参考書選びでTOEICに勝つ! 目的にあった参考書を選べるかがTOEICの成果は決まる!
TOEIC学習で最も大切なもの一体なんでしょうか? その答えは「参考書選び」です。
日本はTOEIC大国。日本語で出版されている参考書の数も世界トップクラスで、日本人英語学習者の弱点を押さえた、日本人に最適化された参考書が安く販売されています。
しかし、問題はその数の多さ。駅前の小さな書店ですら、100冊以上のTOEIC参考書を常備陳列しているのは珍しくありません。つまり、星の数ほどある参考書の中から、マッチしたものを選ぶのは至難の業です。
そこで今回の記事では、TOEIC参考書を選ぶ時の3つのポイントと、TOEICレベル別のおすすめ参考書をピックアップしました。
Contents
TOEIC参考書を選ぶ時の3つのポイント
TOEICスコアアップへの道は、TOEICの参考書選びの時点で始まっています。適当に参考書を買うのではなく、自分に合ったTOEIC参考書を選びましょう。
TOEIC参考書を選ぶ時のポイントは以下の3つです。
目標スコア・自分の実力に合った参考書を選ぶ
TOEICの参考書を購入する前に、まずは自分の目標と実力を把握しましょう。なぜならTOEICの参考書は種類が豊富で、目標や実力によって必要な参考書が異なるからです。
例えばTOEIC500点レベルの人が700点レベルの参考書を使ってTOEIC対策をしても全く意味がありません。おそらくほとんどの問題を解くことができず、自信やモチベーションを喪失し、間違えた問題の復習も量が多すぎて手が回らないはずです。TOEIC500点レベルの人は、頻出単語や中学文法などの簡単なところから学習すべきです。
このように自分の目標や実力に合った参考書を選ぶことは大切です。
何を対策すべきかを事前に把握しておく
TOEICの目標スコアや自分の実力を確認したら、次はその点数を取るためには何を対策すれば良いかを確認しましょう。
TOEICの参考書には、
- 単語帳
- 文法書
- 実践問題集
- パート別問題集
などがあります。
上記教材はそれぞれ、
- TOEIC600点を目指す方向け
- TOEIC700点を目指す方向け
のように目標点数ごとに分かれています。
例えばTOEIC500点を取るためには、頻出単語対策や中学文法対策が必要です。TOEIC700点を取るためには、実践問題を解いて間違えた問題を復習することが必要です。
TOEIC目標スコア別の対策については以下の記事で詳しく解説しています。自分がやるべき対策を確認してから、最適な参考書を探してみましょう。
できれば書店に足を運ぶ
参考書を購入する際は、できれば書店に足を運びましょう。TOEIC参考書は通販サイトでも販売されています。通販サイトを利用すればワンクリックで参考書を購入できます。また、電子書籍ではればその場ですぐ購入することが可能です。
しかし通販や電子書籍での購入だと、参考書の中身を確認してから購入することができません。購入してから「あれ?この参考書違ったかな?」ということになります。
書店であれば参考書の中身をしっかり確認した上で購入できるので、間違いなく自分に適した参考書を購入できます。
TOEIC参考書購入の際は、少し手間はかかりますが、書店まで足を運んで購入しましょう。
TOEIC参考書を購入する際の注意点3つ
TOEICの参考書を購入する際に気をつけてほしいことは全部で3つあります。
一度に何冊も買いすぎない
TOEICでは、膨大な量の参考書が出版されています。参考書には質が高いものから質が低いもの、あなたのレベルにあったものからあなたのレベルにあっていないものがあります。
参考書の母数が多いので、「買った方がいい」と思える参考書が何冊も出てきます。
しかし、一度に4冊や5冊、まとめて参考書を購入することはお勧めできません。なぜなら購入したことで満足してしまうからです。
もしきちんと勉強できたとしても、購入した参考書全てを解き終えることは難しく、お金が無駄になってしまいます。
TOEICの参考書は、大まかに分類すると、単語帳・パート別対策・実践問題集に分かれます。まとめて購入するとしても3冊までにしましょう。
本を購入したことに満足し、読まずに放置していることを「積読」と言います。積読にならないよう、必要な参考書をピンポイントで購入しましょう。
参考書を一通り学び終えたら、また新しい参考書を購入すればいいだけです。まとめての購入はおすすめできません。
できるだけ新しい参考書を選ぶ
TOEICの参考書を購入する際は、できるだけ新しい参考書を購入しましょう。具体的には、2016年5月以降に出版された参考書を選んでください。
