英語プレゼンをどう攻略する? 基本構成とネイティブも使う定番フレーズを紹介!
グローバル化が進み、海外の関連企業やお客様とのビジネスが増えるなか、英語でプレゼンをする機会は増えつつあります。
ただでさえ、人前で話すのは緊張するのに、更に英語でプレゼントをすることにストレスを感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、英語プレゼンは、しっかり構成を練り、よく使うフレーズを覚え、かつ練習をしておけば攻略することができます。
今回は、英語プレゼンの基本構成、定番のフレーズ、プレゼン前に準備しておきたいことについてお伝えしていきます。
Contents
知っておきたい『ハイコンテクスト』『ローコンテクスト』
ハイコンテクスト、ローコンテクストは、コミュニケーションにスタイルやその背景にある文化に関する考え方です。
英語プレゼンでは、海外の方に向けてプレゼンをすることになりますので、事前にハイコンテクストとローコンテクストの違いを頭に入れておくことで、相手とスムーズなコミュニケーションを取ることができます。
ここでは、ハイコンテクスト、ローコンテクストとは何か、具体的にプレゼン内容を考える上でどのような点を考慮すればよいかをお伝えしていきます。
ハイコンテクスト、ローコンテクストとは
ハイコンテクストとローコンテクストは、1959年にThe Silent Languageという本で、アメリカの文化人類学者であるエドワード.T.ホールが紹介した文化、コミュニケーションに関する考え方です。
「コンテクスト」とは、文章やコミュニケーションの背景にある、言語外の部分、文化、慣習、知識、価値観のことを指します。
ハイコンテクストとは、言葉の裏にたくさんの背景が隠されているという意味であり、コミュニケーション上多くのことを語らないコミュニケーションのことを指します。
一言で言うと、「空気を読む」コミュニケーションスタイルと言えます。
一方、ローコンテクストは、全てを言葉にして説明をし、言葉の裏に隠された背景が少ないコミュニケーションです。
一言でいうと、「言葉で伝え合う」コミュニケーションスタイルです。
具体的なハイコンテクストと、ローコンテクストのそれぞれの特徴と、その背景は下記の通りです。
ハイコンテクスト | ローコンテクスト | |
背景 | ①移民が少なく、単一民族や単一文化で構成されている ②価値観が似通っている |
①さまざまな人種が居住する環境 |
特徴 | ①言葉全てで説明しなくても意思疎通ができる ②空気を読む ③察する力が必要とされる |
①正確に意図を伝える必要がある ②相手に経緯を払いつつ、直接的な表現を使う |
ハイコンテクスト、ローコンテクストの文化
お気づきかとお思いますが、日本はもちろん「空気を読む」文化なので、ハイコンテクストカルチャーと言えます。
そのため、例えビジネスの場面においても、全てを言葉にせず、相手の様子を伺いながらコミュニケーションを取ることが多いです。
日本はハイコンテクスト、海外はローコンテクストと呼ばれることが多いですが、海外=ローコンテクストとは一言では言えません。
下記の図のように、西欧系の国は移民や様々な文化の人たちが自由に行き来するため、ローコンテクスト文化、日本や中東など単一文化で構成される国は、ハイコンテクスト文化と言えます。
英語プレゼンで気をつけたいこと
英語プレゼンでは、プレゼン相手がどの文化の出身かにより、ある程度構成を変えることも必要かもしれませんが、一般的にはローコンテクストカルチャーに合わせたコミュニケーションを心がけると良いでしょう。
あくまでもビジネスの場面であること、また昨今は様々な国の人に対してプレゼンをするという上では、しっかり言葉にして伝えることが望ましいからです。
質疑応答などの際は、相手の文化背景なども考慮し、相手が言いたいことをしっかり確認するといった対応もすると良いでしょう。
英語プレゼンをする前に確認しておきたいこと
ここでは、英語プレゼンをする前に最低限抑えておきたいポイントをお伝えします。
英語プレゼンに必要なこと
あいさつ、自己紹介から始める
日本のプレゼンだと、急にプレゼンの内容に入ってしまうことが多いですが、グローバルな場面でプレゼンをする場合は、導入の場面でしっかりとした挨拶、自分が何者なのかをしっかりと話すことが普通です。
自己紹介の部分に2~3分を割くイメージで、自己紹介を考えておくと良いでしょう。
また、イントロダクションの部分は、プレゼンの雰囲気を作りますので、プレゼン内容に合わせて自己紹介の仕方などを考えておくことをおすすめします。
相手の気持ちを引くキーワードを入れて、関心を惹きつけること、和やかな場面を作りたい場合は、ある程度ジョークを散りばめてイントロダクションをすると良いでしょう。
