英語コーチングの解約規約/契約書をよく読んで事前にトラブルを回避しよう
英語コーチングを受講したものの、仕事が急に忙しくなったりやサポート内容が期待以下で解約を検討する人もいるでしょう。
英語コーチングサービスの中では30日間全額返金などの保証もありますが、購入した英語教材や入会金は返金されないなどいったトラブルもあるようです。
そのようなトラブルを回避するためにも、きちんと契約内容や解約規約を確認することが大切です。
これから英語コーチングを受講しようと思っている人、そしてこれから解約を考えている人に向けて、英語コーチングの解約の流れについて解説します。
Contents
英語コーチングを解約する人のパターン
ここでは英語コーチングを期間終了前に解約する人の6つのパターンを紹介します。
①自主学習能力が高く、コーチングが必要なかった
英語コーチングは英語の自学自習の支援サービスです。はじめは効率的な英語学習方法がわからなくても、数ヶ月間コーチのもとでしっかり学習すれば、正しい英語学習方法が習慣化され、英語力の向上が期待されます。
多くの人は学習習慣が定着するのに3ヶ月以上の期間が必要ですが、なかには4週間程度で学習習慣を身に付けられる人もいます。そのような場合、受講者が解約を検討するケースもあります。
②目標を契約期間内に達成してしまった
TOEICスコアを上げるために英語コーチングを利用していたけど、契約期間前に目標スコアを達成してしまうケースもあります。
独学で勉強をしていて基礎構築が終わっている場合、時間配分などのテスト対策をするだけで壁を破ることができるので、スコアアップのために長期間の英語コーチングを受講する必要がありません。
目標を早期達成したので解約を検討するケースも実際にあります。
③サービスやコーチとの相性が悪くて他社に乗り換え
自学自習がメインとなる英語コーチングが合わない、コーチや学習カリキュラムに不満がある……、そのような理由で解約を検討する人もいます。
相性が合わないまま無理に継続をしても、ストレスは溜まる一方で良いことはありません。直感で合わないと思った場合は、他社に乗り換える、英語コーチング以外のサービスを利用してみるのも良いでしょう。
④コーチングよりも英会話や留学に興味が出た
英語コーチングはインプット学習を中心にしたカリキュラムが組まれます。逆にアウトプットの機会が少なく、スピーキング力を伸ばしたい受講者が不安を感じることはあります。
実際には良質なインプット学習を経てからのアウトプット学習の方が学習効率は良いとされていますが、実践的な英語を今すぐ習得したいなど、受講者のニーズはさまざまです。
英語コーチングを解約して、英会話スクールや留学、ワーキングホリデーに切り替える人もいます。
⑤思っていた(または聞いていた)結果が出なかった
「短期でも劇的に英語力が向上する」「TOEICスコアが◯ヶ月で急上昇」などの広告コピーに期待して申し込んだものの、思っていたような結果が出なかった場合に、英語コーチングを解約するケースがあります。
サービス開始前のキックオフミーティングで、コーチは受講者のレベルや目標達成までの必要学習時間を伝えていることがほとんどですが、短期間で習得できると思っていた場合には、そのギャップに苦しむかもしれません。
⑥転勤や引っ越しでスクールに通えない状況になった
多くの英語コーチングは通学型を採用をしています。つまり、週に1度(または2週に1度)のペースでスクールへ通学し、学習コンサルテーションを受けます。
しかし、急な転勤や引越しなどでスクールに通えない状況に陥り、英語コーチングを解約しないといけない状況に陥る場合があります。
英語コーチングの解約の種類
英語コーチングの解約について種類別で解説をしていきます。一概に解約といってもいくつかの解約パターンがありますので、それぞれの解約の規則についてみていきましょう。
英語コーチングの解約①/途中解約(買い切り)
2ヶ月や3ヶ月、半年、1年などの期間固定型の場合、一括で英語コーチングの費用を払っている場合があります。
多くの場合は、残りの期間を基準にキャンセルポリシーに則った算出方法で返金がされますが、期間が少ない場合は解約をしても返金がされないこともあります。
その他にも、入学金やオプションの英会話クラスのチケット、教材などは買い切りにしている場合が多く、解約をしてもこれらの返金は期待できないでしょう。
必ず契約内容を申し込み前に確認して、解約トラブルを避けるようにしましょう。
英語コーチングの解約②/月額定額支払いの解除
月額定額(サブスクリプション)制の英語コーチングの場合、決められた日数前に連絡をすることで、解約したいタイミングで解約をすることができます。
また、英語コーチングの利用を再開したい場合も、連絡をすればすぐに再開できることが多く、はじめて英語コーチングを利用する人や、受講期間を決めていない人にとっては良いでしょう。
英語コーチングの解約③/クーリングオフ
クーリングオフとは、一定の期間内であれば申し込みの撤回、または契約解除ができる制度です。多くの企業がクーリングオフを契約に含めていますが、なにが適用範囲内なのかをきちんと確認する必要があります。
また、無駄なクーリングオフをしないためにも、無料体験や説明会に参加して、きちんと情報収集をすることをおすすめします。
英語コーチングを本当に解約した方が良いのか?