なぜならTOEICは、2016年5月に、問題形式の大幅な改訂が行われているからです。2016年5月以前のTOEICのことを旧形式、2016年5月以降のTOEICのことを新形式と呼びます。
現在書店で販売されている参考書は、ほとんどが新形式に対応しています。しかし稀に新形式に対応していないものがあるので注意してください。
またAmazonなどの通販サイトで参考書を購入する際は、新形式対応のものと旧形式のものが同じページに表示されることがあるので注意してください。
「参考書は綺麗な状態に」は間違い
「参考書は綺麗な状態を保ったまま使おう」と考える方がいますが、それは間違いです。参考書を購入したら、どんどん書き込みをしましょう。また大事だと思った箇所にはマーカーを引きましょう。もう一度復習すべきと感じた箇所には付箋をつけましょう。
単語の横に類義語や対義語を書いたり、知らなかった単語の使い方や文法事項を記入することで、より効率的にTOEIC対策ができます。
TOEIC参考書おすすめ10選
TOEIC参考書おすすめ10選を、目標点数別に紹介します。
TOEIC初心者〜600点未満におすすめの参考書
TOEIC初心者〜600点未満の方向けのおすすめ参考書5選を紹介します。
これでわかる英文法中学1~3年
価格:1,430円
内容:中学1〜3年生までの文法事項の解説、問題演習
中学英文法を総復習できる参考書です。まず要点を覚えてその後に問題演習を行います。中学生の定期テスト用に作られた参考書なので、解説もわかりやすく英語が苦手な方や中学英文法を復習したい方におすすめです。
TOEICでは、中学・高校で習う英文法が必要です。しかし他のほとんどの参考書では、中学英文法はすでに知っている前提で扱われています。もちろん他の参考書では中学英文法に関する解説はついていません。中学英文法を忘れている状態でTOEIC対策を行うのは非効率です。
まずはTOEIC対策を本格的に始める前準備として中学文法を総復習しましょう。全単元こなす必要はなく、忘れていそうな単元だけ解けば大丈夫です。
はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略
価格:1,980円
内容:パート別問題集、TOEIC1回分の模試(200問)
TOEIC全パートの対策を1冊でカバーできる参考書です。TOEICはパート1〜7まであり、各パートで対策が全く異なります。
内容が「600点クリア」と「730点以上狙い」の2段階に分かれています。まず「600点クリア」のみを解いて、600点を達成してから「730点以上狙い」を解くのが本書の効率的な活用方法です。
TOEIC1回分の模試もついています。実はTOEIC600点未満の方にとって実践問題演習はそれほど重要ではありません。なぜなら問題演習よりも基礎固めの方が優先度合いが高いからです。
しかし本番と同じ形式で2時間通して実践問題を解くことで本番の感覚を掴むことができます。本番直前に模試も解きましょう。
TOEIC(R) L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ
価格:979円
内容:TOEIC頻出1000語収録の単語帳
「金のフレーズ」はTOEIC参考書の中でも最も有名なシリーズです。「金のフレーズ」「銀のフレーズ」「金のセンテンス」など様々なシリーズが出版されています。
「〇〇のフレーズ」シリーズは、構成やデザインが全て同じなので、参考書を「〇〇のフレーズ」シリーズだけで揃えるのもおすすめです。参考書ごとの効率的な使用方法や勉強方法を考える必要がなく効率的に学習できます。
600点レベル 助走の400語、730点レベル 加速の300語、860点レベル 飛躍の200語、990点レベル 頂点の100語、以上合計1,000単語に加えて、熟語などの頻出表現を約300表現収録しています。
各単語に例文と解説がついています。「この単語はTOEICパート〇〇で頻出」など、TOEICで点数を取るために必要な知識も記載されています。
まずはTOEIC600点を目指すための400単語だけ覚えて目標スコアが上がるにつれて残りの単語も覚えましょう。
キクタンTOEIC(R)TEST SCORE 500
価格:1,496円
内容:TOEIC500点取得に必要な448語収録の単語帳
「キクタン」はTOEICのみならず英検など様々なジャンルでシリーズがある単語帳です。高校の時使っていたという方も多いのではないでしょうか?
