「ビジネス英語」と聞くと英語上級者やネイティブスピーカーだけが使える難しいものと考えがち。でも、本当にビジネス英語は難しいのですか?
その答え、実は「No」です。
ビジネス英語は基礎英語力があれば、それほど難しいものではなく、またビジネス英語の勉強もやり方さえ間違えなければ攻略する方法はあります。
本記事では、ビジネス英語の勉強をはじめる前に理解しておくべきこと、ビジネス英語の効率的な勉強方法やマインドセットについて解説をしていきます。
Contents
ビジネス英語の勉強と聞くと、何だか難しそうに感じますよね。しかし実は、ビジネス英語の勉強は思っているほど難しくはありません。
なぜならビジネス英語で求められるのは、正しい英語を正しく使う能力だからです。日常英会話のように、習ったルールから外れた英語まで覚える必要はありません。
日本でも海外でも、ビジネスシーンにおいては、正しい言い回しが求められます。また英語を使う場面によって、使う英語表現は限定されます。例えば英語でプレゼンをしたいのであれば、プレゼンに関する英語を中心に覚えればいいですし、英語で会議をしたいのであれば、会議に関する英語を中心に覚えればいいのです。
ビジネス英語は、日常英会話のように何を話すのか分からないことはありません。事前にシチュエーションや話す内容が決まっているからこそ、対策を練れます。
まずは「ビジネス英語の勉強は難しい」というマインドブロックを崩すところから始めましょう。
何事もまずは準備が大切です。本格的にビジネス英語の勉強を始める前に、まずやるべきことを3つ紹介します。
まずは目的と目標を明確にしましょう。「なぜビジネス英語を勉強したいのか」「ビジネス英語を勉強してどうなりたいのか」を明確にするのです。
目的や目標がないままビジネス英語を勉強するのは、ゴールがないマラソンのようなものです。どのレベルに達すれば「目標を達成できたのか」が分からないため、モチベーションも上がりません。
英語は短期間で習得できるものではないので、継続が大切です。そして継続するために大切なのがモチベーションです。モチベーションを維持するためには、ゴールが明確でなければなりません。そして最終ゴールだけでなく、中間ゴールもたくさん設定してほしいです。なぜなら目標を突破することで達成感が得られ、それがモチベーションに繋がるからです。
例えば「ビジネス英語を使って不自由なく会議ができるようになりたい」が最終ゴールだとします。その場合「分からないことは英語で聞き返せるようになりたい」「今月中にこの教材は終わらせたい」のような小さなゴールを最終ゴールの前にいくつも設定しておくのです。
「英語を勉強しよう!」と思い立ったら、そのやる気のまま参考書を手に取り、勉強を始めたい気持ちは分かります。しかし勉強を始める前に立ち止まって、目的と目標を明確にしましょう。
目的と目標に加えて、現在地も明確にすべきです。現在地とは、あなたの現在の英語レベルのことです。目的と目標を設定してゴールが明確になったとしても、スタート地点が明確でなければ、英語学習にどのくらいの期間かかるのかが分かりません。
例えば「ビジネス英語を使って不自由なく会議ができるようになりたい」という目標があったとします。あなたの現在の英語レベルが、中学英語レベルなのかTOEIC700点レベルなのかによって、目標までの距離は変わりますよね。また使用する教材や学習方法も変わってきます。中学英語レベルなのに、TOEIC700点以上の方が対象の教材を使っても、全く成長しません。なぜならレベルが高すぎるからです。
英語学習は、闇雲にスタートするのではなく、事前に計画を立てることが大切です。スタートとゴールが明確になれば、目標の達成までにどういう道を通ってどのくらいの期間がかかるのかが全て明確になりますよ。
英語には、様々な勉強方法があります。例えば「英語を聞く」と言っても、ただリスニングをするだけではなく、以下のような勉強方法があります。
ビジネス英語に関する勉強を始める前に、あなたにはどの勉強方法が必要なのかを知りましょう。そしてどんな勉強方法があるのか、その勉強方法の正しいやり方についても知りましょう。
例えばシャドーイングは英語学習者の中では有名な勉強方法です。しかし実際は見様見真似でシャドーイングを行っている方が大半で、正しいやり方でシャドーイングができている方はほとんどいません。またシャドーイングにはいくつかの種類がありますが、それを知らずにシャドーイングを実践している方も多いです。
面倒だと感じるかもしれませんが、勉強方法について勉強することも重要です。
ビジネス英語を勉強する際に効果的な勉強方法は以下の5つです。
それぞれの具体的な方法を解説します。
