TOEIC 種類

TOEICは何種類ある? 各テストの特徴や選び方をわかりやすく解説


さまざまな英語試験の種類があるなかでも、最も知名度が高いのはTOEIC(トーイック)。就職活動を控えた大学生や、転職を考えているビジネスマン、また英語学習者の人であれば、一度は耳にしたことがあるはず。しかし、「TOEIC」と言っても、実は4つの種類があることはご存知でしょうか?

TOEICといっても「英語の基礎力が身に付く種類」「ビジネスシーンの英語力が鍛えられる種類」「自分の英語力を正しく知ることができる種類」とさまざまな種類が存在します。この記事では、TOEICの種類について総合的に解説していきます。

さらに「どのTOEICテストを受験すべき?」という人に向けて、目的別におすすめのTOEICの種類を紹介していきます。

そもそもTOEICってどんな種類の試験?

TOEIC 種類 試験

正式にはTOEIC Program(トーイックプログラム)と言い、オフィスや日常生活における英語のコミュニケーション能力を測ることができる種類の試験です。

のちほど詳しく解説しますが、TOEIC Programには「中級〜上級レベル」「初級レベル」と大きく2つの種類があります。

中学・高校時代に馴染みのある「英検」とは異なり、TOEIC Programに合否判定はなく英語力がスコアで表示されることが特徴です。

TOEICは世界中で受験可能なグローバル試験

TOEIC Programは特定の文化や知識を知らないと理解できない表現はなく、世界中の誰もが公平に受けることができる試験です。

TOEICは世界約160カ国で実施され、毎年約700万人もの人が受験しています。受験者の分布はアジアが中心となり、受験者数1位は日本、2位は韓国です。

日本のTOEIC受験者数は年々増加傾向にあり、2018年には約266万人が受験しました。

TOEICは受験するメリットがたくさん!

なぜTOEICを受験する人が増えているのでしょうか。それはTOEICを受験することでさまざまなメリットがあるからです。

英語の基礎力が鍛えられる

TOEICは世界中の誰でも受験することができるグローバルスタンダードな試験。難解な表現はなく、基本的な文法や単語で構成されているため第二言語として英語を学ぶにはぴったりの試験です。

ビジネスシーンの英語が身につく

TOEICはビジネスシーンを中心にした種類の問題が構成されています。ミーティングの会話、資料確認のメール、会議の案内など一般的なビジネスシーンの一部にフォーカスして問題が作られているため、効率的にビジネス英語を身につけることができます。

他にもオンラインショッピングで購入した商品の返品依頼や、カフェの会計に誤りがあったときの問い合わせなど、日常生活でも役立つ種類の内容ばかりです。

自分の英語力を測ることができる

合否判定がなく、英語力が細かくスコア化されるためレベルチェックにも役立てることができます。さらにTOEICではスコアだけでなく、英語習得のために何の知識が足りていないかを細かく分析した結果も知ることができます。

単語力が不足している、文法を見直したほうがいい、長い文章の聞き取りが苦手など自分の弱点の種類を詳しく知ることができるため、英語学習の方向性を決めることにも役に立ちます。

周りに英語力をアピールできる

TOEICで高いスコアを取得すると、就職や転職において英語力をアピールすることができます。グローバル化が進む昨今、企業は英語力の高い人材を求める傾向にあり「この人は英語力ができる」「優秀な人材だ」という判断材料にTOEICスコアが用いられることが増えています。

そのため就職活動を控えた大学生や、転職希望の社会人が英語力アピールのためにTOEICを受験することが多いのです。

他にもTOEICスコアを伸ばすことで、公務員試験の一部試験や大学入試の英語科目が免除になったり、大学の単位認定条件や交換留学の条件にもTOEICスコアが用いられることがあります。

TOEICは4種類ある! それぞれの特徴を解説

TOEIC 種類 4種類

まずTOEICは大きくわけて2つの種類があり、中級〜上級レベルをTOEIC Test(トーイックテスト)と呼び、初級レベルのテストをTOEIC Bridge Test(トーイックブリッジテスト)と呼びます。

さらに各種類で「聞く力」と「読む力」と測るListening & Reading Tests、「話す力」と「書く力」を測るSpeaking & Writing Testsに分かれています。

TOEIC 種類 プログラム
出典:国際ビジネスミュニケーション協会のホームページより

TOEICの種類①/Listening & Reading Tests

中級〜上級者向けの「聞く力(Listening)」と「読む力(Reading)」と測るテストです。

一般的にTOEICと表現されるものは、このTOEIC Listening & Reading Testsのことを指します。頭文字をとってTOEIC L&R(トーイックエルアール)と表記されることもあります。

