TOEIC過去問の使用方法は本番想定の演習だけではない! TOEICの過去問にまつわる噂も検証!
大学受験や専門資格の取得など、試験対策としてん過去問の演習をすることは非常に効果的です。
もちろんTOEICでも過去問の演習は効果的で、TOEIC公式から過去問が販売されているほか、その他の出版社からも実践的に模擬テストができる実践問題集が販売されています。
しかし、過去問を出鱈目にやりこんだとしても、すぐにTOEICのスコアが上がるほど単純なものではありません。また、過去問の利用方法は、本番を想定した演習だけでもありません。
今回は、TOEIC過去問にフォーカスを当て、TOEIC過去問の効果的な利用方法から、気になるTOEIC過去問の噂についても解説をしていきいます。
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TOEICに過去問はありません
繰り返しですが、TOEICに過去問はありません。一般的に資格試験では、過去問が無料公開されることの方が多いです。ネット上に公式サイトが無料で公開することもあります。
しかしTOEICでは過去問がないので、過去問と比較的似ている実践問題集を購入するしかありません。実践問題集は様々な出版社から出版されており、模試2回分(400問)が収録されて2.000〜3,000円程度です。
マークシートやリスニング音声も収録されており、TOEICの傾向も掴んでいるので本番に近い形で実践問題演習ができます。
TOEICに過去問が存在しない理由は以下の2つです。
- 問題用紙・解答用紙の試験会場外への持ち出しは一切禁止だから
- TOEIC試験中はメモが禁止だから
問題用紙・解答用紙の試験会場外への持ち出しは一切禁止だから
TOEIC試験では、問題用紙・解答用紙の試験会場外への持ち出しは一切禁止です。解答用紙の持ち出しが禁止なのは当然ですが、問題用紙まで持ち出しが禁止されるのは資格試験では珍しいです。
問題用紙の持ち出しができれば、非公式に過去問が出回りますよね。高校受験でも、翌日には塾が非公式に過去問を公開していたはずです。
TOEICが問題用紙の持ち出しを禁止しているのは、スコアの統一化(イクエイティング)を行っているからです。具体的には、過去に出題した問題の一部を新しい試験に折り込むことで、TOEICテストの難易度に差が生まれないように調整しています。
問題用紙の持ち帰りが可能になると「過去問で解いた問題」が出題されてしまい、平均点が上がってしまいます。
TOEIC試験中はメモが禁止だから
TOEIC試験中は一切のメモが禁止されています。文章に下線を引いたり、選択肢に◯や✔️をつけることも禁止です。
一切のメモが禁止されている理由としては、問題用紙の持ち出し不可と同じく、試験問題の流出を防ぐためです。
TOEICでは問題用紙・解答用紙の持ち出しとメモが禁止されているので、印象に残った問題を頭で記憶するくらいしか過去問が出回る方法はありません。
TOEIC本番に最も近い問題集は公式問題集
TOEICに過去問はないので、問題演習の際は模試形式の実践問題集を使います。実践問題集は様々な出版社が出版していますが、実はTOEIC公式も「公式問題集」を出版しています。
TOEIC公式の「公式問題集」が現状、TOEIC本番に最も近い問題集です。理由は以下の2つ。
TOEICの問題を制作しているチームが制作した問題集
リスニングのナレーターがTOEIC公式と同じ
他の出版社はTOEICの傾向を分析してTOEICに似た問題集を作っていますが、「公式問題集」は、TOEICの制作チーム自身が作成したものなので、TOEIC本番に最も似た問題集と言えます。
また、リスニングテストのナレーターも本番と同じです。本番と同じナレーターの声でリスニング練習をすることで本番でも有利になります。
公式問題集は値段が高い
TOEIC本番に最も近い問題集である「公式問題集」ですが、1つだけ欠点があります。それは値段です。
TOEIC公式問題集は、模試2回分(400問)が収録されて3,080円です。他の実践問題集では、2,800円程度で模試3回分(600問)を収録しているものもあります。値段だけで考えると、他実践問題集の方がお得です。
現在TOEIC公式問題集は全6冊出版されています。
イングリードのTOEICコーチングコースでは最短でTOEICのスコアアップを狙うプログラムが組まれています。
実践問題集を使った学習方法
TOEIC実践問題集を使った具体的な学習方法3つを紹介します。
本番を想定した練習
TOEICの実践問題を解く時は、本番を想定して解きましょう。通常の問題演習のように「数問解いて採点」ではダメです。詳しくは後述しますが、なるべく本番と同じ環境を再現して実践問題を解くべきです。
問題演習で10問ずつ解いて正解できるのと、2時間で200問続けて解いて正解できるのとでは違います。TOEIC本番で本来の実力をフルで発揮するためにも、本番を想定した練習をしましょう。
シャドーイング
TOEICの実践問題を使ってシャドーイングをしましょう。シャドーイングとは、流れる音声を追いかけるように英文を発音する学習方法です。例文と同じ速度で発音することでネイティブのスピードに慣れます。さらに聞き取れなかった発音も聞き取れるようになります。シャドーイングは主に英会話を習得するために使われる学習方法です。
実践問題にはリスニングの音声が付いています。音声は基本Web上でダウンロードできます。古い実践問題集だとCDが付属しているかもしれません。
実はシャドーイングは英会話のみならずTOEICにも効果的な学習方法です。TOEICリスニングの音声速度が早すぎてなかなか聞き取れないという方も多いのではないでしょうか?