プレゼンの目的、概要をしっかり述べる
一般的にグローバルでビジネスをする際は、内容や目的を最初にしっかりと伝えることが求められます。
そのため、プレゼンの最初では、何の話をするのか、相手に何を伝えたいのかをしっかりと述べましょう。
自信を持ってプレゼンをする
プレゼンでは、伝え方によって、伝わる内容も伝わりにくくなってしまいます。
そのため、自信を持ち、相手にしっかりと伝える姿勢を忘れずにプレゼンをしましょう。
必ずリハーサルをしよう
プレゼン前には必ずリハーサルをしましょう。
リハーサルをすることで、プレゼン内容はもちろんのこと、どんな表現を使えば良いか、また自分が苦手とする説明部分が明らかになります。
とても素晴らしいプレゼンをすることで有名だったスティーブン・ジョブズですら、緻密n練り上げたプレゼン内容を丸2日かけてリハーサルし、練習していたとすら言われています。
プレゼンは、練習すればするほど、内容もコミュニケーションの仕方も磨かれます。
プレゼン前にしっかりと、リハーサルの時間をとり、練習するようにしましょう。
想定質問への回答準備は完璧に
プレゼンで見過ごしてしまいがちなのが、想定質問への回答準備です。
英語プレゼンの際は、質疑応答で英語で回答をすることが難しく、苦い思いをする日本人は多いと思います。
そのため、プレゼン前に想定質問をリストアップし、どのように回答するかを準備しておくことが必要です。
英語プレゼンに臨む際のマインドセット
英語プレゼンでは、自信を持ってプレゼンに臨むことができると良いでしょう。
そのため、下記の3点には気をつけておくことをおすすめします。
本番では、文法や発音を気にしない
プレゼン本番で気になってしまうのが、文法ミスをしていないか、自分の発音は適切かといった英語に関することですが、本番ではできる限りこれらのことを気にしないようにしましょう。
文法を子供のころからしっかりと学んできた日本人は、文法の正誤を過剰にきにする傾向がありますが、英語を母国語としない外国人は、文法の間違いをあまり気にしません。
もちろん、準備段階では、文法チェックはすべきですが、本番では小さなミスや発音の違いなどは気にせず、間違えても、「自分はネイティブスピーカーではないので、当然」くらいに考えておきましょう。
過去の事例やデータを用いて簡潔に論点を説明しよう
プレゼンは、相手に対して「伝える」ことが目的とされるので、自分が伝えたい論拠をサポートする事例やデータなどを所々に散りばめ、相手の納得感を得ることができるようにしましょう。
プレゼン資料の準備段階で、客観的に見て、自分の伝えたいことはロジックが通っているか、また第3者の意見をもらい、客観性を指摘してもらい、必要となる事例やデータを用意することをおすすめします。
プレゼンの前後の対応を忘れるなかれ
先ほども触れましたが、プレゼン前の自己紹介やイントロダクションの「掴み」の部分で相手の関心を惹きつけること、また、プレゼン後に相手に印象を残すことは非常に重要です。
プレゼンの内容以外の前後の部分で、何を伝えるかもしっかりと準備をしておきましょう。
英語プレゼンの3つの構成
プレゼン内容によりますが、英語プレゼンの構成を作成する際は、次の3ステップを意識して作成するとよいでしょう。
①イントロダクション
挨拶、自己紹介やプレゼンに関連する内容を伝える、プレゼンの本題に入る前の部分です。
ここでは、プレゼンの本題につながる自分の経験、またプレゼン内容に関して自分が感じていること、何を相手に伝えたいかなどをストーリーテリングで伝えることで、相手の関心を惹きつけることができます。
ボディ(具体的内容)
ボディでは、プレゼンの具体的内容を伝えます。
ここでは、相手が理解しやすいように、プレゼンの流れやロジックなどをしっかり確認して構成するようにしましょう。
コンクルージョン(締め)
コンクルージョンでは、今一度、プレゼンで伝えたい「結論」の部分を繰り返し伝え、相手に印象を残すこと、また場合によってはボディで伝えた部分を簡潔に要約し、伝えることが必要になります。
ここでは、相手に対して印象を残せるように心がけましょう。
英語プレゼンで使えるフレーズ集
では、プレゼンの際にはどのようなフレーズを使って相手に伝えればよいのでしょうか。
ここでは、プレゼンの各パートで必要となるフレーズを紹介していきたいと思います。
イントロダクションで使えるフレーズ集
挨拶と自己紹介
ここでは、挨拶と自己紹介と共に、相手に対して「本日時間をいただいたこと」を伝えるように心がけるようにしましょう。
①挨拶
Good morning/afternoon/evening, everyone.
