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【フレーズ紹介あり】英語面接は怖くない! ロジックを理解すれば合格率は急上昇


最近では英語を公用語とする企業も少しずつ増えており、上司が外国人というケースも増えてきています。それに伴い、日本で転職活動をしていても、英語面接を受けることになったという話も耳にするようになりました。

普段英語を使う機会が少ない日本人にとっては、英語で面接と聞くだけで身構えてしまうと思います。

確かに母国語である日本語と比較をすると、英語で面接を受けるのはハードルが高いことですが、きちんと準備さえしておけば英語面接は乗り越えることができます。

今回は、英語面接に向けて準備したいこと、具体的に使えるフレーズなどを紹介していきます。

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英語面接は日本語面接とほぼ一緒?

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英語面接と聞くだけで、身構えてしまいがちですが、具体的に日本語と英語の面接では何が一緒で何がことなるのでしょうか。

日本語面接と英語面接で共通すること

面接で聞かれることは同じ

英語の面接でも、日本語の面接でも面接で聞かれることはほぼ同じことが聞かれます。具体的には下記の点が聞かれるでしょう。

  • これまでのキャリアの説明
  • これまで携わったプロジェクト(成功事例、失敗事例)
  • 自分の強み、弱み
  • どんなキャリアを今後歩みたいか
  • 志望動機

そのため、英語の面接でも日本語の面接と同様、事前に自己分析やキャリア設計をしっかりとしておく必要があります。

面接官から聞かれた時に落ち着いて、論理立てて説明ができるよう、綿密な準備が必要です。

下調べと練習の時間が鍵に

面接を受ける企業の下調べ、面接の練習時間が鍵を握るのは、英語でも日本語の面接でも一緒です。

会社概要だけでなく、中期経営計画の内容、中長期的にどんな分野に力を入れていこうとしているのか、またどんな人を採用したいと思っているかなど、企業のホームページや会社案内などにしっかり目を通しておきましょう。

その上で自分のどのようなスキルや経験がその企業で生かせるのかを論理立てて考えておくことをおすすめします。

また、面接では面接官の質問に、明確に分かりやすく応えることが重要ですので、事前に時間を取り、各質問にどのように応えるかを準備し、練習しておくと良いでしょう。

人間性をしっかり見られている

これまでの経験やスキルだけでなく、その人の「人間性」をしっかり見るのも一緒です。

これまでの経験や携わったプロジェクトの内容だけでなく、それぞれの重要な場面で、自分が何を考え、どう行動したのかなど、自分の価値観をしっかり相手に伝えられるようにすると良いでしょう。

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日本語面接と英語面接で違うこと

一方、日本語と英語の面接で異なることはどのような点でしょうか。

必ずしも謙虚が美徳ではない

日本語の面接では、謙虚に振る舞うことが求められることが多いです。

例えば、これまでのキャリアを相手に伝える時、自分が達成した数字等を伝える際、あまりにも直接的に自分の成果を伝えることで、面接官に悪印象を残してしまうことがあります。

日本では、「和」を大事にするため、個として尖り、主張をする人材に対してあまり良い印象を持たない文化があるためです。

しかし、英語の面接では、必ずしも謙虚に振る舞うことが美徳とはされません。

特に欧米企業では、その個人が具体的にどのような成果を残したのか、なぜそれらを達成できたのかを明確にしたいので、謙虚に振る舞わず、成果やなし得た事を具体的に、且できれば数字も交えてしっかり伝えることが必要とされます。

自分を採用すべき理由を提案しないといけない

英語の面接では、しっかりとした自己PRが求められます。何故、自分を採用することがその会社にとって必要なのかを具体的に提案することが必要です。

面接でも、「あなたを採用することがどのように自社にプラスになるのか教えてください」と必ず聞かれます。

ここでは、自分の経験やスキルが、会社の短期及び中長期の成長にどのようにプラスになるのか、またその会社で働く人達にどのような影響を与えることができるのかを具体的に伝えられるとよいでしょう。

