海外赴任・海外駐在に英語力は必要?必要な英語力や学習方法を解説
キャリアアップや転職を目指している方にとって、海外赴任・海外駐在は非常に魅力的かつ効果的なステップの1つです。
しかし、海外での仕事は「現地で日本と同等、もしくはそれ以上の業務をこなす」必要があるため、高い英語力が求められます。
「実際にどれくらいの英語力があれば十分なのか?」「赴任先によって必要な英語力に違いはあるのか?」などの疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
今回は、海外赴任や海外駐在に必要な英語力の目安について詳しく解説します。また、海外赴任前に準備すべきことや、短期間で効率よく英語力を鍛える方法についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
海外赴任・海外駐在に英語力は必要?
海外赴任・海外駐在において、ある程度の英語力は必要です。
海外赴任や海外駐在では、基本的に現地支社で働くネイティブのスタッフと連携し、指示を出しつつスムーズなコミュニケーションを取ることが求められます。
また、現地のクライアントとやり取りが発生することも多く、ビジネス英語を使いこなすスキルが欠かせません。
そのため、英語ができない状態で海外赴任・駐在に行くのは、業務遂行や現地スタッフとの信頼構築において大きなリスクとなります。
英語力の不足は海外赴任・海外駐在での成果に繋がりにくくなるだけではなく、その後のキャリア形成にも深刻な影響を及ぼしかねないでしょう。
海外赴任・海外駐在にはどのくらいの英語力が必要?
「海外赴任・海外駐在に英語力が必要なのはわかったけれど、具体的にどれくらいのレベルを目指せばいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
実際に必要な英語力は、赴任先・駐在先のエリアや業務内容によって異なりますが、共通して一定の基準を把握しておくことが重要です。
ここでは、海外赴任・海外駐在に必要な英語力の目安について、以下の観点から詳しく解説します。
- CEFR(セファール)指標について
- 各赴任先・駐在先で必要な英語力について
CEFR(セファール)指標とは
CEFR(セファール)指標とは、語学力を統一的に測定・評価するための国際基準のことです。
CEFRはA1からC2までの6段階のレベルに分類され、「それぞれのレベルで何ができるか」という具体的な行動に基づいた指標になっています。
以下、CEFRと主要な各資格・検定試験をわかりやすく換算した対照表です。
なお、各試験は測定基準や評価基準が異なるため、あくまでも目安としてご参照ください。
CEFR | 実用英語技能検定 | IELTS | TOEFL iBT | TOEIC L&R/S&W |
C2 | – | 8.5-9.0 | – | – |
C1 | 1級 | 7.0-8.0 | 95-120 | 1845-1990 |
B2 | 準1級〜1級 | 5.5-6.5 | 72-94 | 1560-1840 |
B1 | 2級〜準1級 | 4.0-5.0 | 42-71 | 1150-1555 |
A2 | 準2級〜2級 | – | – | 625-1145 |
A1 | 3級〜準2級 | – | – | 320-620 |
赴任先・駐在先ごとに必要な英語力は異なる
海外での業務遂行や現地スタッフとのスムーズなコミュニケーションを行うためには、CEFRにおいて「自立した言語使用者」であるB2レベル以上が求められます。
B2レベルでは、会議やクライアントとの交渉、プレゼンテーション、業務上の問題解決がスムーズに行えるため、海外赴任・海外駐在でも困ることなく業務に取り組めるでしょう。
ただし、渡航先によって必要な英語力のレベルが異なる場合があります。
ここでは、主な赴任先・駐在先ごとに必要な英語力の目安について詳しく紹介します。
- アメリカ・カナダ
- イギリス
- オーストラリア・ニュージーランド
- アジア圏
アメリカ・カナダ
- CEFR:B2以上
- TOEIC:750点以上
アメリカとカナダはネイティブの英語話者がほとんどであり、ビジネスの場でも高度な英語力が求められます。
現地スタッフとのコミュニケーションにおいても、正確でわかりやすい英語を使用する必要があります。
