英語コーチングではどんな勉強法が採用されている? 自分でもできる効果的なやり方を解説
国内にいながら本格的に英語を学べることで注目を集めている英語コーチング。コーチングの内容ばかりが着目され、どんな勉強法が用いられるのかについて解説した記事はあまりありません。
英語コーチングスクールによって、採用されている勉強法は異なります。しかし効果的な勉強法については、どのスクールでも採用されています。本記事では、英語コーチングで用いられる5つの勉強法の効果ややり方をまとめました。
英語コーチングスクールの受講料は英会話教室などと比べると決して安くありません。コーチングの内容に加えて用いられる勉強法についても知ることで、英語コーチングスクール選びで失敗する可能性は低くなります。
Contents
英語コーチングで取り入れられる勉強法①シャドーイング
シャドーイングは、流れる音声に沿って、同じように英語を発音する勉強法です。英文を聴き終わってから発音をするリピーティングとは異なるので注意してください。
シャドーイングでは、まさにシャドー(影)のように流れる音声のすぐ後を追いかけます。英語を聞きながら英語を発音しなければならないので、難易度が高い学習方法です。「シャドーイングをしている」と思っても、やり方を間違えていると効果が出ないので、正しいやり方をきちんと確認しておきましょう。
シャドーイングの効果
シャドーイングの効果は以下の4つです。
- リスニング力の向上
- スピーキング力の向上
- 語彙力の向上
- 英語処理能力の向上
リスニング力の向上
シャドーイングによる最大の効果はリスニング力の向上です。シャドーイングでは聞き取った音声を即座に発音します。英語を聞き取れないことにはシャドーイングは成り立ちません。よって自ずとリスニングに対する集中力が上がります。
聞き取れなかった表現は何度も聞き直しましょう。
スピーキング力の向上
シャドーイングでは、ネイティブの音声を聞いた後に自らも発音します。ネイティブの発音をそのままコピーするような形になるので、ネイティブならではの発音やリズム、イントネーションなどが身につきます。
語彙力の向上
よく、暗記は五感を使うことが大切と言います。シャドーイングでは音声を聞いて、発音します。よってただ単語帳を眺めるよりも、単語が記憶に定着しやすいです。
英語処理能力の向上
「ゆっくり言われたら分かるが、ネイティブに普通のスピードで話されたら聞き取れない」という方は多いです。しかしシャドーイングでは、ネイティブの発音を聞き取り、意味を理解して、自分で発音しなければなりません。よって半ば強制的に、ネイティブのスピード感に慣れます。
ネイティブに手加減なしで話しかけられても聞き取れるようになりますし、短い時間で多くの英文を読解できるようになります。
シャドーイングの効果的なやり方
シャドーイングは効果的な勉強法ですが、簡単な勉強法ではありません。間違った方法でシャドーイングを行っても、効果は出ません。
ただがむしゃらにシャドーイングをこなすのではなく、シャドーイングを5つのステップに分けることで、英語初心者から英語上級者まで、効果的にシャドーイングを行えます。
英語コーチングスクール「イングリード」では、このシャドーイングを5ステップシャドーイングと読んでいます。
5ステップシャドーイングに関しては、以下の記事をご覧ください。
英語コーチングで取り入れられる勉強法②ディクテーション
ディクテーションは、聞き取った英語の音声を書き起こす勉強法です。文章を丸々書き起こすので、どの単語が聞き取れてどの単語が聞き取れていないのかが一目で分かります。紙に文字を書き起こす方法が主流ですが、アプリなどを使って画面に文字を入力する方法もあります。
ディクテーションは、英語中級者以上の、ある程度語彙力がある方におすすめの勉強法です。なぜなら英語初心者で語彙力がない状態だと、ディクテーションをしてもほとんどの単語が聞き取れないからです。ほとんどの単語が聞き取れなければ、復習に膨大な時間がかかってしまい、全く先に進めません。そういう方は一旦語彙力をつけてからディクテーションを取り入れるべきです。
ディクテーションの効果
ディクテーションの効果は以下の2つです。