日本とは学歴や職歴の評価基準が変わる

学歴社会の日本では、どの大学を出たかが非常に重要視されます。トップの大学を出ていることが就職活動でプラスに働くことも多いでしょう。

ですが、欧米企業では学歴よりも職歴、更にはどのようなプロジェクトに携わり、そこでどんな成果を上げてきたのかを重要視します。また日本では評価がされる大学でも、欧米の採用担当者の目線からはピンとこない場合もあります。

ですので、面接ではどこの大学を出たか、どの企業で何をしていたかだけでなく、そこで何を研究し、どのような仕事をしてきたのかをしっかり伝えましょう。

悪い例は、「私は営業で係長をしていました、課長をしていました。」というポジションや役職だけを伝えることです。

この場合は、どの程度の規模のマネジメントをしていたのか、そこでどんな目標を持ち、どう戦略を立て、どのように目標達成を成し遂げたのかを伝えましょう。

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英語面接のウソ・ホント

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英語面接では、足をくんでもよい、丁寧な言葉遣いをしなくてよいなど、文化の違いから、イメージをベースに英語面接の面接の受け方や回答の仕方に関する様々な憶測が飛び交っています。

ここでは、よく話題になる英語面接の受け方のウソ、ホントを検証していきます。

英語には敬語がない?/ウソ

英語には敬語がないので、日常会話と同じような話し方で面接の受け答えをしても問題ないという話をよく耳にしますが、これは「ウソ」です。

英語でも、丁寧な伝え方、フランクな伝え方の両方があります。英語面接では、丁寧な伝え方を心がけましょう。

例えば、面接中に少し考える時間が欲しい場合は、

Give me one second. (少し時間をちょうだい)ではなく、Could you give me one second(少し時間をくださいませんか?)とCould you ?を使った丁寧な表現を使った方が良いです。

また、何かを伝えたい時は、I want you to tell ~(〜を伝えたい)ではなく、I would like to tell you~(〜を伝えさせてください)と、I would like to 〜を使った表現にする方が良いでしょう。

面接中に足を組んでもよい?/ホントだけど…

足はホントに組んで良い?

日本では面接中に足を組むのはNGといわれますが、欧米文化ではどうでしょうか?

欧米文化がベースとなる企業においては、面接中に足を組んでも特に失礼には当りません。

ですが、あまりにも横柄に見える足の組み方はやはりNGです。あくまでも背筋を伸ばして自然に足を組む程度であれば、失礼に当たらないことが多いです。

しかし、面接官は「礼儀正しく、規律を重んじる日本人」を採用したいと考えているかもしれません。足を組むことによるプラスは基本的にはないので、日本の面接と同じように面接を受けるのがよいと思われます。

逆にNGな行動は?

では、逆にどのような行動がNGになるのでしょうか?

  • あまりにも早い到着
    欧米文化では、面接前5分前程度の到着が良しとされます。日本では、早めに面接会場に到着したとしても、あまりマイナス印象は与えませんが、欧米では、あまりにも早い到着は、相手の都合を考えていないと見なされてしまうことがあります。
  • アイコンタクトを避ける
    面接中は、相手の目を見てしっかりと話をするようにしましょう。日本の面接では、相手から多少目を逸らしても、あまりマイナス印象は与えませんが、欧米文化では、相手から目を逸らすのは失礼な印象を相手に与えますし、自信がない人という印象を面接官に残してしまうことにもなります。
  • 質問をしない
    「質問はありますか?」という面接官に聞かれた時、何も質問をしないのは、積極的ではない人という印象を与えてしまいます。質問時間には、必ず質問をできるよう、しっかり準備をして面接に臨みましょう。

オンライン面接はハードルが高い?/ウソ

近年は、離れている場所からも面接を受けられるようになり、オンライン面接も珍しいケースではなくなってきています。

オンラン面接は対面の面接よりもハードルが高いと考えている方も多いようですが、そんなことはありません。

オンライン面接では、事前に準備した自分のメモなどを見ながら面接を受けることができるので、対面面接よりもハードルは下がります。

確かに、ネットワークの関係などで、面接官の英語が聞き取りずらいといった問題はありますが、その場合は、Unfortunately, I got bad connection. Could you repeat your question again?(申し訳ないのですが、インターネットの接続が悪いようです。もう一度質問を繰り返していただけないでしょうか?)