CEFRでB2レベル以上、TOEICスコア750点以上であれば、専門用語や高度な議論などにも対応できるでしょう。
イギリス
- CEFR:B2〜C1以上
- TOEIC:800点以上
英語発祥の地でもあるイギリスでは、日本人が普段聞き慣れないイギリス特有のアクセントや表現を使用されています。
特にビジネスの場では、丁寧で洗練されたビジネス英語を求められる傾向があります。
CEFRでB2〜C1レベル以上、TOEICスコア800点以上であれば、ネイティブスピーカーとほぼ同等のスピードで会話できるため、複雑な議論やプレゼンテーションでの質疑応答にも臨機応変に対応できるでしょう。
オーストラリア・ニュージーランド
- CEFR:B2以上
- TOEIC:700点以上
オーストラリア・ニュージーランドは独特なアクセントのある英語を使用する人が多く、ビジネスの場でも比較的カジュアルなコミュニケーションが行われている傾向があります。
ただし、職場によっては正確で丁寧なビジネス英語を求められるため、CEFRでB2レベル以上、TOEICスコア700点以上の英語力が必要です。
このレベルの英語力があれば、ビジネスにおいて基本的なコミュニケーションが問題なくこなせるだけでなく、会議で意見を述べたりスムーズに業務を遂行したりすることも可能です。
アジア圏
- CEFR:B1〜B2以上
- TOEIC:600点以上
シンガポールや香港、東南アジアなどのアジア圏の国では、英語は共通言語として使用されています。
基本的に非ネイティブ同士の会話が主流となるため、英語の正確さよりもわかりやすさが重視される傾向があります。
CEFRでB1〜B2レベル以上、TOEICスコア600点以上であれば、ビジネスにおいて基本的なコミュニケーションをスムーズに行うことができるでしょう。
海外赴任・海外駐在で英語ができない場合のデメリット
海外赴任・海外駐在で英語力が不足していると、現地での業務遂行や生活において困難が生じる可能性があります。
ここでは、英語ができない場合に起こり得る5つのデメリットについて解説します。
- 社内でのコミュニケーションが取れない
- 周りの評価が下がる
- 成果を出しづらい
- クライアントや仕事仲間との仲を深められない
- プライベートの時間が苦痛に感じる
それぞれのポイントについて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
社内でのコミュニケーションが取れない
英語力が不足していると、赴任先・駐在先の社内でスムーズにコミュニケーションが取れない可能性が高くなります。
周りとのコミュニケーションが上手くいかない場合、必要なサポートを受けられず社内で孤立してしまうことも考えられます。
さらに、指示が正確に伝わらなかったり、指示内容を理解できなかったりすることもあるため、チーム内の連携に支障をきたして業務が滞る可能性もあるでしょう。
周りの評価が下がる
海外では日本での価値観がそのまま通用しないケースが多々あり、「英語が話せない人=努力をしなかった人」と捉えられる可能性が高いです。
特に、海外においては自分の意見をはっきりと伝えることが求められるため、英語を話せないと「意見がない人」と思われてしまう場合があります。
こうした状況が続くと職場やクライアントの信頼を得られず、周りの評価が下がってしまうリスクが高まります。
成果を出しづらい
赴任先や駐在先で成果を出すためには、周りとの円滑なコミュニケーションや協力体制が不可欠です。
英語が十分に話せない場合、クライアントやプロジェクトメンバーと十分な意思疎通が不十分になりがちです。
指示や要望が正確に伝わらなかったり、意見や提案を効果的に表現できなかったりすると、期待される成果を達成できない可能性が高まります。
さらに、成果に繋がらないことで将来のキャリアに深刻な影響を与えてしまうこともあります。
クライアントや仕事仲間との仲を深められない
赴任先・駐在先で求められる英語力は、会議やプレゼンテーションなどのビジネス英語スキルだけではありません。
クライアントとの会食での会話や、同僚とのカジュアルな雑談を楽しめる英会話コミュニケーションスキルも重要です。
こうした場面でスムーズなやり取りができないと、信頼関係の構築が難しくなり孤立してしまう可能性が高まります。
