TOEIC 意味ない

TOEICは意味ないとよく言われるが…? 実際のところを英語のプロが本音で解説します!


英語力を証明する試験の代名詞とも言える「TOEIC」。英語学習をはじめるぞ!と思い立った時に、多くの人がTOEICをベースに学習をするか、TOEICをベースにせずに学習をするかの選択に迫られます。

それくらいTOEICの影響力は大きく、直近でTOEICスコアが必要ない人にとっても無視できる存在ではありません。

しかし、ネイティブスピーカーや帰国子女、留学経験者の多くは「TOEICは意味ない」という主張を掲げているのも時事実であり、そのために多くの英語学習者はしばしば混乱してしまいます。

「転職や昇進のためにTOEICが必要」「でも、限られた時間しかないので英語習得の遠回りをしたくない」「TOEICの勉強をしたら英語のスピーキング力が落ちると聞いた」。

そんな不安を抱えている人に向けて、英語学習のプロである我々が、この記事でTOEIC不要論を根底から覆していきます。

TOEICは”意味ない”と言われる3つの理由を解説

TOEIC 意味ない 理由

TOEICは英検とともに日本で最も有名な英語資格のひとつです。受験・就職・転職など、あらゆる場所でTOEICスコアが必要になります。しかし、上級者レベルに属する900点オーバーのスコアを持っていても、「そんなの意味ない」と言われることもあります。その理由について解説をします。

TOEIC意味ない論①/TOEIC高得点=英会話ができるではない?

TOEICは990点満点の試験です。一般的にTOEIC700点以上からTOEIC高得点と言われます。就職や転職などでもTOEIC700点以上を求められることが多く、多くのTOEIC受験者がまず目指すのがTOEIC700点です。

しかしTOEICで700点以上の高得点を持っているからといって、英会話ができるとは限りません。なぜならTOEICはリスニングとリーディングの試験で、スピーキングが測定がないからです。

「TOEIC® Speaking & Writing Test」というスピーキングとライティングに焦点を当てたTOEIC試験も存在しますが、まだまだマイナーな試験です。通常求められるTOEICスコアはリスニングとリーディングに特化した「TOEIC® Listening & Reading Test」の方です。

TOEIC700点どころか900点以上を持っている人でも完璧に英会話ができるとは限りません。TOEIC高スコアは英会話学習において有利になることは確かですが、一概に「TOEIC高得点=英会話ができる」とは言えません。

TOEIC意味ない論②/TOEICで学んだ英語は実践で使わない?

「TOEICで学んだ英語は実践では使えない」。これは、短期の語学留学やワーキングホリデー経験者の中で多い意見です。ここで気をつけて欲しいのが、その人たちが本当に英語力が高いのかどうか。その人たちが普段から英語で経済や政治のニュースを読んでいるか確認してみましょう。

TOEICの出題範囲は日常会話からビジネス英語と幅広く、初級者〜中級者にとっては基礎となる単語や文法をTOEIC学習を通して身につけることができます。TOEICの出題範囲をきちんとカバーしていれば、経済や政治のこともあるていどは理解できるようになります。

英語学習にどのような目的を持っているかで、「意味ある」「意味ない」の定義は変わります。将来的に英語を使って仕事をしたい、海外で生活したいという人にとってはTOEIC学習は意味あるものであり、旅行やパーティーで外国人と楽しく会話したい人にとっては「意味ない」ものかもしれません。

TOEIC意味ない論③/テクニックの有無でスコアが大きく変わるから?

高校受験や大学受験などと同じく、TOEICは試験なので高得点をとるためのテクニックは存在します。レベル帯にもよりますが、問題を解くテクニックを身につけるだけで、スコアが100点近く上がることもあります。

しかし、テクニックだけで高得点を取得できるほどTOEICは甘いテストではありません。英語力を証明できるボーダーラインの700点以上を取得するためには、すくなくとも英語の基礎を叩き込む必要がありますし、正真正銘の英語力を身につける必要があります。

逆に、ネイティブスピーカーや帰国子女がテスト対策なしでTOEICを受験したとしても、ほぼ間違いなく900点以上を取得します。このことからも、TOEICはテクニックだけでスコアを飛躍させられる種類のテストではないということが言えます。

日本国内で英語力を証明するにはTOEICしかない事実

TOEIC 意味ない 役立つ

海外旅行や外国人を招いたパーティーなどの国際交流を通して、人生を豊にするための英語であれば、英語力を証明する必要はありません。しかし、日本国内の就職・転職市場ではTOEICスコアが英語力を測るためのスケールとして利用されている以上、「TOEICスコア=就職・転職市場の共通言語」となり、「TOEICは意味ない」と簡単に片付けられない事実があります。

就職や転職でTOEICスコアが必要とされる例

下記のリストは実際に企業が新卒採用の足切りとしてTOEICスコアを採用している例です。

TOEIC600点以上
ANA 600点
日本IBM 600点
TOEIC700点以上
ユニリーバ 720点
武田薬品工業 730点
TOEIC800点以上
楽天 800点
野村ホールディングス 860点

こちらは新卒のリストになりますが、転職者の場合はさらに高いスコアが求められる傾向があります。逆にTOEIC700点以上のスコアを取得しておけば、海外進出をしている(検討している)企業からのスカウトも増えるでしょう。

就職や転職などのキャリアアップを見据えて英語学習をする人にとって、多くの場合「TOEICは意味ある」ものになるでしょう。

転職を有利に進めたいならTOEIC! 企業がTOEICを重視する理由と転職に必要なスコアとは?

