拶よりも、用件をスムーズに進めるための実用的なやり取りが重視されると考えておくとよいでしょう。
電話を受けるときの英語フレーズ
ここからは、実際の場面で使えるフレーズを紹介していきます。まずは電話を受けるとき、つまり受電の場面です。
第一声・名乗りのフレーズ
電話を取ったら、まずは会社名と自分の名前を名乗ります。落ち着いた声でゆっくり話すことを意識しましょう。
- Thank you for calling ABC Company. This is Tanaka speaking.(お電話ありがとうございます。ABC社の田中が承ります)
- Good morning, ABC Company. How may I help you?(おはようございます。ABC社でございます。ご用件をお伺いします)
- Hello, this is the sales department. How can I help you?(はい、営業部です。どのようなご用件でしょうか)
相手・用件を確認するフレーズ
相手が名乗らない場合や、用件を確認したい場合に使うフレーズです。丁寧に尋ねることで失礼な印象を与えずに済みます。
- May I ask who’s calling, please?(どちら様でしょうか)
- May I have your name, please?(お名前を伺ってもよろしいですか)
- Could you tell me what this is regarding?(どのようなご用件でしょうか)
保留・少々お待ちくださいのフレーズ
取り次ぎや確認のために少し待ってもらうときは、必ず一言添えてから保留にします。
- Could you hold on a moment, please?(少々お待ちいただけますか)
- Just a moment, please.(少々お待ちください)
- Thank you for waiting.(お待たせいたしました)
電話をかけるときの英語フレーズ
次に、自分から電話をかけるとき、つまり発信の場面で使うフレーズです。かける側は、最初に自分が誰であるかを明確に伝えることがポイントになります。
名乗り・取次ぎ依頼のフレーズ
電話がつながったら、自分の名前と所属を名乗り、話したい相手への取り次ぎを依頼します。
- Hello, this is Tanaka from ABC Company. May I speak to Mr. Smith, please?(こんにちは、ABC社の田中と申します。スミスさんはいらっしゃいますか)
- Hi, my name is Tanaka. I’d like to speak with someone in the sales department.(田中と申します。営業部の方とお話ししたいのですが)
- Could you put me through to Ms. Brown, please?(ブラウンさんにおつなぎいただけますか)
用件を切り出すフレーズ
相手につながったら、何の用件で電話したのかを簡潔に伝えます。最初に用件を示すと、その後の会話がスムーズになります。
- I’m calling about the meeting next week.(来週の会議の件でお電話しました)
- The reason for my call is to confirm our appointment.(お約束の確認のためにお電話いたしました)
- I’m calling to follow up on the email I sent yesterday.(昨日お送りしたメールの件でご連絡しました)
用件を伝える前後の表現は、メールの書き出しと共通する部分も多いので、英語メールの書き出しフレーズも参考になります。海外出張の場面で使う表現は海外出張で使える英語フレーズにまとめています。
都合を確認するフレーズ
相手が忙しいかもしれない場合は、今話してよいかを先に確認すると丁寧です。
- Is now a good time to talk?(今お話ししてもよろしいですか)
- Do you have a few minutes?(少しお時間よろしいですか)
- Should I call back later?(後ほどおかけ直ししましょうか)
取り次ぎ・担当者が不在のときの英語フレーズ
電話対応で意外と難しいのが、担当者への取り次ぎや、不在のときの対応です。決まったフレーズを覚えておけば、慌てずに対応できます。
担当者へ取り次ぐフレーズ
相手の用件を確認したら、担当者へ取り次ぎます。つなぐ旨を伝えてから保留にしましょう。
- I’ll put you through.(おつなぎします)
- I’ll transfer your call now.(ただいまおつなぎいたします)
- One moment, please. I’ll connect you to Mr. Smith.(少々お待ちください。スミスにおつなぎします)
担当者が不在のときのフレーズ
担当者が席を外している、または対応できない場合の伝え方です。理由を簡潔に伝えます。