ナレーターと同じ速度で英文を読むことでTOEICのスピード感に慣れ、リスニングのスコアアップが期待できます。またスピード感に慣れると、リスニングだけでなくパート7の長文の速読にも役立ち、一石二鳥でしょう。
得意不得意の把握
TOEICの実践問題を解いて、自分の得意不得意を把握しましょう。TOEICはパート1〜7まで全7パートあります。パートによって問題形式や難易度が異なり、人によって得意なパート、不得意なパートが異なります。
実践問題では、TOEICパート1〜7まで全200問を一気に解くので、自分の得意不得意を把握しやすいです。全問解き終えて採点したときに得点率が極端に高い(低い)場合は、そのパートが得意(不得意)パートです。
TOEICでパートごとに得意不得意を把握することは大切です。なぜなら不得意パートを把握することはTOEICスコアアップに繋がるからです。
学校の試験でも得意な国語を90点から95点に上げるよりも、苦手な数学を60点から80点に上げる方が簡単かつリターンも大きいです。TOEICも同じように苦手を見つけて苦手を潰す学習を心がけましょう。
実践問題演習で気をつけたいこと
TOEICの実践問題を解くときに気をつけたいことは以下の4つです。
時間
TOEICはリスニング45分、リーディング75分、合計120分の試験です。問題数はリスニング100問、リーディング100問の合計200問です。
実践問題を解く時は、必ず200問まとめて解きましょう。200問を本番と同じ120分間で一気に解くことで、本番と同じ疲労感を感じながら問題を解けます。
また、できれば試験当日と同じスケジュールで実践問題を解きましょう。TOEIC試験当日の流れは以下の通りです。
11:45〜12:30 受付
12:35〜13:00 試験の説明、音声確認
13:00〜15:00 試験
15:00〜15:15 問題用紙・解答用紙の回収
本番通りのスケジュールで実践問題を解くことで、前日の睡眠はどのくらいが最適か
食事は何をどのくらい食べれば最も頭が働くか、などを確認できます。
最後にTOEIC各パートの時間配分も大切です。ここを間違えると試験時間内にTOEICを解き終える事ができません。
各パートの時間配分に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
リスニング環境
TOEICのリスニング音声はスピーカから放送されます。センター試験など、試験によってはイヤホンが配布される試験もありましたが、TOEICのリスニング音声はスピーカーです。
カフェや図書館などで実践問題を解く場合は、イヤホンを付けなければなりません。しかし自宅で実践問題を解く時は、できればスピーカーからリスニング音声を流しましょう。実践問題集のリスニング音源は、Web上でダウンロードできるものがほとんどです。スマホやパソコンから簡単に音源を流せます。
実践問題を解く際は、リスニング環境も本番にできるだけ近づけましょう。
頻度や時期
TOEIC対策は実践問題を解くことだけではありません。単語・文法・パート別対策などたくさんの学習方法があります。
実はTOEICの目標スコアによって、実践問題を解くべき頻度は異なります。
具体的には目標スコアが低いほど、実践問題よりも単語や文法などの基礎学習に力を注ぐべきです。基礎ができていないのに実践問題を解いても効果はあまりありません。なぜなら基礎ができていないのにTOEIC実践問題を解くと「解けない→復習すべき問題が多い→復習に手が回らない→モチベーションの喪失」という流れに陥ってしまうからです。
TOEICの目標スコアが600点未満の場合は、試験1週間前くらいから実践問題を解き始めましょう。「実践問題を解いてスコアアップを目指す」というよりは、本番の感覚を掴むという気持ちで実践問題を解きましょう。
一方TOEICの目標スコアが高いほど、実践問題を解いて、解ける問題と解けない問題を把握すべきです。TOEIC600点以上をすでに取得している方は、TOEICで必要な基礎的な単語や文法は理解しているはずです。どんどん実践問題を解きましょう。
復習
TOEICの実践問題を解いた後は、必ず復習もセットで行いましょう。復習は勉強において最も重要なことの一つです。復習するために実践問題を解いていると言っても過言ではありません。
実践問題を解いてそのままにしてしまうと、何の意味もありません。実践問題を解いたら必ず間違いがあります。その問題をなぜ間違えたのか確認し復習することで、次同じ問題が出題されても正解できるようになります。
このように「問題を解く→復習」のサイクルを繰り返すことで、解ける問題がどんどん増えていきます。
TOEICおすすめ無料学習サイト5選
実践問題集は1冊2,000〜3,000円程度するので、5冊も6冊も簡単に買えるものではありません。そこでTOEIC学習におすすめの無料学習サイト5選を紹介します。