本書では、TOEIC500点を取るために必要な448単語を学びます。数あるTOEIC単語帳の中でもTOEIC500点を目指すための単語帳は本当に少なく、TOEIC初心者や初受験者の方に最もおすすめな単語帳です。
TOEIC初心者がまず学ぶべきなのが単語です。なぜなら単語さえわかれば文章の大まかな意味が掴めるからです。また、出るか出ないかわからない難しい単語を学んでも意味がありません。本書では最頻出の448単語が厳選されているのでおすすめです。
TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2
価格:836円
内容:TOEICパート1・2対策
「金のフレーズ」と同じ特急シリーズの1冊です。TOEICパート1・2に絞った問題集です。
実はTOEICには簡単なパートと難しいパートがあります。リスニングではパート1・2、リーディングではパート5・6が簡単なパートです。TOEIC初心者は、まずは簡単なパートから重点的に対策をすることで、効率的に点数を伸ばせます。
また本書は実際のTOEICパート1・2で出題される問題よりも簡単な問題が収録されています。「簡単な問題を解いても意味がないのでは?」という意見もあります。しかしTOEICはパートごとに出題パターンが決まっており、簡単な問題で出題パターンに慣れたり自信をつけることが大切です。
TOEIC600点以上700点未満におすすめの参考書
TOEIC600〜700点の方におすすめの参考書3選を紹介します。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集
価格:3,080円
内容:TOEIC2回分の模試(400問)
TOEIC公式が出題している実践問題集です。TOEICには過去問がないため、本書が最も本番のTOEICに近い問題集です。TOEICの問題を制作する機関が制作した問題、リスニングのナレーターが本番と同じなど、より本番に近い形で実践問題を解けます。
ただしその分他の実践問題集と比べると価格は高めです。1冊で2回分の実践問題が収録されており、現在全6冊の問題集が出版されています。
購入するなら最新版の6冊目がおすすめです。なぜならTOEICは傾向が徐々に変化するからです。
TOEIC700点を目指すには実践問題を解くことが大切です。「問題を解いて、間違えた問題を復習して間違いを潰していく」これをひたすら繰り返すことがTOEIC700点獲得への近道です。
TOEIC L&Rテスト 至高の模試600問
価格:2,860円
内容:TOEIC3回分の模試(600問)
TOEIC3回分の模試を収録した実践問題集です。非公式の実践問題集ですが、公式が出版している実践問題集よりも低価格かつ収録問題数も多いです。
TOEIC700点以上を目指すには実践問題を多くこなすことが大切です。本書はコスパよく多くの問題を解けるので、おすすめですよ。
実践問題集を解く時は、ただ問題数をこなすのではなく、必ず復習とセットで学習するように心がけてください。一気に本書の3回分の模試を解いてしまうと全部同じような点数になってしまいます。
模試を1回解くごとに徹底して復習することで、3回解き終える頃にはスコアアップが期待できます。
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
価格:2,530円
内容:文法問題1000問
TOEICの文法問題に焦点を当てた参考書です。TOEIC初心者にとって最も大切なのは単語ですが、TOEIC中級者にとって大切なのは文法です。
単語で文章の大まかな意味を掴み、文法で細かな意味を把握します。TOEIC600点までなら単語中心の対策でなんとかなりますが、700点以上を目指すには文法の知識が必要です。文法知識を身に付けることで、これまで4択から2択にしか絞れなかった問題も正答できるようになります。
本書はTOEICパート5と同じ形式の問題が収録されています。TOEIC700点以上を取るにはTOEICパート5・6はほとんど全問正解しなければなりません。本書でTOEICパート5・6を完璧なものにしましょう。
TOEIC700点以上におすすめの参考書
TOEIC700点以上の方におすすめの参考書2選を紹介します。
キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE990
価格:1,760円
内容:TOEIC990点取得に必要な単語を収録した単語帳(収録単語数不明)
TOEIC初心者〜600点未満におすすめの参考書で紹介した単語帳「キクタン」のシリーズです。キクタンのTOEIC対策用単語帳の中では最も難易度が高いものになります。
キクタンはTOEICの目標点数別に単語帳が多数出版されているので、目標点数ごとに買い換えるのもおすすめです。キクタンはどれも構成が同じなので、一度定着した勉強方法をそのまま引き継げて効率的です。
TOEICで800点や900点を取るためには、出題頻度の少ない単語までカバーしなければなりません。本書で単語を仕上げて、いつどんな単語が出ても理解できる状態にしておきましょう。
TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6
価格:924円
内容:TOEICパート5・6対策
こちらも特急シリーズの一冊です。TOEIC900点以上を取れるよう、TOEICパート5・6の難問ばかりを集めた参考書です。
TOEIC900点を取るためには、パート5・6でのミスは許されません。しかしどんなにTOEIC対策をしても、毎回1〜2問はパート5・6で解けない問題があるはずです。本書ではそんな問題ばかりを集めてTOEICで900点、パート5・6で満点を目指します。
また本書では「金のフレーズ」で登場した単語が多く使われています。「金のフレーズ」との併用もおすすめです。
ぴったりの参考書を見つけたら後は学習時間を確保するだけ
自分にぴったりの参考書を見つけたら、後は十分な学習時間を確保しましょう。TOEICで高スコアを取るためには、毎日1時間以上の学習時間は確保したいです。
しかし仕事や学校に行きながら毎日1時間の学習時間を確保することは大変ですよね。理屈では可能でも、疲れて帰宅した後に机に向かうのはなかなかしんどいです。
そこでおすすめなのが英語(TOEIC)コーチングです。英語コーチングとは、コーチに学習方法やスケジューリングなどについてアドバイスを受けながら目標達成を目指す学習方法で、最近注目を集めています。
英語コーチングを受けて、勉強方法や時間の確保方法について学ぶというのも一つの方法です。
まとめ:ぴったりのTOEIC参考書を選んでスコアアップを目指そう!
TOEICにおすすめの参考書10選を紹介しました。自分のレベルや目標を把握して自分にぴったりの参考書を探しましょう。
自分にぴったりの参考書を手に入れたら、後は勉強するのみです。長時間じゃなくても良いので、毎日勉強時間を確保することを心がけてください。