(おはようございます、こんにちは、こんばんは、みなさん)
Welcome to our presentation.
(プレゼンテーションにようこそ)
I appreciate being here as a presenter.
(プレゼンテーターとして、ここにいることを非常に嬉しく思います)
Thank you for giving me a presentation opportunity.
(プレゼンテーションの機会をいただきありがとうございます)
②自己紹介
Let me introduce myself first.
(まずはじめに、私の自己紹介をさせてください)
I’m XX and I am in charge of XX.
(私はXXです。XXの担当をしています)
My first career started as a XX. And I changed my job to XX.
(私は、XXからキャリアをスタートし、その後、XXに転職しました)
I have responsibility for XX.
(XXに関する仕事をしています)自己紹介では、自分の名前、部署だけでなく、これまでのキャリアや何に関する仕事をしているのかを伝え、プレゼンに対する関心を惹きつけるようにしましょう。
プレゼンの目的
ここでは、プレゼンの目的や主題、その背景を説明するのに適したフレーズを紹介します。
Today I am here to talk to you about〜.
(今日は、〜についてお話します)
I am excited to tell you about〜.
(〜についてお話することを楽しみにしています)
In today’s presentation, I am hoping to give you an overview of〜
(〜について、本日のプレゼンでお伝えしたいと思います)
My presentation will help to solve a problem that 〜.
(私のプレゼンテーションは、〜に対する解決策をお伝えします)
Let me share backgrounds of today’s presentation.
(本日のプレゼンテーションの背景についてお伝えさせてください)
アジェンダと所要時間
①アジェンダ
The outline/agenda of this presentation is〜.
(本日のプレゼンテーションのアジェンダは〜)
I would like to introduce this presentation’s flow.
(本日のプレゼンテーションの流れを紹介させてください)
②所要時間
The duration of the presentation will be 〜.
(本日のプレゼンテーションの所要時間は〜)
This presentation will last approximately 〜.
(このプレゼンテーションは大体、〜くらいかかります)
I don’t intend to speak for longer than 〜.
(〜分以内にプレゼンテーションを納めようと思います)
ボディへの移行
Then, let’s move on to the main content of this presentation.
(では、プレゼンテーションの主題にうつりましょう)
Let’s move on to the 〜.
(〜にうつりましょう)
All right, I want to begin by discussing 〜.
(〜に関してお話することからはじめたいと思います)イントロダクションから具体的なプレゼンテーション内容に移る際は下記のいずれかの表現を使うことをおすすめします。
ボディで使えるフレーズ
各パートを開始する際
In this part, I would like to tell you about〜.
(ここでは、〜についてお話をします)
In this section, let me introduce 〜.
(ここでは、〜について紹介をさせてください)各パートの内容を説明する前に、自分が何を伝えるか、目的は何かをしっかり伝えるようにしましょう。
重要なことを強調する
The most important/critical/significant thing is ~.
(一番大事なことは、〜です。)
Let me emphasise 〜 for solute this problem.
(この問題を解決するために、〜について強調して伝えさせてください)各パートで、特に強調したい部分は、繰り返し、強調するようにしましょう。
相手の理解を促したいとき
In other words,〜.
(言い換えると、〜)
To be simplify, 〜.
(簡単に言いますと〜)複雑な内容について説明をしていて、相手の理解を促したい時は下記の表現が使えます。
既に伝えた内容を繰り返す時
As I already pointed out〜.
(既にご指摘しましたが)
Let me return to what I said 〜.
(〜について戻ってお話させてください)
詳細は後で触れることを伝える時
I’ll talk about this later in this presentation.
(こちらについては、後ほどお伝えします)
I would like to tell you detail about this thing.