特に海外では人間関係の良好さが仕事の成果に直結することが多いため、英語力の不足は大きな問題に発展する場合があります。
プライベートの時間が苦痛に感じる
英語ができないことで、仕事以外のプライベートの時間にも支障が出る可能性が高いです。
例えば、買い物やレストランの注文で言葉が通じない、現地の人とコミュニケーションが取れないなどの場面が増えると、せっかくの休日にもストレスが溜まってしまうでしょう。
また、現地でトラブルに巻き込まれた場合、適切な対応ができず問題が長引いたり悪化したりするリスクもあります。
海外赴任・海外駐在前にしておきたいこと
海外赴任や駐在が決定した際に、現地での生活や業務をスムーズに始めるためには、渡航前にしっかりと準備しておくことが重要です。
ここでは、海外赴任・駐在前に準備しておきたいことを3つ紹介します。
- 赴任先・駐在先の文化を学ぶ
- 日本とのビジネスマナーの違いを学ぶ
- 英語学習する習慣を身につける
それぞれの準備
赴任先・駐在先の文化を学ぶ
赴任先・駐在先の国では独自の文化や価値観があるため、現地の生活習慣やマナーなどの文化を学ぶことが大切です。
現地の文化を学ぶことで、クライアントや現地スタッフとの円滑なコミュニケーションや良好な人間関係の構築に繋がります。
また、異文化での生活で生じるストレスを軽減し、グローバル人材としての成長と適応力を高められるメリットもあります。
日本とのビジネスマナーの違いを学ぶ
赴任先・駐在先の国では、ビジネスマナーにおいても日本と異なる場合があります。
例えば、クライアントとの打ち合わせの席で、日本ではまず名刺交換から始める慣例がありますが、海外では握手から始まることが多いです。
赴任先・駐在先のエリアにおけるビジネスマナーを学ぶことで、失礼な対応を避けて文化的な誤解を防ぐことが可能になります。
ビジネスマナーの違いを理解して柔軟に対応することは、国際的なビジネスシーンにおいて必要不可欠なスキルといえるでしょう。
英語学習をする習慣を身につける
海外での仕事を成功させるためには、ビジネスで通用する高い英語力が欠かせません。
赴任前から英語学習する習慣を身につけることで、赴任後も英語力を継続的に高められるメリットがあります。
継続的な英語学習と実践での英会話コミュニケーションにより、飛躍的な英語力アップへと繋がります。
海外での業務をより効果的にこなす強力な基盤となるため、自分に合った学習方法を見つけることが重要です。
海外赴任・駐在前の英語学習に英語コーチングがおすすめの理由
海外赴任や駐在はあらかじめ決められている方もいますが、突然任命されることも少なくありません。
そのため、限られた時間で効率的に英語力を鍛える必要があります。
- カスタマイズされた学習内容
- 挫折しにくいマンツーマン指導
- 英語学習の習慣化が可能
ここでは、海外赴任・駐在前に英語力を伸ばす方法として、英語コーチングがおすすめの理由について紹介します。
カスタマイズされた学習内容
英語コーチングでは、専属のコーチが1人1人のレベルや目標に合わせてカスタマイズした学習内容を提案します。
短期間で効率よく英語力を伸ばすには、自分の目的に合った学習プランと正しい勉強方法が不可欠です。
コーチが学習の進捗を継続的に管理し、個々の課題に対応したフィードバックを行います。また、間違った学習方法に陥らないようにサポートするため、最短で効果的な英語力向上を実感できます。
挫折しにくいマンツーマン指導
英語コーチングの強みである「専属コーチのマンツーマン指導」では、モチベーションが低下しにくく、挫折しにくいという特徴があります。
独学だと学習の成果が実感しづらく、正しい学習方法の継続が難しいことがありますが、コーチが学習スケジュールや学習方法を適切にアドバイスしてくれるため効果的に学び続けられます。
また、成果に対するフィードバックを受けることで英語力の向上を実感しやすくなり、モチベーションを維持しながらさらなる成長へと繋がるでしょう。
英語学習の習慣化が可能
専属コーチが伴走する英語コーチングは、自然と学習の習慣化が可能になります。
自分1人では学習スケジュールを立てるのが難しく、モチベーションが低下して三日坊主になりがちですが、英語コーチングではコーチが自分に合わせた学習プランをカスタマイズしてくれます。
忙しい仕事の合間でも無理なく続けられる学習量を提案するため、挫折することなく学習を進められるという点が魅力です。