と訊ねることで、相手に悪い印象を与えず質問を繰り返してもらうことができます。むしろ、英語が聞き取れなかった時でも、ネットワーク回線のせいにしてしまえばよいので、リスニングに不安がある人にとっては有利です。

面接官は英語力をすごく気にする/ホント

英語面接では、英語力はとても重要な要素になります。

英語で面接をしている以上、英語を使ってコミュニケーションがしっかりできるか、英語を仕事で使えるかが一つの判断材料になるので、これは当然のことです。

英語を母国語としない日本人にとっては、英語力は身構えてしまううちの一つですが、面接での英語力は、次の2つを見られていると考え、落ち着いて面接に臨ようにしましょう。

  • 聴き取る力:面接官が話していることを理解できるか?
    まずは、面接官の英語をしっかり聴き取り、理解できるかといった「聴き取る力」を見られています。英語は、イギリス英語、アメリカ英語、オーストラリア英語など話す国によってイントネーションや言い回しも違いますし、昨今ではネイティブスピーカー以外の人が面接官というケースも多いです。できれば、事前に面接官の国籍などを確認しておき、面接官の話す英語の発音などに慣れておくことをおすすめします。
  • 話す力:相手に自分のことを伝えることができるか?
    次に、自分のキャリアや考えを相手にしっかり伝えることができるかどうかです。英語を話すのは、日本人が一番苦手とする分野ですが、事前に準備をしておくことで、相手にしっかりと自分のことを伝えることはできます。想定される質問をベースに、どのような表現をするか、どのような単語を使いたいかなどを事前に準備し、面接に臨むようにしましょう。

送ったレジュメは見られていない?/ウソ

英語面接では、「まずあなたのレジュメ(キャリア)について簡単に説明をしてください」と面接の初めに言われることがほとんどです。そのため、英語面接では送ったレジュメは見られないという話も聞きますが、これはウソです。

面接官は必ず、送ったレジュメに目を通してから面接に望んでいます。

では、何故面接のはじめにレジュメに関する質問が求められるのでしょうか。ここでは、レジュメや職歴をただ説明するのではなく、どのような経験やプロジェクトなどを受験者が伝えるかを見ています。

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英語面接に必要な英語力は?

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では、具体的に英語面接に必要となる英語力はどの程度必要なのでしょうか?

書類選考でTOEIC・TOEFL・IELTSは味方する

レジュメを提出する際に、英語テストのスコアを記載することが求められますが、TOEICやTOEFL、IELTSでのテストのハイスコアは書類選考の上で大きなマイルストーンとなります。

特にスピーキングテストを含んでいる、TOEIC S&Wや、TOEFLIELTSのハイスコアは、「英語でしっかりコミュニケーションを取ることができる」という印象を残すことができるため、書類選考上優位に働きます。

英語テストでハイスコアを取得している人は、積極的に自分のスコアを記載するようにしましょう。

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スピーキングテストは、ネイティブ面接官が実施する

選考の過程にスピーキングテストを含む場合は、スピーキングテストはネイティブスピーカーによって実施される場合が多いです。

ここで主に見られているのは、ネイティブが候補者の英語を聞いた時に、発音や文法、語彙、言い回しが日常コミュニケーションを取る上で十分かどうかです。

日本人は文法を異様に気にする傾向がありますが、文法は多少の間違いがあっても大目に見てもらえる場合がほとんどです。

どちらかというと、発音や言い回し、語彙力という点で、仕事で英語を使う上で問題がないかどうかが見られます。

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「英語力」×「職能」の総合点で評価される

英語面接での最終評価は、「英語力」×「職能」で下されます。

英語がネイティブ並みに使うことができても、募集しているポジションに見合った過去の経験や本人の能力がない場合は落とされますし、逆に素晴らしい経験を持っている方でも、英語を使って仕事をする上では難ありと判断された場合は、面接で落とされてしまいます。

職能はその人のキャリアですので、すぐに新しい職能をつけることはできませんが、募集ポジションに置いて自分のどのような経験が生かせるかを整理し、相手に伝えられるようにしましょう。

また、英語についても一朝一夕に英語力を身に付けることはできませんが、受け答えで使う言い回しなどをしっかり準備し、更には英語を得意とする友人に頼んで面接の練習などをすることで面接本番に備えることはできます。