受験者数も4つあるTOEICテストのうちトップで、2018年には245万人が受験しました。TOEIC Program全体の受験者が266万人であるため、そのほとんどがTOEIC Listening & Reading Testsを受験したことが分かります。

以下、テスト内容を分かりやすくまとめてみました。

測るスキルの種類:聞く力・読む力(リスニング・リーディング)
受験方法:マークシート方式
難易度:英語中級〜上級
問題数:リスニング 100問+リーディング 100問=計200問
解答時間:リスニング 45分+リーディング 75分=計120分
スコア範囲:リスニング 5〜495点+リーディング 5〜495点=計10~990点
受験料:6,490円(税込)

TOEIC L&Rには団体受験がある

TOEIC Listening & Reading TestsにはIPテスト(アイピーテスト)と呼ばれる団体受験も実施されています。学校や職場などで10人以上の受験希望者がいる場合に申し込み可能で、通い慣れた教室や職場でテストを受験することが可能です。

団体受験の場合、受験料が4,230円(税込)と他の種類に比べて少し安くなっています。

TOEICの種類②/Speaking & Writing Tests

中級〜上級者向けの「話す力(Speaking)」と「書く力(Writing)」と測るテストです。2006年にスタートした試験でまだあまり知名度はありませんが、2018年には受験者が約4万人に達しました。

頭文字をとってTOEIC S&W(トーイックエスダブリュー)と呼ばれることもあります。

ビジネスシーンに即した内容で、円滑なコミュニケーション能力を鍛えることができます。各問題に制限時間があるため、話すことや書くことに慣れていなければ難しいと感じる人が多いはずです。また、受験会場のパソコンとヘッドセットを使って受験するため、パソコンの扱い方に慣れている必要があります。

英語を話すこと・書くことは知識のアウトプットに該当します。まずはTOEIC Listening & Reading Testsで英語の知識をインプットしたあとに、このSpeaking & Writing Testsでアウトプットすることで英語の4技能(聞く・読む・話す・書く)をバランスよく伸ばすことができるます。

測るスキルの種類:話す力・書く力(スピーキング・ライティング)
受験方法:受験会場のパソコン
難易度:英語中級〜上級
問題数:スピーキング 11問+ライティング 8問=計19問
解答時間:スピーキング 20分+ライティング 60分=計80分
スコア範囲:スピーキング 0〜200点+ライティング 0〜200点=計0〜400点
受験料:10,450円(税込)

TOEICの種類③/Bridge Listening & Reading Tests

初級者向けの「聞く力(Listening)」と「読む力(Reading)」と測るテストです。Bridgeという単語から想像がつくかと思いますが、英語初級者から中級者への「橋渡し」という意味になります。

2018年の受験者数は1.6万人とまだまだ知名度は低いのですが、中学レベルの文法や単語で構成されており、英語学習をはじめたばかりの人にはぴったりの試験です。

また、2019年6月から新形式となりましたので参考書やテキストを購入する場合は、新形式に対応したものを購入するように注意しましょう。

測るスキルの種類:聞く力・読む力(リスニング・リーディング)
受験方法:マークシート方式
難易度:初級
問題数:リスニング 50問+リーディング 50問=計100問
解答時間:リスニング 25分+リーディング 35分=計60分
スコア範囲:リスニング 15~50点+リーディング 15~50点=計30~100点
受験料:4,950円(税込)

TOEICの種類④/Bridge Speaking & Writing Tests

2019年にはじまったばかりの試験で、初級者向けの「話す力(Speaking)」と「書く力(Writing)」と測るテストです。

日本人は特に英語を話すこと・書くことが苦手な傾向にあるため、英語学習をはじめたばかりの人がいきなりこのテストを受験すると難しく感じるでしょう。

まずはTOEIC Bridge Listening & Reading Testsで文法や単語の知識をしっかりとインプットしたり、リスニングやリーディングスキルを身につけてから、このSpeaking & Writing Testsを受験することをおすすめします。

測るスキルの種類:話す力・書く力(スピーキング・ライティング)
受験方法:受験会場のパソコン
難易度:初級
問題数:スピーキング 11問+ライティング 8問=計19問
解答時間:スピーキング 15分+ライティング 37分=計52分
スコア範囲:スピーキング 15~50点+ライティング 15~50点=計30〜100点
受験料:9,350円(税込)