さらに英語コーチングを通じて学習習慣が身につけば、受講後も自力で学習を継続できるようになるでしょう。
イングリードでビジネス英語を学習をした人の口コミ・体験談
ここでは、実際にイングリードでビジネス英語コーチングを受講した方の口コミ・体験談を紹介します。
- 11ヶ月でVERSANTが13点アップしたメーカー勤務のMiさん
- 11ヶ月でVERSANTが9点アップした重機メーカー勤務のR.Mさん
- 3ヶ月でVERSANTが8点アップした航空関係のMITSUさん
- 2ヶ月でVERSANTが8点アップした個人事業主Saki Inoueさん
メーカー勤務 Miさんの口コミ・体験談
年齢:30代
受講の目的:ビジネス英語
開始時の英語力:中級
受講期間:6ヶ月〜11ヶ月
受講コース:オンライン英語コーチングコース
英語を使って仕事をするグローバル企業に転職したのがきっかけで、産休前にイングリード受講を始めました。
子育てもあり休会と再開を繰り返したので多くのコーチにお世話になりましたが、毎回驚くほどクオリティの高いコーチにご担当いただきました。
イングリードの受講で英語学習時間を見直せたことで、仕事や子育てしながらでも学習時間を確保して継続できるようになりました。
イングリードは産休や育休期間での利用もおすすめです!時間の使い方や自分にあった学習方法を知り、良い学習習慣が身につけられました!
重機メーカー R.Mさんの口コミ・体験談
年齢:30代
受講の目的:ビジネス英語
開始時の英語力:中級
受講期間:6ヶ月〜11ヶ月
受講コース:オンライン英語コーチングコース
仕事でインド駐在が決まったことをきっかけにイングリード受講を始めましたが、短期間のサブスクプランで気軽に英語コーチングを受けられることに魅力を感じました。
専属のコーチが「今のあなたにはこれが足りないので、この学習をしましょう」と自分に合わせたアドバイスをしてくれたので、学習継続の糧となったことがイングリードを利用する大きなメリットでした。
今後も英語学習を長く継続して、ネイティブの方と遜色ない英語レベルに到達できたらいいなと思っています。
航空関係 MITSUさんの口コミ・体験談
年齢:30代
受講の目的:ビジネス英語
開始時の英語力:初級
受講期間:3ヶ月〜5ヶ月
受講コース:オンライン英語コーチングコース
航空会社への転職をきっかけに日常的に英語を使用する環境になったことから、イングリードの受講を決めました。
受講開始時には中学1年生で習うような英作文すら出来ませんでしたが、コーチの学習サポートにより学習継続の習慣化に繋がりました。
その結果、Versantのスコアが3ヶ月間で35点から43点にアップし、留学に行く以上の速度でスコアが伸びたので満足しています。
個人事業主 Saki Inoueさんの口コミ・体験談
年齢:30代
受講の目的:ビジネス英語
開始時の英語力:上級
受講期間:1ヶ月〜2ヶ月
受講コース:オンライン英語コーチングコース
個人事業主として英語を使う仕事が増えてきたのをきっかけに、イングリードの受講を決意しました。
自分のためにコーチがいろいろとアドバイスしてくれたり学習環境を整えてくれたりして、「これがコーチングなんだ」と目から鱗の体験でした。
昼夜仕事をしてその間家事もこなしていましたが、イングリードの英語コーチングを通じて勉強時間を上手にアレンジする方法を身につけられたと思います。
まとめ:海外赴任・駐在前には英語コーチングがおすすめ
海外赴任・海外駐在には英語力が不可欠であり、現地での成果や活躍がその後のキャリアに大きく影響します。
しかし、日々の仕事や赴任準備に追われてしまい、英語学習の時間を確保するのが難しいと悩んでいる方も少なくありません。
特に独学ではモチベーションを維持するのが難しく、「海外赴任までの短期間で英語力アップできるか不安…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
こうした悩みを解決するには、英語コーチングを活用することをおすすめします。
英語コーチングスクール「イングリード」では、専属のコーチが1人1人の英語レベルや目的に合わせて学習プランをカスタマイズし、最短で成果を上げられるように徹底サポートいたします。
海外赴任・海外駐在に向けて英語力をしっかり伸ばしたい方は、ぜひ「イングリード」をお試しください。