昇進や昇給でTOEICスコアが必要になることも

就職や転職をした後にもTOEICスコアが役に立ちます。それには少子化や人口減少問題が関係しており、多くの企業は生き残りをかけて海外マーケットに進出せざるを得ない状況があるからです。

つまり、英語力を証明できれば昇進や昇給、海外駐在員になるためのチャンスが開けていくということです。

最近では社員の英語力を向上するため、オンライン英会話や英語コーチング、フィリピンでの短期留学など、福利厚生の一貫としてさまざまな英語学習サポートをする企業も増えてきました。また、企業が投資をするということは、効果を数値化して検証する必要があるので、ここでもTOEICが幅広く利用されることになります。

これらの教育コストは決して安くありません。それでも企業が社員の英語教育に投資するのは、グローバル化の未来がすぐそこまで来ているからです。

今現在、これらのサポートを受けられる人はラッキーでしょう。今後は英語が話せる若い人材や外国人の登用が増えることが予想されるので、この波に乗り遅れてしまうと淘汰されてしまう可能性があります。

英語ができないと昇進は無理? 英語力の差が生涯年収を大きく左右する時代

TOEICではなくTOEFLやIELTSを学ぶ意味は?

TOEIC 意味ない TOEFL

「TOEIC® Speaking & Writing Test」では、英語の読み書きの能力しか測定できないこともあり、4技能をバランスよく習得するために「TOEFL」や「IELTS」の勉強をする人もいるでしょう。こちらにも「意味ある派」と「意味ない派」がいるので、順番に解説をしています。

TOEIC vs TOEFL・IELTS

結論から述べると、「TOEIC800点未満は黙ってTOEIC学習」です。「4技能をバランスよく習得しないと意味ない」というのは最もな意見のように聞こえますが、第二言語を習得する時の脳の動きについて知る必要があります。

第一言語(母語)と第二言語(外国語)では、効率的な学習のメカニズムは大きく違います。英語を第一言語として身に付ける場合は「聞く→話す→読む→書く」の順で言語を習得します。しかし第二言語として身に付ける場合の習得順は「聞く→読む→話す→書く」となります。

つまり、『聞く・読む』が先で、『話す・書く』が後ということになります。

「TOEIC® Speaking & Writing Test」で基礎を構築してから、実践的な英会話やTOEFL・IELTS学習に以降するという流れが一番効率的な学習順序と言えるでしょう。

TOEFLはアメリカ合衆国のNPOである教育試験サービスが主催している外国語としての英語のテスト。非英語圏の出身者のみを対象としており、英語圏の高等教育機関が入学希望者の外国語としての英語力(4技能)を判定する際に用いる。ILETSに比べるとより学術的な問題が出題されることから、海外の大学や大学院進学の要項としてアメリカを中心に利用されている。

 

IELTS(International English Language Testing System)とは、英語熟練度を測る英語検定(4技能)の1つで、ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDP Educationによって協同で運営されている。出題範囲が多岐に渡るため、より実践的な英語力を測定することができる。スピーキング試験が面接形式であることも特徴。

TOEFLやIELTSがあれば日本にいながら海外の大学に進学も?

新型コロナウィルスの感染拡大によって、日本の学校でもオンライン授業が注目を集めるなど、教育の形が大きく変化をしています。

この流れは海外の大学でも活発になっていて、英語圏の大学でも幅広い分野でオンラインコースが提供されるようになり、実際に現地への通学をしなくてもMBAや学士・修士が取得できる時代になりました。

もちろん社会人の場合は、仕事と学業を両立するのは大変だと思いますが、既にこの機会を利用している人がいるのも事実です。

TOEICスコアをあげた後に、TOEFLやIELTSなどのスコアを取得すれば、入学条件を満たすことができるので、また可能性を広げることができます。また、海外の大学や大学院はディスカッションやプレゼンテーションに重きを置いていることが多く、授業を受けることで専門分野の知見を深めることができるのと同時に、実践的な英語力を身につけることもできるでしょう。

まとめ:「TOEICは意味ない」の声は無視!

TOEIC 意味ない 役立つ

「TOEICは意味ない」という声は無視しましょう。「TOEIC意味ない論」を掲げる多くの人は、自分の真の英語力を受け入れるのを怖がっているか、TOEIC学習をやってみたけど成果が出なかった人でしょう。

TOEIC® Listening & Reading Testは、TOEIC300〜800点の人の英語力を正確に計測できるよう設計された試験です。300〜800点の範囲内であれば、TOEICスコアがそのまま英語力に直結すると言っても過言ではありません。

自分の能力を正しく把握せずに、ベストな教材や勉強法をどのように見つければ良いのでしょうか?

また、成果を数値化することで客観的に能力の向上具合を確認することができます。英語学習もビジネスと同じで、KPIを設置し、PDCAを回しながら、学習スタイルの最適解を探すことが最も大切です。

まずは模試でも良いので、TOEICを受験してみましょう。そして、3ヶ月で達成したい目標スコアを掲げて、レベルにあった英語学習に取り組んでみましょう。


関連記事

迷った方はまずは無料のオンラインカウンセリングへ
イングリードでは英語コーチングについて理解を深めたり、
英語力診断を受けられる無料のオンラインカウンセリングを実施しています。

\プロカウンセラーによる無料英語力診断テスト付き/