しっかり準備をして臨むことで、英語力、職能共に面接官に良い印象を残すことは可能です。

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英語面接本番をうまく乗り切るためのコツ

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では、英語面接本番ではどのような心構えが必要なのでしょうか。

ここでは、面接前に留意しておくべきことをお伝えしていきます。

多少の文法エラーは気にしない

先ほどもお伝えしましたが、日本人は過度に文法の間違いを気にする傾向があります。

文法を気にするがあまり、うまく自分の話したいことを伝えられなくなるケースもよく耳にします。

中学校からしっかりと英語文法を勉強してきた私達にとっては、文法が気になってしまうのは当然のことですが、文法を気にするあまり英語を話すことができなくなってしまっては元も子もありません。

英語面接では、たとえ文法の間違いをしてしまったとしても、気にせず話し続けるようにしましょう。

また、ネイティブスピーカーでも多少の文法の間違いはよくしますし、英語を母国語としない他国の英語スピーカーは文法のミスがあっても気にしないことがほとんどです。

文法で多少のミスがあったとしても、言いたいことの9割は伝わりますので、気にせず自信を持って話を続けるようにしましょう。

必ず結論から話すようにする

英語は、簡潔に話すこと、ロジックを立てて話すことを好む言語です。ですので、面接では必ず結論から話すようにしましょう。

例えば、面接官から「過去の成功体験を教えてください」という質問をされたとしましょう。この場合は、以下の順序で話をすることをおすすめします。

  • どのような成功だったのか(達成数字、アウトプットなど)
  • どのような仕事案件やプロジェクトだったか
  • 自分に課せられていた目標や課題
  • 何を意識し、何に取り組んだのか
  • 結果どのような成果が得られたのか

日本語面接では、まず仕事やプロジェクトの内容を話してから、最後にどのような成功体験だったのかを話すことが多いですが、英語面接では具体的な結果や数字を伝えてから、仕事内容やプロジェクト内容の詳しい点を説明するとよいでしょう。

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具体的な例をあげて説明をする

抽象的なことを説明する場合は、具体的な例や体験を交えて説明をするようにしましょう。

例えば、「あなたの強みを教えてください」と面接官に言われた際に、「自分の強みはコミュニケーション力です」と答えるとしましょう。

コミュニケーション力といってもさまざまなコミュニケーション力があるため、この答えだけでは具体的にあなたがどのようなコミュニケーション力に長けているかを相手に伝えることができません。

ここでは、過去の仕事で何を意識し、どのような成果を上げられたかを具体的な事例を上げながら説明をするとよいでしょう。

例えば、「グループ会社複数社を含む20名程度のプロジェクトで、プロジェクトリーダーを務めたことがあり、そこで、それぞれのメンバーのミッションやニーズを相手の立場に立って理解し、仕事をアサインすることで、想定よりも1週間早く顧客にアウトプットを出すことができた。」といった説明の仕方ができます。

表情・トーン・発音には気を配る

次に注意をしたいのが、表情、声のトーン、発音に気を配ることです。

日本語の面接では、何事にも淡々と抑揚なく答えてしまうことが多いですが、英語面接では相手に自分の思いや意志を伝えられるよう、表情や声のトーンには気を配ることをおすすめします。

いくら強い意志を持っていて、強い志望動機を伝えたとしても、表情や声のトーンが一定では相手に伝わるものも伝わりません。多少オーバーに表現をするくらいを心がけると良いでしょう。

時間が許すようであれば、面接前に鏡を見て練習する、もしくはビデオを撮り、客観的に自分の話し方がどのような印象を相手に与えるかを確認することをおすすめします。

また、発音にも注意が必要です。特に、日本人が苦手とする、「R」や「L」、「TH」といった発音には気を配りましょう。

発音が違うだけで、違う意味に捉えられてしまうこともありますので、自分が苦手とする発音については練習をしてから臨ことをおすすめします。

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面接官の名前を覚えて、何度も呼ぶ

これは、日本語の面接でも同じことが言えますが、面接官の名前はきちんと覚えて、面接中に面接官の名前を呼ぶように心がけましょう。

相手にきちんと名前を覚えてもらい、呼んでもらえることに悪い印象を抱く人はいません。また、相手の名前を呼ぶことで、面接官に親近感や良い印象を与えることができます。

例えば、質問タイムの際に、面接官に会社の風土について質問をするとしましょう。

この時に、Could you tell me your company’s culture?(会社の社風を教えていただけませんか?)と訊ねるよりも、面接官名前を最初に付けて、