英語コーチングとの相性が悪くても、今すぐ解約したい人、とりあえず契約期間までは英語コーチングを続ける人などさまざまです。
英語コーチングを解約する場合は、残りの契約期間を考慮して、ベストなタイミングで解約をした方が、余分な解約手数料などを差し引かれる必要なく解約手続きをおこなうことができます。
また、本当に解約が必要かを冷静に考えてみるのも良いでしょう。
解約の理由が英語学習のカリキュラムやコーチに関する場合、解約せずに問題を解決できる可能性もあります。
ここでは、解約をしなくても英語コーチングを継続できる方法について解説していきます。
①担当コーチに解約の検討を伝える
コーチング内容に不満がある場合、率直にコーチへ相談してみるのも良いでしょう。
英語コーチングのメリットはマンツーマンでカリキュラム設計をしてくれることです。
結果がでない、ライフスタイルに対して不可が強すぎるなど、受講者側からコーチにフィードバックすることで改善される可能性もあります。
②コースの変更を検討してみる
予定よりも早く目標スコアを達成してしまった、転職がうまくいき英語学習の必要性がなくなったなどの場合、コース変更を検討してみても良いかもしれません。
TOEICやTOEFL、IELTS、ビジネス、日常会話など、英語コーチングにはさまざまなコースがあり、コーチはそれぞれの特性や難易度を把握しています。
もしかしたら、自分に合ったコースを見つけることができるかもしれません。
③カリキュラムの方針を変えてもらう
オーダーメイドでカリキュラムを作成してくれるのが英語コーチングを利用する一番のメリットです。そして定期的な学習コンサルテーションはカリキュラムをアップデートするために実施されています。
実際にサービスの利用を開始しはじめてから見えてくることも多いでしょう。学習負荷が強すぎる、学習時間が思っていたよりも取れないなどの悩みを持っている場合はコーチに相談しましょう。
ライフスタイルに合わせた、英語学習方法を提案するのもコーチの仕事です。
④新しい(or 短期)の目標を設定してみる
英語コーチングの契約期間中に自分の目標とするスコアを取得できたり、予想を上回るスピードで英語力が向上した場合は、残りの契約期間をどうするかを考える必要があります。
日常会話ができるようになった場合は、「今度はビジネス英語に挑戦してみよう」「TOEICのスコアを今度は50点伸ばしてみよう」など、新たに目標を設定するのもいいかもしれません。
せっかく英語学習のコツを掴んで、良いペースで成長をしているのだから、解約をする必要はありません。コーチと共に更に高い目標を設定して、期間内にどこまで伸ばせるか挑戦してみるべきでしょう。
⑤コーチを変更してゼロからやり直してみる
英語コーチングでは専属のコーチと二人三脚で英語学習を取り組んでいきます。英語コーチも1人の人間なので、もしかしたら相性が合わないこともあるでしょう。
そのような時は、コーチの変更をしてもらい、また1から英語学習に取り組むのも良いかもしれません。
英語コーチングで途中解約にならないように気をつけたいポイント
英語コーチングのサービス中、自分とは合わないなと思い解約する人もいます。途中解約となると、支払った金額が必ずしも100%返ってくるとは限りません。そして結果的に自分が損をしてしまいます。
途中解約にならないためにも、英語コーチングを契約する前に知っておきたいこと、やっておいきたいことを紹介します。
①英語コーチングの無料体験や説明会に参加する
英語コーチングを申し込む前に、無料体験や説明会に参加してみましょう。英語学習の進め方や使う教材などの説明を受けることができ、英語学習についてのアドバイスをコーチから受けられる場合もあります。
また、通学型の英語コーチングの場合は、職場や自宅からのアクセスのしやすさや、スクールの雰囲気を肌で感じることができるでしょう。
②実際に体験した生徒のインタビュー記事を読んでみる
英語コーチングを受講した人のインタビュー記事を読んでみることも、英語コーチング選びに大いに役立ちます。記事の内容は比較的良いことが書いていますが、生の声であることは事実です。