- 聞き取れない単語が分かる
- 綴りが分からない単語が分かる
聞き取れない単語が分かる
ディクテーションは音声を聞いて、聞き取った単語を書き起こす勉強法なので、聞き取れない単語が分かります。単語を聞き取れない時は、2つの原因が考えられます。そもそもその単語を知らないか、単語は知っているが音声が聞き取れないかです。
単語が聞き取れなかった時に正しい単語をみて「この単語知ってたのに!」と驚いた経験がある方は多いはずです。その場合は、何度も繰り返し音声を聞き直しましょう。
綴りが分からない単語が分かる
音声を聞き取れて単語が頭に浮かんでも、綴りが分からなければ文字に書き起こせません。よってディクテションを行えば、音は分かるが綴りが分からない単語を絞り込めます。
日本の学校での英語教育では、とにかく正しい綴りを覚えることにこだわります。単語テストも多かったですよね。しかし英語を習得するにあたって、綴りの重要度はそこまで高くありません。なぜなら正しい綴りが必要な場面はそれほど多くないからです。
メールでは間違えた綴りを入力すると、単語の下に赤線が表示されます。正しい綴りが必要なのは、手書きで英語を書く時くらいです。ただし、もちろん綴りを覚えることも大切です。
ディクテーションの最中に綴りが分からなかったからといって、手を止めてはいけません。綴りが分からない単語は、何となくの綴りで書くかカタカナで書いてください。文章が終わった後にまとめて確認すればOKです。
ディクテーションの効果的なやり方
ディクテーションは、アプリで学ぶのがおすすめです。なぜならアプリを使えば、紙とペンを用意して、紙に文字を書き起こす必要がないからです。アプリであればキーボード入力ができるので、手間がかかりませんし、書き起こしのスピードも何倍にもなります。
ディクテーションのアプリとしておすすめなのがディクトレです。ディクトレは完全無料で、日常英会話350問、TOEICパート2を100問ディクテーションできます。
ディクトレを使った効果的なディクテーションについては、以下の記事で詳しく解説しています。
英語コーチングで取り入れられる勉強法③英会話レッスン
英会話レッスンとは、その名の通り外国人講師や日本人バイリンガルとの英会話のレッスンです。英会話レッスンには、対面での英会話レッスンとオンライン英会話レッスンがあります。
通学型の英語コーチングスクールかオンライン型の英語コーチングスクールかによって、英会話レッスンの形式が決まります。
英会話レッスンでは、アウトプット学習ができます。いくら暗記をしたり、英語を聞き取れるようになったりしても、自分が言いたいことを英語で伝えられなければ意味がありません。
日本で生活していると、どうしてもアウトプットの機会が少なくなり、インプットに偏った英語学習になりがちです。英会話レッスンを受けることで、国内にいながら十分なアウトプット量を確保しましょう。
英会話レッスンの効果
英会話レッスンを受講すれば、当然英会話力が身につきます。またそれに加えて、英会話に対する耐性がつきます。
特に日本で生活している日本人は、日常生活で英語を話す機会は全くありません。英語を勉強していたとしても、突然外国人に英語で話しかけられたら、フリーズしてしまいますよね。しかし日常的に英会話レッスンを受けていれば、英語を話すことや外国人と話すことに対する不安はなくなります。
それどころか、「もっと英語で話したい」と思うようになり、英語学習のモチベーションにもつながります。
英会話レッスン効果的なやり方
英会話レッスンには、対面型の英会話レッスンとオンラインの英会話レッスンがありますが、オンライン英会話レッスンの方が効果的です。なぜなら通学の手間が省けるからです。英語コーチングスクールの大半は、都市部の駅近にスクールを構えています。仮に通学に往復で1時間かかるとすれば、1時間分の貴重な学習時間を失うことになります。オンラインの場合は、その時間を使ってレッスンの予習や復習ができます。
確かに通学しながらの予習・復習も可能です。しかし移動しながら落ち着かない場所での学習は、どうしても効率が悪くなってしまいます。またオンライン英会話の方が通学型と比べて受講料が安くなります。