Mr. Smith, could you tell me your company’s culture?と訊いた方がよい印象を残すことができます。

実際の英語面接のフロー【便利なフレーズ紹介あり】

英語 面接 流れ

実際に英語面接はどのようなフローで進んでいくのでしょうか。

ここでは、面接で使える便利なフレーズと共に、一般的な英語面接のフローを紹介していきます。

英語面接⓪/事前準備

まず、面接に行く前に必ず準備しておくべきものをお伝えします。

英語レジュメ

英語レジュメの書き方は日本語レジュメと多少異なります。ここでは、最低限抑えておきたい英語レジュメの書き方を紹介します。

名前、連絡先を記載

自分の名前、肩書き(Consultant, Sales, Accountantなど)、連絡先(電話番号、Eメール)などを一番上に記入しましょう。欧米企業では、Linkledinを使っている企業がほとんどなので、Linkledinのパーソナルページのリンクも記載しておくと良いでしょう。

Personal Statement(自分のこれまでの経歴の要約)

自分のこれまでの経歴の要約を2~3行程度で記載しましょう。これまでにどのような職を経験し、どのようなスキルを持っているかなどを記載すると良いでしょう。

職歴

職歴は日本のレジュメとは異なり、現在に近いものから記載をします。

例えば、2009年〜2012年にXX会社、2012年〜2020年にYY会社で働いている場合は、下記のように記載をしましょう。

  • 2012~2020 YYCorporation
  • 2009~2012 XXCorporation

また、職歴では、それぞれの職に関するサマリーやアピールしたい代表的なプロジェクトをそれぞれ2~3点説明するようにしましょう。

学歴

職歴の後に学歴を記載します。学歴に関しては、どこの大学で何を専攻したかだけでなく、どのような研究分野でどんな論文を書いたかなども記載しておくとよいでしょう。

できれば、面接を受ける会社や職種に関連づけるようにして記載できるとベターです。

趣味やプライベート、ボランティアなど

これは、必ずしも必要はありませんが、趣味で行なっていることである程度の結果を残している、またはアピールしたいボランティア活動があれば記載するようにしましょう。

例えばアマチュアのテニスで関東大会で成績を残した、ボランティアで外国人就労者の就労支援などを10年に渡って取り組んでいるなどを記載することで、仕事が忙しくてもプライベートでも時間を確保し、ひとつの分野を掘り下げている人、社会貢献意欲が高い人という印象を残すことができます。

カバーレター

カバーレターは日本ではあまり聞きなれないですが、履歴書と一緒に送る送付状・挨拶状のようなもので、一般的に欧米文化では、仕事に応募する時点でカバーレターの提出も一緒に求められます。
カバーレター履歴書と同じかそれ以上に重要で、履歴書より先に読まれる場合が多く、書類専攻に通過するかどうかは、カバーレターにかかっていると言っても過言でもありません。
カバーレターは、A4用紙1枚程度で、自己PRと志望動機を伝える必要があります。
カバーレターを作成するのがはじめてという方は、カバーレターの書き方を押さえたウェブサイトで要点を確認してから作成することをおすすめします。

面接時の服装

面接時の服装は日本と大きな違いはありません。受験する企業の社風に合わせること、相手に不快感を与えない服装にすることを心がけましょう。

日本では、就職活動=黒のスーツに白いシャツといういイメージがありますが、英語面接の場合は必ずしも黒のスーツや白いシャツで臨む必要はありません。

ビジネスマンとしてプロに見える服装で、自分に一番合うものを選ぶと良いでしょう。

持ち物

最低限必要な持ち物は、下記の通りです。

  • パスポートや運転免許証(英語表記のものが望ましい)
  • レジュメ、カバーレター(念の為印刷したものを持っていきましょう)
  • 筆記用具
  • 会社から提示を求められた資料