シャドーイングとは、聞こえた音声を後から追いかけるように声に出して復唱する勉強方法です。シャドー(影)のように後をついていくことからシャドーイングと呼ばれています。
シャドーイングには、発音を鍛えるためのシャドーイングやリスニングを鍛えるためのシャドーイングなどいくつかの種類があります。発音やイントネーションにフォーカスを当てたシャドーイングをプロソディーシャドーイング、リスニングにフォーカスを当てたシャドーイングをコンテンツシャドーイングと呼びます。
シャドーイングを英語学習に取り入れる際は、ただ何も考えずに聞こえてくる音声を復習するのではなく、何を鍛えるためにシャドーイングをするのかを意識しなければなりません。
シャドーイングについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
リピーティングとは、英語の音声を全て聴き終わった後に、聞き取った音を復唱する勉強方法です。シャドーイングと似ていますが、シャドーイングは音を追いかけるように復唱するのに対し、リピーティングでは音を完全に聴き終わってから復唱します。
リピーティングという言葉自体に馴染みはないかもしれません。しかし例えば学校で、先生が英文を読み、その後に生徒全員で復唱した経験があるかと思います。それも立派なリピーティングです。
リピーティングでは、一度音声を頭の中にストックしておかなければならないため、短期記憶の力が鍛えられます。ただしシャドーイングと比べると難易度が高いので、英語中上級者向けの勉強方法と言えるでしょう。
リスニングや発音の学習については、まずはシャドーイングをやってみて、慣れてきたらリピーティングにも挑戦してみるのがおすすめです。
ディクテーションとは、英文を聞き、それを文字に書き起こす勉強方法です。文字に書き起こすので、どこが聞き取れてどこが聞き取れないのかが明確になります。また聞き取れたとしても綴りを覚えられていない単語が明確になります。
シャドーイングやリピーティングのようにリスニングや発音が鍛えられるわけではありません。しかし自分がどこが聞き取れないのかを特定するのにはもってこいの勉強方法です。よってTOEICやTOEFLなどの資格試験対策で役立ちます。
資格試験では、間違えた問題を復習して、次同じ問題が出たら解けるようにすることが大切です。しかし問題を間違えた原因を突き止めず、そのまま次の問題に進んでしまう方は多いです。
特にTOEICはビジネス英語とも関連性が高い試験です。ビジネス英語を学びながらTOEICを受験する方は、ディクテーションを取り入れてみるべきです。
ビジネス英語を学ぶ際は「英語を使ってプレゼンができるようになりたい」「英語で会議ができるようになりたい」のような目標があるはずです。単語や文法などの基礎学習にひと段落ついたら、ロールプレイをしましょう。
ロールプレイとは、実際に本番と同じような状況でプレゼンや会議をやってみることです。いくらビジネス英語を勉強しても、ぶっつけ本番で臨めば、英語でのプレゼンも会議もうまくいきません。また「本当に大丈夫なのかな?」という不安の中でプレゼンや会議に臨むことになります。
ロールプレイは、自分一人でやってみてもいいですが、できれば本番同様、周りに人がいる状況で行いましょう。なぜなら一人だと客観的な視点で見ることができないので、改善点が分からないからです。
ぶっつけ本番でプレゼンや会議に臨むのではなく、ロールプレイを繰り返すことで、英語でのプレゼンや会議に慣れることができます。また自身もつきます。
ビジネス英語の習得には、シャドーイングやディクテーションのような勉強のみならず、単語や文法などの基礎学習も欠かせません。
シャドーイングやディクテーションのような学習では、流れる音声の8割程度は理解できる教材での学習が推奨されています。なぜならほとんどの英語を聞き取れなければ、シャドーイングやディクテーションは成り立たないからです。つまり単語や文法などの基礎ができていなければ、いつまで経っても簡単な教材を使った学習しかできません。
単語や文法などの基礎を覚える際に重要なのが反復です。1日10単語ずつ確実に覚えるよりも、10日間毎日100単語に目を通した方が単語は覚えられます。なぜなら反復をしなければ、脳がいらない情報だと判断して、忘れてしまうからです。
ビジネス英語をゼロから学び始める場合、おそらく単語や文法の学習から始めることになるはずです。その場合は、とにかく反復し、何度も何度も同じ表現に目を通すことを意識しましょう。
ビジネス英語の勉強手段は独学だけではありません。ビジネス英語の勉強手段3つについて解説します。
最も一般的なビジネス英語の勉強方法は独学です。あなたも「できればまずは独学から試してみたい」「できるところまでは自分の力でやってみたい」と考えているのではないでしょうか?