英語コーチングスクールを選ぶ際は、オンライン型の英語コーチングスクールがおすすめです。
英語コーチングで取り入れられる勉強法④瞬間英作文
瞬間英作文とは、日本語を素早く英訳する勉強法です。英会話ができるようになりたい、英語を勉強しているのに、言いたいことがスムーズに英語で出てこないという方におすすめです。
瞬間英作文の効果
瞬間英作文を繰り返し行うことで、以下2つの効果があります。
- 英語での質問に対して瞬時に返答できるようになる
- 正しい英語が話せるようになる
英語での質問に対して瞬時に返答できるようになる
英会話をする際は、相手の発言に対して何と答えるべきかじっくり考える時間はありません。会話なので瞬時に返答する必要があります。筆記テストのようにじっくり考えられるわけではありません。
瞬間英作文では、日本語を瞬時に英訳する能力が鍛えられるので、英会話がスムーズに成立するようになります。
正しい英語が話せるようになる
瞬間英作文では、日本語を見たらすぐに英語に訳します。その後答えを確認します。瞬間英作文では、大まかには合っている英文を作れても、答えと完全に一致した英文を作ることは難しいです。
答えとあなたが作成した英文を比べることで、少しずつ正しい表現が身につきます。
瞬間英作文の効果的なやり方
瞬間英作文は、語彙力を鍛える勉強法ではありません。日本語を英語に訳す回路を鍛える勉強法です。よって難しい英文を用意するのではなく、簡単な英文をいくつも用意して、間髪入れずに瞬間英作文を繰り返すべきです。
英語コーチングで取り入れられる勉強法⑤リエゾン学習
リエゾンとは、2つ以上の英単語の「音のつながり」のことです。例えば「join us」という表現は「ジョイン アス」と発音するのではなく、「ジョイナス」と音をつなげて発音します。これがリエゾンです。
英単語を勉強したはずなのに、いざリスニングをすると全く聞き取れないという場合は、リエゾンが理解できていない場合が多いです。
リエゾンには以下5つのパターンがあります。
- 連結
- 脱落
- 同化
- はじき音
- 弱系
それぞれの具体例については、以下の記事で解説しています。
リエゾン学習の効果
リエゾンの学習には、以下2つの効果があります。
- リスニング力の向上
- スピーキング力の向上
リスニング力の向上
リエゾンを学ぶことで、これまで聞き取れなかった音声が聞き取れるようになります。聞き取れない原因がリエゾンというケースは多いです。リエゾンの5つの仕組みを理解すれば、聞き取れる英語は大幅に増えます。
スピーキング力の向上
リエゾンを学ぶことで、よりネイティブらしい英語が話せるようになります。英語ネイティブは、特に意識せずにこのリエゾンを行っています。しかし我々日本人の英語学習者は、このリエゾンに関して学校では全く習いません。
英語を発音する時は、リエゾンを意識しながら発音しましょう。そうすることでグンとネイティブらしい発音に近づきます。
リエゾン学習の効果的なやり方
リエゾンの学習をするためには、シャドーイングが効果的です。なぜならリエゾンの学習には、リエゾンが使われた音声を聞くことと話すことが重要だからです。シャドーイングでは、リスニングとスピーキングを両方同時に学習できます。
その中でも、記事前半でも解説した5ステップシャドーイングがおすすめです。5ステップシャドーイングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ:同じ学習でも方法によって効果は大きく異なる
英語コーチングに用いられる勉強法を5つ紹介しました。同じ勉強法でも、どうやって実践するかによって、学習効果は大きく異なります。それぞれの勉強法を最も効果的な方法で実践してください。英語コーチングスクールでは、コーチがこれらの勉強法の効果的な実践方法についても指導してくれます。しかし全てのスクールがこれら5つの勉強法を実施しているわけではないので注意してください。
英語コーチングスクール「イングリード」では、これら5つ全ての勉強法を採用しています。興味がある方は、無料カウンセリングを受けてみてください。
紹介:自分だけの英語学習方法を見つけるなら、おしゃれ英会話を参考にしてみてください。