面接では、最初にIDの提示を求められるケースも少なくありません。英語表記のIDを持って行くことをおすすめします。

十分な英語面接の練習

面接前は、しっかり時間を取り、英語面接の練習をしましょう。

想定される質問に対して、どのように英語で答えるかシュミレーションし、英語を得意とする友人がいるならば、練習に付き合ってもらうことをおすすめします。

英語面接では、日本語の3〜5倍の時間練習をすると良いでしょう。やはり、母国語ではない言葉で面接を受けるのは非常にハードルが高いことです。

また、練習した時間は自分の自信にもつながりますので、しっかり練習をし、自信を持って本番に臨みましょう。

英語面接①/受付での対応

ここからは、実際の英語面接で使える表現や気をつけたいことをお伝えします。まずは、英語面接を受ける際の受付での対応ですが、簡潔に、面接を受けに来たことを伝える必要があります。

使えるフレーズとしては下記の通りです。

Hello, I am here for an appointment with your senior sales manager Ms.~ at 4 pm.
I’m 〜, from XX company in Japan.
(今日は、営業マネジャーの〜さんと4時に約束をしている〜と申します。)

これが一般的な受付に対して案内をお願いする際のフレーズです。

I am here for an appointment with〜(〜さんと約束をしています)という表現は覚えておくと良いでしょう。

英語面接②/初対面の挨拶

次に、面接に通されて面接官に対する挨拶です。

人は見た目が9割と言われることがよくがありますが、ここでは良い印象を残すことを心がけましょう。具体的には、アイコンタクトをしっかりとり、口角をしっかりあげて受け答えをするようにしましょう。

また、握手を求められることが大半だと思いますので、しっかりと相手の眼を見て、右手で力強く握手をするようにしましょう。

ここで使えるフレーズは下記の通りです。

あなた:Hello, I am 〜. Nice to meet you. I am here to take a job interview. (こんにちは、〜と申します。初めまして。就職面接で伺いました。)

面接官:Nice to meet you, 〜. I am XX and will interview you today. (〜さん、初めまして。私はXXです。本日面接官をさせていただきます)

あなた:It’s pleasure to meet you, Ms.XX. (お会いできて嬉しいです、XXさん)

覚えておくと良いフレーズは下記の通りです。

  • Nice to meet you. (はじめまして)
    これは、初対面の挨拶ではどこでも使う表現ですが、就職面接でも使います。
  • Job interview(就職面接)
  • It’s pleasure to meet you.(お会いできて嬉しいです)
    この表現を一つ入れるだけで、相手に良い印象を残せます。相手の名前もフレーズの後につけることを忘れないでください。より、相手に対して親近感を示すことができます。

自己紹介

面接では、まずはじめに簡単な自己紹介を求められます。自己紹介を求められる場合は、次のように聞かれるケースが多いです。

  • First of all, could you tell me about yourself?(まず始めに、あなたについて教えていただけないでしょうか)
  • Could you introduce yourself?(自己紹介をお願いします)

自己紹介と言われると、自分の名前と出身の会社だけで終わらせるだけで良いのではないかと考える日本人が多いですが、ここではすでに、職歴やこれまでの経験について教えて欲しいと言われていると捉えましょう。

自分のことを紹介しつつも、自己アピールをしっかりするようにしてください。

特にSETを意識して話すことを忘れないようにしましょう。

  • S:Skill(スキル)
  • E:Experience(経験)
  • T:Time(時間)

一般的な自己紹介は下記のようになります。

I’m XX.
(私の名前はXXです)

I have engaged in ~for XX years.
(XX程度、〜に携わってきました)

After I graduated my university, I started my career as a sales in XX corporation.
(大学卒業後、XX会社にて営業として働きはじめました。)

I had been charged of developing market in Japanese manufacturing area for XX years. Through this job, I experienced project manager of mid-size marketing project. This experience brought me management skills in terms of project administration, data analysis skill and financial management skill.
(私は日本の製造業界におけるマーケと拡大の担当をXX年しておりました。この仕事を通じて、中規模程度のマーケティングプロジェクトのマネジャーを経験する機会があり、プロジェクト管理、データ分析、ファイナンシャルマネジメントのスキルをつけることができました。)