(これについては後ほどお伝えします)
要約する時
Let me summarise the main points of this section.
(このセクションの要点についてまとめさせてください)
Before moving on to the next section, I would like to wrap up this section.
(次の内容に移る前に、このセクションについて要約させてください)セクションごとに要約をする際は、下記の表現を使いましょう。
他のプレゼンターに引き渡す時
I would like to hand over 〜.
(〜に引き継ぎたいと思います。)
In terms of 〜, XX would introduce the concept.
(〜については、XXがコンセプトについて紹介します)大きなプレゼンでは、複数人でプレゼンテーションを行う機会があるかと思います。その場合、次のプレゼンターに引き渡す際、下記の表現を使うことができます。
グラフやチャートなどを説明する際
As this chart/graph shows, 〜
(このチャート、グラフが示す通り〜)
Take a look at these figures〜.
(この数字を見てみましょう)
This graph/chart shows〜・
(このグラフ、チャートが指すのは〜)また、グラフや表の表現は英語では下記のようになります。
折れ線グラフ: line graph
棒グラフ:bar graph
円グラフ:pie chart
レーダーチャート:radar chart
散布図:scatter plot
表:table
数字の上下を表現する際に使える表現
数字の上下を説明する際は、同じ表現だけを使わず、言い換えをすることを心がけましょう。
英語では、同じ表現を複数回使うことを嫌います。
複数の表現を使いまわすことで、相手を飽きさせず、プレゼンに集中してもらえるようにしましょう。
上昇
The 〜 rose/increase/went up/improved rapidly.
(〜は急激に伸びました)
Strong growth about 〜 has been seen last month.
(先月、〜に関する成長が確認できました)
The 〜 recovered gradually/slowly/ steadily.
(〜は徐々に/ゆっくりと/着実に 回復しました)
〜increased slightly.
(〜は少しだけ伸びました)
減少
The figure of 〜 has decreased/reduced/declined within X months.
(Xヶ月の間、〜は減少しています)
XX reductions is driven by〜.
(XXの減少は、〜によるものです)
You can see the reduction of〜.
(〜の減少を確認することができます)
安定していることを伝える
The number of 〜 has been stable for X months.
(〜の数は、Xヶ月安定しています)
The 〜 has been stable for X months.
(〜は、Xヶ月安定しています)
ボディを説明する際に使える接続詞
プレゼンのボディを説明する際に日本人がやってしまいがちなのは、同じ接続詞を複数回使用し、相手を飽きさせてしまうことです。
ここでは、プレゼンの中で使いまわせる接続詞を複数紹介します。
〜に関しては
In terms of〜
In relation to〜
Regarding to〜
しかしながら(逆説)
However,〜
Unfortunately, 〜
〜に加えて、更に〜
In relation to〜
Furthermore, 〜
Moreover, 〜
〜にも関わらず
In spite of〜
Despite〜
それゆえ
Therefore,〜
That’s why〜
As a conclusion,〜
コンクリュージョンで使えるフレーズ
コンクリュージョンでは、プレゼン全体を要約し、伝えたいことをしっかりと伝えてあげましょう。
結論を伝える際
Let me conclude this presentation.
(本プレゼンテーションを締めくくらせてください)
In conclusion, these are〜.
(結論として、これらが〜です)
To conclude, I would like to say that〜.
(結論として、〜ということをお伝えします)
プレゼンテーションを要約する
I would like to briefly summarise 〜.
(要約させていただくと、〜)
Let’s summarise today’s presentation.
(本日のプレゼンテーションをまとめさせていただきます)
プレゼンテーションを終える際
This is the end of this presentation. Thank you for listening.
(これで本日のプレゼンテーションを終わります。ご視聴ありがとうございます)I’d like to conclude this presentation. Thank you for listening.
(本日のプレゼンテーションを終わります。ありがとうございます)
質疑応答
If you have any questions, would be pleased to answer them.
(ご質問があれば、お答え致します)
Please raise your hands, if you have any comments.
(もしコメントがありましたら、お手をお挙げください)
質疑に対する応答で使えるフレーズ
質疑に対する応答では、様々な質問がされますが、よくあるのは、質問を正しく理解し、プレゼンテーションスライドに戻って詳しく説明する場面です。
ここでは、質疑に対する応答でよく使うフレーズを紹介します。
質問内容を確認する
Let me clarify your question. Do you want to ask me 〜?