今回紹介する無料学習サイトは以下の5つです。
- TOEIC問題 毎日トレーニング|アルク
- Eigo Love
- TOEIC 過去問題集
- TOEIC Incomplete Sentences
- TOEIC® Prep- and TOEIC® Preparation — 684 TOEIC® Vocabulary Tests Online
TOEIC問題 毎日トレーニング|アルク
語学教育企業「アルク」が運営している英語学習サイトです。パート5・6の穴埋め問題が毎日3問ずつ更新されます。
3問と問題数が少ないので、毎日通勤時間などちょっとしたスキマ時間で解くのにおすすめです。解説もついています。過去に出題された問題を遡って解くには、無料会員登録が必要です。
Eigo Love
英単語とパート5・6形式の穴埋め問題を学習できます。難易度は低めなのでTOEIC600点未満の方におすすめです。解説もついています。
TOEIC 過去問題集
パート5・6形式の穴埋め問題が54問出題されています。解説つきです。2015年で更新は止まっていますが、54問無料で解けるのでおすすめです。
TOEIC Incomplete Sentences
パート5・6形式の穴埋め問題が10問ずつ20セット(合計200問)収録されています。ここまでたくさんの問題を無料で解ける学習サイトはないのでおすすめです。
正答はわかりますが、解説はありません。解説がないので、間違えた後に自分で復習してなぜ間違えたかを理解しなければなりません。自力で間違えた原因を探せるTOEIC中級者以上向けです。
TOEIC® Prep- and TOEIC® Preparation — 684 TOEIC® Vocabulary Tests Online
TOEICパート1〜7までの200問が合計5セット収録されています。つまり模試5回分(1000問)です。サイトが全て英語で日本語に対応していないのがやや不便ですが、TOEIC学習者なので、サイトが英語でも困らないはずです。
TOEIC® Prep- and TOEIC® Preparation — 684 TOEIC® Vocabulary Tests Online
【裏技】韓国にはTOEIC過去問が存在する
TOEICには過去問がなく、模試を解くには実践問題集を購入するしかないと解説してきました。しかし実は韓国にはTOEICの過去問が存在します。
韓国のTOEIC過去問はAmazonから購入可能
韓国のTOEIC過去問はAmazonから購入できます。
韓国のTOEIC過去問は、模試のようにリスニング100問、リーディング100問、合計200問を1回分として収録した問題集ではありません。TOEICで出題された問題をリスニングだけで10回分(1000問)、リーディングだけで10回分(1000問)のように分けて収録しています。
韓国のTOEIC過去問で学習するメリット
韓国のTOEIC過去問で学習をするメリットは2つあります。
公開テストと同じナレーター
TOEICの過去問なので、もちろんTOEIC本番と同じリスニングのナレーターです。しかしTOEIC公式の「公式問題集」でもTOEIC本番と同じナレーターが採用されており、そちらの方が日本語に対応していて使いやすいです。
ただし公式問題集は約3,000円で400問、韓国のTOEIC過去問はほぼ同じ値段で1,000問収録しているので、韓国のTOEIC過去問の方がコスパは良いです。
スコアの予測ができる
TOEICの過去問なので、より正確にスコアの予測ができます。他の実践問題集でもスコアを出すことはできますが、過去問の方が正確です。「今の実力で第〇〇回TOEICを受験したら◯点だった」のようにより正確なスコアを把握できるので、目標も立てやすいですし、モチベーションのアップにも繋がります。
韓国のTOEIC過去問で学習するデメリット
韓国のTOEIC過去問での学習にはデメリットもあります。
解説が読めない
韓国で出版されている参考書なので、解説が読めません。韓国語が分かるなら話は別ですが、そうでなければ問題を解くだけになってしまいます。
実践問題を解く上で大切なのが解説を読んでの復習です。しかし解説が読めなければ肝心な復習ができません。自力で「なぜ間違えたのか」を調べられる英語中級者以上向けです。
問題は全て英語なので、どの国で出版されている参考書でも問題ありません。
まとめ:過去問・実践問題を解くことは英語力向上に結びつくか?
過去問・実践問題を解くことは、英語力向上に結びつきます。しかしただ闇雲に問題を解けば良いというわけではありません。
自分のレベルや目標によって「いつ実践問題を解くべきなのか?」「どのくらい実践問題を解くべきなのか?」は異なります。適切な量・適冊なタイミングで実践問題を解いて、TOEICスコアアップを目指しましょう。