ここで押さえておきたい表現は下記の通りです。

  • I have engaged in ~(〜に携わってきました)
    ここでは、自分のキャリアの中で特にハイライトしたい職歴や経験に基づき、自分はどんな仕事をしてきたかを完結に述べるようにしましょう。
  • I started my career as a〜(まず、〜で働き始めました)
    最初の仕事を話す際は、 I worked for 〜といった表現を使ってもいいですが、一般的には、I started my creer as a 〜という表現が使われることが多いです。
  • I had been charged of〜(〜の担当をしていました)
    be charged of 〜で、〜の担当をしているという意味になります。他の表現ですと、I had a responsibility of〜といった表現をすることもできます。
  • This experience brought me〜(この経験を通じて〜を身に付けることができた)
    I had skill of 〜という表現をしても間違いではありませんが、これは少し日本語英語に近い表現になってしまいます。そのため、This experience brought me〜という表現も合わせて覚えておくと良いでしょう。

英語面接④/志望動機

志望動機では、Why did you choose our company?(なぜ私たちの会社を選んだのですか)もしくは、Why did you apply this job?(なぜこの仕事に応募をしたのですか)と聞かれます。

この際は、何故その会社なのか、そして何故その職に応募したのかをしっかりと具体的に述べましょう。

欧米企業の場合は、JOB型の人事制度を取っていることがほとんどなので、その職で何を身に付けたいのかをしっかりと話すことができると尚よいです。

例えば、下記のような答えが考えられるでしょう。

First of all, I was looking for the sales opportunity for global corporation.
(まず、私はグローバル企業に対する営業ポジションを探していました。)

Since your corporation is going to focus on marketing development in foreign market, I found your corporation’s sales is ideal one for me.
(御社は海外マーケットへの拡大をメインに取り組んでいかれてる予定なので、御社の営業ポジションは私にとって非常に魅力的に感じました。)

Also, I was impressed by the corporate value/ business model…
(また、私は御社の企業理念、ビジネスモデル に感銘いたしました。)

ここで覚えておきたい表現は下記の通りです。

  • was looking for~(〜を探していました)
    機会や職業などを探していたということを伝える際に使えます。
  • opportunity(機会)
  • focus on〜(〜に集中する、メインに取り組む)
    何かに集中して取り組む、成果をあげる際に使える表現です。
  • be impressed by 〜(〜に感銘を受ける)
    共感するに近い表現として使うことができます。

その他の質問

その他聞かれる質問の中でも、代表的なものを紹介していきます。

強み、弱み

Could you tell me what is your strong and weakness points?(あなたの強み、弱みを教えてもらえませんか)という質問は自己紹介や志望動機の次によく聞かれる質問です。

ここでは、明確に自分の強みや弱みを伝えた後にその背景となる情報を伝えるようにしましょう。

また、弱みの話をする際は、必ずその弱みをどのように克服しようとしたかとセットにして受け答えをするようにしましょう。

例えば、下記のような表現ができます。

My strong point is analysis skill.
(私の強みは分析力です)

While I had engaged in marketing project, I had responsibility to made problems of  marketing issues. To clarify problems, I did big data analysis with partner companies….
(マーケティングのプロジェクトの中で、マーケティングの課題を特定する責任をおっていました。その中で、提携企業と協力をし、ビックデータ分析に通りくみ…)

On the other hand, my weakness point is micro management.
(一方、私の弱みはマイクロマネジメントをしてしまうことです)

During my previous project, I tended to create detailed planning and assigned each job to my members. Since some of my members privately told me, my management is too micro to reduce others’ motivation, I started to change my management style. What I did was…
(以前のプロジェクトの中で、詳細のプランまでを自分で立ててからそれぞれの仕事をメンバーに割り振っていました。何人かのメンバーが、私のマネジメントは細かすぎて一緒に働く人のモチベーションを低下させると言ってきたので、マネジメントスタイルを変えるように努力してきました。私が取り組んだのは…)

ここで使える表現は、

  • My strong point is/ My weakness point is(私の強み/弱みは)
    強みや弱みを述べる際に使える表現です。
  • On the other hand〜(一方〜)
    反対のことを述べる際に使えます。ここでは、強みを述べた後弱みの話をする際に話を切り替える時に使える表現です。

性格について

Tell me your personality.
(あなたの性格を教えてください)

What do your close friends tell your personality?
(あなたと近しい友人の方は、あなたの性格をどのように表現しますか?)