- I’m afraid Mr. Smith is not available right now.(あいにくスミスはただいま席を外しております)
- He’s on another line at the moment.(ただいま別の電話に出ております)
- She’s out of the office today.(本日は外出しております)
伝言・折り返しを申し出るフレーズ
不在を伝えたら、伝言を受けるか折り返しを申し出ると親切です。
- Would you like to leave a message?(ご伝言を承りましょうか)
- Shall I have him call you back?(折り返しお電話させましょうか)
- May I take your number?(お電話番号を伺えますか)
留守番電話にメッセージを残す英語フレーズ
相手が電話に出られず、留守番電話につながることもあります。ここでは、相手の留守電にメッセージを残す場合と、自分の留守電を設定する場合の両方を紹介します。
相手の留守電にメッセージを残すフレーズ
留守電にメッセージを残すときは、「名乗る → 用件 → 折り返し依頼 → 電話番号」の順で簡潔に伝えるのが基本です。電話番号はゆっくり区切って言うと聞き取ってもらいやすくなります。
- Hello, this is Tanaka from ABC Company. I’m calling about next week’s meeting.(こんにちは、ABC社の田中です。来週の会議の件でお電話しました)
- Could you please call me back when you get a chance?(お手すきの際に折り返しいただけますか)
- My number is 03-1234-5678. Thank you.(電話番号は03-1234-5678です。よろしくお願いします)
自分の留守電に設定する英語メッセージ
自分が電話に出られないときのために、留守番電話の応答メッセージを英語で用意しておくと安心です。
- Hello, you’ve reached the voicemail of Tanaka. Please leave your name and message after the tone, and I’ll get back to you as soon as possible.(こんにちは、田中の留守番電話です。発信音の後にお名前とご用件をお残しください。折り返しご連絡いたします)
- I’m sorry I can’t take your call right now. Please leave a message.(ただいま電話に出ることができません。メッセージをお残しください)
聞き取れない・対応に困ったときの英語フレーズ
英語の電話で最も不安なのが、相手の言っていることが聞き取れない場面ではないでしょうか。聞き返すのは決して失礼ではありません。むしろ、曖昧なまま進めて誤解が生じるほうが問題です。困ったときに使えるフレーズを覚えておきましょう。
もう一度言ってほしいときのフレーズ
聞き取れなかったときは、遠慮せずに聞き返します。
- Could you say that again, please?(もう一度おっしゃっていただけますか)
- Sorry, I didn’t catch that.(すみません、聞き取れませんでした)
- Would you mind repeating that?(もう一度繰り返していただけますか)
ゆっくり・スペルを確認したいときのフレーズ
相手の話すスピードが速いときや、名前や単語のつづりを確認したいときに使います。
- Could you speak a little more slowly, please?(もう少しゆっくり話していただけますか)
- Could you spell that for me?(つづりを教えていただけますか)
- Let me repeat that to make sure.(念のため繰り返させてください)
電波が悪い・聞こえないときのフレーズ
通話状態が悪いときは、その旨をはっきり伝えましょう。
- I’m sorry, the line is breaking up.(すみません、電波が悪いようです)
- I can’t hear you very well.(少し聞こえづらいです)
- Could you call me back? The connection is bad.(おかけ直しいただけますか。回線の状態が悪いようです)
こうした聞き返しのフレーズを知っていても、相手の早口の英語そのものが聞き取れなければ会話は続きません。電話が苦手な根本原因の多くは、視覚情報がない状態でのリスニングと、とっさに返す即興のスピーキングにあります。この2つの力を伸ばす方法については、英語リスニングが伸びない原因と練習法や英語スピーキングが苦手な理由と克服法、ビジネス英語会話の正しい勉強法で詳しく解説しています。
英語の電話対応の会話例(シーン別ダイアログ)