(確認させてください。〜ということを訊きたいということでしょうか)
Sorry, could you repeat your question again?
(申し訳ありません、もう一度質問を教えていただけないでしょうか)質問内容を正しく理解する際は、上記の表現を使うことができます。
質問に対して考える時間が必要な時
It’s a good question, well〜.
(良い質問ですね。ええと〜)
Let me give a second.
(少しお時間を下さい)
スライドに戻って説明をする時
Let me find the slide to answer your question.
(質問にお答えするために、少しスライドを戻らせてください)
トラブル発生時に使えるフレーズ
プレゼン中に、スライドが動かなくなった、PCのコネクションが悪くなり、スライドを表示できないというトラブルは発生します。
このような時には、下記のフレーズが使えます。
Some errors have happened. Let me fix this issue.
(何かエラーが起こったようです。確認します)
プレゼン資料を簡単に作れるツール
プレゼンテーションの資料を作る際におすすめなツールをご紹介します。
Canva
Canvaはオンラインで使える無料のデザイン作成ツールです。なんと61万点のテンプレートがある他に、1億点の素材などが使えるため、簡単にプレゼンテーションを作成することができます。
一部の素材は有料ですが、無料のテンプレートと素材でも十分におしゃれなプレゼンテーションを作ることができます。
おすすめのプレゼンテンプレートはこちら
オンラインの英語プレゼンで気をつけたいこと
最近では、オンラインでプレゼンテーションをすることが増えています。
オンラインでプレゼンをする際に一番嬉しいのが、スクリプトを読みながらプレゼンできること。
PPTのノート部分にメモ書きを入れておくことで、スクリプトを読みながらスムーズにプレゼンテーションを行うことができます。
しかし、一方気をつけたいこともあります。
カメラの位置に気をつける
WEBカメラの位置を確認し、相手に対して話していることを意識できる姿勢を心がけましょう。
先ほど触れました通り、オンラインプレゼンではスクリプトを確認することができるため、めもに集中し、下ばかりを向いたプレゼンになっていたということになりかねません。
プレゼン前にカメラの位置や、どの目線で話すと相手の目線を見ているポジションになるかを確認しておくことをおすすめします。
デリバリーの抑揚をつける
オンラインのプレゼンは、聞いている人を飽きさせることが多いです。
その場で顔を合わせてプレゼンを聞かない分、聞き手の意識はあちこちにいってしまうからです。
ですので、デリバリーでの抑揚、相手を飽きさせない工夫をすることをおすすめします。
例えば、相手を飽きさせない話を途中に混ぜる、特に強調したいところは表現を変えて2度話をする、相手の理解度を確認するなどを心がけましょう。
オンライン上の機能を使いこなす
Zoomをはじめとしたオンラインコミュニケーションツールには複数の機能が搭載されて言います。
コメント機能、手をあげる、「いいね」を送る、サーベイを取るといった機能です。
これらの機能を使いこなすことで、効果的に聴衆を引き込み、またリアルな理解度や意見を掴むことができます。
プレゼンのはじめなどに説明をして、これらの機能を使いこなし、コミュニケーションを増やしながら、プレゼンテーションをできるようにしましょう。
英語プレゼンのスライド作成の注意点
ここでは、プレゼンの要ともなる、スライド作成の注意点について紹介します。
スライドは事前に多くの人に確認してもらおう
スライドは、プレゼン前に多くの人に確認してもらい、コメントをもらうことをおすすめします。
特に、英語でプレゼンをする経験を積んでいる方からコメントをもらうと良いでしょう。
これは、文法や使用フレーズだけでなく、英語のプレゼン資料として適切かどうかを確認してもらうためにも大事なステップです。
日本では、未だにたくさんの説明文をプレゼン資料に詰め込んでいるケースをよく見かけますが、英語のプレゼン資料ではできる限り文字量を絞り、相手にインパクトを与えられる内容にすることが必要とされます。
そのため、経験者のコメントをもらい、スライドを改善していくのはとても大事なステップでうs。
英語プレゼンスライド作成時の注意点
ここでは、基本的に英語プレゼンのスライド作成に当たって注意したい点をお伝えします。
1枚のスライドには1トピックだけを説明
基本的には、それぞれのスライドで何を説明するかをしっかりと決定し、それぞれのスライドでは、複数の話題にはふれず、1トピックだけを説明するようにしましょう。
プレゼン資料の枚数は多くなりますが、プレゼンを実際する上で説明をしやすくなりますし、要点を絞って相手に伝えることができます。
主語や冠詞はできるだけ取り除く
英語の文語体では、主語や冠詞をあまり使いません。
主語や冠詞を使わないことで、シンプルな文章になり、相手にインパクトを残せる仕上げにすることができます。
例えば、もし、「We would like to introduce the solution of XX.」(XXのソリューションを紹介します)と言いたい時は、
Will introduce the solution of XX.