どの種類がいい?TOEICの選び方

TOEIC 種類 選び方

TOEICには4つの種類がありますが「どのテストを受験すべき?」という質問も多いでしょう。

ここでは目的別に最適なテストの種類を紹介していきます。

就職で英語力をアピールするならTOEIC L&R

就職や転職で英語力をアピールしたり、ライバルと差をつけたいのであればもっとも知名度の高い「TOEIC L&Rテスト」一択です。

一般的に、英語で仕事ができるレベルはTOEIC600点〜と言われているため、履歴書に書くのであれば最低でもTOEIC L&R 600点が必要です。

業界や職種によってレベルは変わってくるため、大企業や外資系企業を目指す場合はさらに高いスコアが求められますが、まずはTOEIC600点を目標に学習することをおすすめします。

英語を使って仕事がしたいならTOEIC S&W

海外のクライアントや、外国人の同僚を相手に仕事をするならTOEIC S&Wを受験しましょう。

英語を身につけるためには知識のインプット→アウトプットという順序が大切です。そのため、TOEIC L&Rテストで英語知識をインプットしてから、TOEIC S&Wテストを受験するのがベターです。

目安としては、TOEIC L&Rテストで600点超えてからTOEIC S&Wテストにチャレンジしましょう。

英語で仕事ができるレベルはTOEIC S&W 280点が最低ラインと言われています。まずはTOEIC S&W 280点を目指してみてください。

日本人は英語を話すこと・書くことが極端に苦手な人が多いため、TOEIC S&Wテストでスピーキング力とライティング力を鍛えることで、外国人との仕事が円滑に進んだり、ライバルと差をつけることができるでしょう。

中学英語の知識をやり直すならTOEIC Bridge L&R

「大人になって英語の勉強をやり直したい」または「中学生だけどTOEICを受験してみたい」という人はTOEIC Bridge L&Rからスタートしましょう。

2019年6月から出題形式が新しくなっているので、どのような問題が出題されるのかを受験前にチェックしてみてください。

ちなみに旧形式のデータを参考にすると、TOEIC Bridge L&R 90点でTOEIC L&R 500点に相当するレベルになります。ある程度の英語の基礎が身についた状態ということです。

まずはTOEIC Bridge L&Rで90点を目指してみてください。TOEIC Bridge L&Rで90点に到達したら、次は中〜上級レベルのTOEIC L&Rにチャレンジしましょう。

英会話の基礎を身につけるならTOEIC Bridge S&W

中学レベルの英語をやり直して英会話ができるようになりたいならTOEIC Bridge S&Wがおすすめ。

できればTOEIC Bridge L&Rで英語の基礎知識をインプットしてから、TOEIC Bridge S&Wを受験することをおすすめします。

中学英語といっても油断しないように。特にスピーキングは事前に練習しておかなければ、言葉に詰まってしまう可能性があります。

自分のベストを出せるように事前練習をしっかりしておきましょう。

TOEIC受験に向けて準備をしよう

TOEIC 種類 準備

どの種類のTOEICを受験するか決めたら、さっそく受験にむけて準備をはじめましょう。

TOEICの問題を解いてみよう

まずはレベルチェックから。TOEICの問題集を購入して、本番と同じ時間内に解いてみましょう。

出題形式によって得意、不得意な問題が把握できると思います。

テキストによってはスコア換算表が付いていることがあるので「◯問正解したから、本番のTOEICテストでは◯点くらいかな」というだいたいのレベルを知ることができます。

TOEIC目標スコアを設定する

練習問題を解いて現在のレベルを把握したら、目標スコアを設定しましょう。

英語力はそこ数週間で身につくものではありません。それぞれの目標に合わせて「長期的な目標」と「短期的な目標」を設定することがポイント。

いつまでにどのレベルに到達したいのか、何点突破したいのか、という具体的な目標をたてましょう。

TOEIC本番までに弱点の克服

目標を立てたら、あとはテスト本番に向けて英語学習をスタートさせましょう。練習問題を解いてみて単語力が足りない、文法知識があいまい、長い会話問題になるとついていけないなど弱点の種類がみえたはずです。

「全体的に分からなくて難しかった!」という人は中学・高校レベルの文法と単語の勉強からはじめましょう。しっかり成果を出すためには、TOEIC受験本番から逆算して学習スケジュールも立てることも大切です。

まとめ:英語力アピールならTOEIC L&Rの一択!

TOEIC 種類

TOEICを受験する人のほとんどが「ビジネスで使える英語力を身につけたい」「就職や転職で英語力をアピールしたい」という人でしょう。TOEICは4種類ありますが、同じような目的であればTOEIC Listening & Reading Testsの一択になります。

英語が話せるようになりたい人も、まずはTOEIC L&Rから始めて600点に到達したらTOEIC S&Wにチャレンジしてみましょう。

英語学習は継続が大切。しっかりと学習スケジュールを立てて、粘り強く学習を継続することで必ず目標達成できるでしょう。頑張ってください!


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