ここまで紹介したフレーズが実際の会話でどう組み合わさるのか、シーン別の会話例で確認してみましょう。流れをイメージしておくと、本番でも落ち着いて対応できます。
会話例1:担当者へ取り次ぐ(受電)
A: Thank you for calling ABC Company. This is Tanaka speaking.(お電話ありがとうございます。ABC社の田中が承ります)
B: Hello, this is John Smith from XYZ Corporation. May I speak to Ms. Brown, please?(こんにちは、XYZ社のジョン・スミスと申します。ブラウンさんはいらっしゃいますか)
A: Certainly. Could you hold on a moment, please? I’ll put you through.(かしこまりました。少々お待ちいただけますか。おつなぎします)
会話例2:アポイントを取る(発信)
A: Hello, this is Tanaka from ABC Company. Is now a good time to talk?(こんにちは、ABC社の田中です。今お話ししてもよろしいですか)
B: Yes, of course. How can I help you?(はい、もちろんです。どうされましたか)
A: I’m calling to set up a meeting next week. Would Tuesday afternoon work for you?(来週の打ち合わせの件でお電話しました。火曜日の午後はご都合いかがでしょうか)
会話例3:担当者不在で伝言を残す
A: I’m afraid Mr. Smith is not available right now. Would you like to leave a message?(あいにくスミスはただいま席を外しております。ご伝言を承りましょうか)
B: Yes, please. Could you tell him that Tanaka called about the contract? My number is 03-1234-5678.(お願いします。契約の件で田中から電話があったとお伝えください。電話番号は03-1234-5678です)
A: Certainly. I’ll make sure he gets the message.(承知しました。確かにお伝えします)
英語の電話対応に関するよくある質問
最後に、英語の電話対応について多く寄せられる疑問にお答えします。
Q. 「もしもし」は英語で何と言いますか
ビジネスの電話では「もしもし」にあたる決まった一語はなく、会社名と自分の名前を名乗るのが一般的です。電話を受けるときは「Thank you for calling 〜, this is 〜 speaking.」、かけるときは「Hello, this is 〜.」と始めます。友人など親しい相手との日常の電話であれば、シンプルに「Hello?」で問題ありません。
Q. 相手の名前が聞き取れないときはどうすればいいですか
遠慮せずに聞き返しましょう。「Could you spell that for me?(つづりを教えていただけますか)」や「Sorry, could you say your name again?(もう一度お名前をおっしゃっていただけますか)」と尋ねれば失礼にはなりません。名前は固有名詞で推測が効かないため、確実に確認することが大切です。
Q. 英語の電話で緊張しないコツはありますか
よく使うフレーズをあらかじめ手元にメモしておくことが有効です。電話は相手に画面が見えないので、原稿を見ながら話しても問題ありません。また、聞き返しのフレーズを覚えておくと「聞き取れなかったらどうしよう」という不安が減り、落ち着いて対応しやすくなります。場数を踏むほど慣れていくので、最初はメモを活用しながら少しずつ自信をつけていきましょう。
Q. フレーズを覚えても電話でうまく話せないのはなぜですか
フレーズの暗記は大切な準備ですが、それだけでは本番で使いこなせないことがあります。電話では相手の返答をその場で聞き取り、即座に応じる力が求められるためです。覚えたフレーズを実際の音声のやり取りの中で使えるようにするには、リスニングと声に出す練習を繰り返すことが欠かせません。英語学習全体のバランスについては英語4技能をバランスよく伸ばす学習法も参考になります。
まとめ:英語の電話対応に自信をつけるために
英語の電話対応は、シーンごとの定番フレーズを押さえることで、ぐっと対応しやすくなります。この記事で紹介した内容を振り返りましょう。
- 電話を受ける・かける場面での名乗りと用件確認のフレーズ
- 取り次ぎ・不在対応・留守番電話でのフレーズ
- 聞き取れないときや通話状態が悪いときの対処フレーズ
まずはよく使うフレーズを手元のメモにまとめ、実際の電話で少しずつ使ってみることをおすすめします。
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