Introduction of Solution.
という表現を使うと良いでしょう。
できるだけ箇条書きを使う
これは、日本語のプレゼンテーション資料でも同様ですが、できる限り箇条書きを使い、情報を整理して伝えられるようにしましょう。
図や写真を多様し、ビジュアライズする
プレゼンでは、聴衆が書かれている文字に集中して確認する時間はあまりありません。
そのため、できる限り説明を手助けする写真や図を多様し、相手の理解を促すことができるプレゼン資料を作成することで、相手に伝わりやすいプレゼンテーションを作ることができます。
英語プレゼンに慣れるために必要となること
英語プレゼンには様々な準備が必要となりますが、日常からいつか機会として現れる英語プレゼンに向けて準備をしておくことが必要です。
プレゼンの場数を踏む
やはり何事においても経験に勝るものはないので、プレゼンの場数を普段から踏んでおくことが英語プレゼン力を高めます。
あまり機会に恵まれないという方は、普段日本語でプレゼンをしているものを英語でプレゼンすることを想定して練習する、または、プレゼンとして必要はされていないけれども、海外とやり取りしていることをプレゼンにして見るといったことを通じてプレゼンスキルを磨いていくことをおすすめします。
リハーサルと振り返りの徹底
先ほども触れましたが、プレゼン前のリハーサルをしっかり行うことで、英語でプレゼンをする力を高めることはプレゼン力強化に必要なステップです。
リハーサルに関しては、英会話サービスや、英語オンラインコーチングなどを効果的に利用し、たくさんのフィードバックを受け、自分のプレゼンテーションに活かしていくと良いでしょう。
また、プレゼン後は必ず振り返りをすることで、うまくいった点、改善点を把握し、プレゼン力の底上げにつなげることができます。
できれば、関係者のフィードバックをもらうことで、効率的な改善につなげましょう。
シャドーイングで使えるフレーズを増やす
今回、いくつか英語プレゼンで使えるフレーズを紹介しましたが、プレゼン本番では、自分の頭の中に複数のフレーズバリエーションを用意しておくことで、プレゼン力を高めることができます。
普段から、TEDなど、英語のプレゼンを聞く機会を増やし、またそれらをシャドーイングすることで、自分自身が使えるフレーズを増やしていきましょう。
イングリードのコーチングでは、TEDを使用したシャドーイングを受講者におすすめしています。
TEDという、ビジネス関連のプレゼンテーションをメインとしたプレゼンテーションを教材とすることで、効果的にビジネスプレゼンテーションで使える表現に触れることができますし、また、それらのシャドーイングをすることで、スムーズに本番の英語プレゼンにも生かすことができます。
コーチングでは、シャドーイングをする際にうまくいかない点、より効果的に自分のプレゼンに生かすにはどのような点に気をつけるべきかを、コーチが個々の悩みに合わせて指導できます。
英語プレゼンに関する悩みは十人十色ですので、コーチから自分の課題に合わせたシャドーイング方法のレクチャーを受けることで、短期間で効果的に英語のプレゼンテーション力を伸ばすことができます。
英語プレゼンを成功させるには、戦略的な準備が大事
今回は、英語プレゼンに必要となる準備や、実際に使えるフレーズをお伝えしてきました。
急に降って湧いた英語プレゼン機会には、限られた時間で準備するしかありませんが、基本的に英語プレゼン力は、基本の英語力に比例します。
普段から、戦略的に英語でのコミュニケーション力を高め、様々な教材でフレーズを増やし、それらを自分の英語プレゼンに適用することが、成功の鍵を握ります。
あなたも、普段から英語力やプレゼンで使えるフレーズを増やし、英語プレゼンの機会でしっかりとポテンシャルを発揮できるようにしましょう。