どういった人が申し込みをしているのか、どれくらいの結果を出しているかを知ることで、より具体的にイメージをすることができるでしょう。
③複数のサイトで口コミレビューを読んでみる
公式ホームページに掲載されている体験談に悪いことは書いていません。良いレビューと悪いレビューをバランスよくチェックする必要があるので、受講者のブログなどをチェックしてみましょう。
しかし、ブログのレビューはかなり辛口で、偏った意見で書かれていることが少なくありません。全てを鵜呑みにするのではなく、信頼できる情報かどうかを総合的に自分で判断しましょう。
④キャンセル・返金・解約・延長のポリシーを理解しておく
キャンセル、クーリングオフ、解約、返金、延長などの契約内容をしっかりと確認しておきましょう。
いくつかのサービスを比較検討しているうちに、契約内容がわからなくなることもあります。しかし、比較的高額なサービスなので、解約する際の条件を正しく把握しておくことが大事です。
⑤契約書やメールは全て保存しておく
解約する時のトラブルを避けるために、契約書や見積書、メールなどは消去せずに全て保存しておきましょう。
書類やメールを保存しておくと、解約時に自分の認識と違う解約規定を提示されても、それらが証拠になるので、不正な解約手続きの心配がありません。
英語コーチングの解約から返金の流れ
スクール型の英語コーチングの場合
スクール型の英語コーチングの場合の返金の流れ
- 英語コーチに解約の旨を伝える
- 直接、店舗にて退会の手続きを行う
スクール型の英語コーチングでは、解約する際は直接、店舗に足を運んで退会の手続きを行うといったスタイルを取り入れていることが多くなります。
オンライン型の英語コーチングの場合
オンライン型の英語コーチングの返金の流れ
- オンラインで解約
オンライン完結型は、店舗での退会申請をしなくて済むので気まずい思いをする必要がありません。
また、サブスクリプション型の英語コーチングは、定額制の引き落としになるため、決められた日数前に連絡をすることでサービスを解約、または休止することができます。
英語コーチングの解約でよくあるトラブル
ここでは、よくある英語コーチングの解約時のトラブルについて紹介します。
支払った金額の全てが返金される訳ではない
英語コーチングを解約する際の返金についてみてみましょう。
契約によって解約の返金算出方法が異なる
解約時の返金額算出方法は残りの期間によって大幅に異なります。残りの契約期間の日数分の金額が全額返金されることは期待できないでしょう。
残りの期間が少ない場合は、解約をしても返金がされない場合もあります。解約するかどうかを決める前に、返金額を必ずシュミレーションしてみましょう。
入会金や教材費は返金にならない可能性が高い
入会金や教材費、オプションの英会話レッスンのチケットなどは解約をしても返金の対象外になる可能性があります。事前に契約内容を確認しておきましょう。
分割の場合は返金の割合が低くなる場合がある
分割の場合はクーリングオフができないなど、一括払いと契約に差がある可能性があります。
無料体験だったのに、自動引き落としで契約されていた
無料体験で申し込んだにもかかわらず、口座番号などの記載を求められる場合は気をつけましょう。体験期間終了前に解約手続きをしないと、自動引き落としがされる可能性があります。
まとめ:解約するよりも英語コーチングのサービスを使い切る方法を考えよう!
英語コーチングは、2〜3ヶ月の期間固定型と毎月支払いのサブスクリプション型の2パターンがあります。両者も途中解約をすることができますが、解約をしても全額は返ってこない場合がほとんどなので総合的に見て損をしてしまいます。
途中解約をしないためにも、契約前に無料体験、無料カウンセリングに参加して自分にあったカリキュラムの提供、金額に見合うサポート内容かの確認が大切です。
しかし、どうしても学習中にコースのカリキュラムなどの不満があり解約したい場合もあるでしょう。
そのような時は、コーチに遠慮なく相談して改善できることは改善してもらいながら、英語学習を進めていくことで、自分の学習スタイルの確立もでき英語を習得できるでしょう。