独学では、自分のペースで学習ができます。「ちょっと今日はきついな」という日は自由に休めますし、その分を休日に一気にカバーすることも可能です。
しかし独学でビジネス英語を習得するには、自分を制する力と、自分の英語力や必要な勉強方法を把握する力が必要になります。こういった力がなければ、独学をしても失敗します。これまでに独学で難関大学に合格したり、難関資格を取得した経験がある方は、独学も一つの手段です。しかしそういった経験がないのであれば、独学はおすすめしません。
何年も何十年もかかっていいのなら、独学でも少しずつ前進して、ビジネス英語を習得できるでしょう。しかしほとんどのビジネス英語学習者は、数ヶ月後、数年後のプレゼンや会議、海外駐在などを目標に英語を学んでいるはずです。
短期間で英語を習得しなければならないからこそ、独学はおすすめできる人とそうでない人がはっきり分かれます。
英会話スクールでは、週に何回のような形で、英会話レッスンが受けられます。外国人講師や英語が話せる日本人講師から、ビジネス英語を教えてもらえます。
ビジネス英語は、相手がいてこそ成り立ちます。プレゼンも会議も電話も、全て相手がいて成り立つものですよね。しかし独学だと、なかなか本番のように英語が話せる相手を用意することはできません。
英会話スクールに通うことで、独学では不可能な本番さながらの環境を再現できます。またただしい表現や言い回しを教えてもらえます。
しかし英会話レッスンは週に数回、限られた時間しかありません。「英会話レッスンを受けさえすればビジネス英語が習得できるわけではない」という点に注意が必要です。
英会話レッスン以外にも別途学習時間は確保しなければなりません。そして英会話レッスン以外の学習時間は必然的に独学になります。よって独学と同じように、自分の意志の強さや自分を律する力がなければ、勉強はうまくいかないでしょう。
英語コーチングスクールとは、英会話スクールのような英会話レッスンに、英語コーチによる自宅学習のサポートがついたサービスです。
自宅学習のサポートでは、具体的に以下のようなサービスが受けられます。
独学の場合、上記のことは全て自分で行わなければなりません。それだけで大変な労力がかかってしまいますし、上記全てをこれから英語の勉強を始める初心者の方が完璧にこなすのは不可能です。
英語コーチングスクールでは、独学で求められる学習の管理については、英語のプロであるコーチがつきっきりでサポートしてくれます。また英会話スクールのように英会話レッスンも受けられます。独学と英会話レッスンの両方が充実したベストな状態で英語を学べます。
最短ルートでビジネス英語を習得したい方、独学に自信がない方、忙しい中で英語を勉強しなければならない方は、独学でも英会話スクールでもなく、英語コーチングスクールがおすすめです。
イングリードは、完全オンラインでサブスクリプション型の英語コーチングスクールです。
英語コーチングスクールでは、2ヶ月や3ヶ月のように、予め受講期間が決められていることが一般的です。しかし必要な受講期間は、受講者によって異なります。また受講していく中で、思ったより早くビジネス英語を習得できたり、思ったより長い時間がかかってしまったりします。
イングリードはサブスクリプション型なので、1ヶ月単位で自由に受講期間を調節できます。受講期間を短縮するのも延長するのも自由です。あなたがビジネス英語を習得できるまで、イングリードのサポートが受けられます。
また完全オンラインなので、通学の手間がかからず、受講料も安く押されられています。
ビジネス英語を習得するために英語コーチングスクールを受講するのであれば、ぜひイングリードを選択肢の一つに入れてみてください。
ビジネス英語は正しい勉強方法で勉強すれば、短期間でも習得可能です。そして長期間ダラダラと勉強するのではなく、短期間で一気に習得すべきです。
短期間で英語を習得する際に役立つのが英語コーチングスクール。受講期間を自由に調整できる英語コーチングスクールのイングリードをぜひ試してみてください。
\プロカウンセラーによる無料英語力診断テスト付き/