性格についての質問もあります。ここでは、人間性を聞かれていますので、なるべく簡潔に自分の性格を説明した後にエピソードで補強してあげましょう。

性格を表現する際は、下記の単語が使えます。

Competitive(競争心が強い)
Optimistic(前向き)
Creative(創造的)
Self-starter(自発的)
Futuristic(未来志向)

意見を聞く質問

面接では、意見を聞かれる場面が多くあります。例えば、応募した職種の働き方や部署の方針に賛成するかどうかを聞かれるケースがあります。

その場合は、まず自分の意識を示してから、その理由を付け加えるようにしましょう。

I agree with 〜
(賛成します)

I’m afraid I have to disagree.
(残念ながら同意しかねます)

英語面接⑥/逆質問

面接では必ずといって良いほど、質問の時間が設けられます。

なんでも質問してもよい時間ですが、会社概要に載っている情報やあまりにも変な質問をすると相手にマイナスの印象を与えてしまいます。

例えば、下記のような質問をすると良いでしょう。

  • Would you be able to describe corporation culture?(会社の社風がどのような感じか教えていただけますか?)
  • What are the company’s long-term plans? (御社の長期計画を教えていただけますか?)
  • What is your competitive advantage? (御社が他社に負けない強みは何でしょうか?)

このように、できる限りホームページなどに記載されない質問をするようにしましょう。

英語面接⑦/最後のアピールと感謝の挨拶

面接の最後には、最後に自分のアピールと感謝の挨拶をするようにしましょう。

感謝の挨拶で使えるフレーズ

Thank you for giving time today.
(本日はお時間をいただきありがとうございます)

I am appreciate to meet you today.
(本日はお会いできてありがとうございます)

最後のアピール

最後のアピールで使える表現は下記の通りです。

I’d like to take this time to summarize the reasons why I would be the right candidate for this job.(どうして私が御社に貢献させていただけると考えているのか、もう一度、お伝えさせてください。)

  • to summarize the reasons(まとめさせてください)
    理由をまとめさせてください という表現を使うことができます。
  • I would be the right candidate for this job(この仕事をしたい)
    Cnadidate(候補者)という表現を使い、この仕事につきたいというアピールをできます。

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英語面接に必要な英語力を身につけるには?

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英語面接では、とにかく必要となる英語力を普段からつけておくことが必要です。

面接前に練習することで、ある程度のカバーはできますが、想定外の質問が来ることもあるため、ベースの英語力が必要です。

ここでは、英語面接に必要な英語力はどのようにすれば身につくのかを紹介します。

面接をとにかく受けて経験値を積む

大事なのはやはり経験値です。

何回も面接を受けることで、それに応じて必要な英語力もついてきます。

ただ、必要となる英語力をつけるために英語面接を何回も受けるのは現実的ではないので、オンライン英会話などを使って英語面接の練習回数を積むようにしましょう。

英会話講師の方に、英語面接の練習をしたいこと、想定される質問などを伝えておくことでスムーズに英語面接の練習を積むことができます。

想定されるシナリオをつくって音読

英語面接で自分が話たいシナリオをつくって音読しましょう。

何度も音読することで自然にフレーズが口をついて出てくるようになります。

また、発音やイントネーションの改善にもつなげることができます。

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英語面接ができるレベルじゃなければ?

英語がまだできず、英語面接ができるレベルではないという方は、想定される質問をベースに、自分の回答を作り、覚えるようにしましょう。

日常生活の中で何度も練習する、または英語が得意な友人、オンライン英会話を使って練習することで、ある程度の英語面接は乗り切ることができます。

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英語を習得するには合計3,000時間の学習時間が必要とされています。しかし、仮に半分の1,500時間を勉強しようと思った時に、毎日1時間の勉強をしても4年以上の歳月が必要になります。...

まとめ:時間をかけて準備をすれば怖いものはない!

英語 面接

英語面接は、時間をかけて準備をすることで乗り切ることができます。

フレーズをしっかり覚えて、何度も自分で口に出して練習することで、英語面接を乗り越えましょう。

 

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